2023/11/05
SURMAN SURFBOARDS
以前MS SURFBOARDSとしてご紹介していたMITCH SURMANシェイプがSURMAN SURFBOARDSとして届きました。
今回入荷したのはMitchがおすすめする3タイプのミッドレンジボード。
左から
Moonlight Drive
Dark Void
Peace Flog
全ての板に共通の特徴として緩く設定されたロッカーがあります。パドルスピード、テイクオフの速さはSURMAN Shapeの特徴です。
左 Moonlight Driveはややノーズ幅があり、ストレートラインが長めのアウトライン。緩いロッカー、テールからビークノーズまで繋がるエッジライン、浅めのストレートな4チャンネルが特徴。テイクオフでの滑り出しがとても早く、シングルからダブルコンケーブ、Veeという王道のボトムはコントロール性能にも優れあらゆるコンディションで楽しめます。初めてのミッドレングス、1本で全てをという方にもおすすめ。フィンセットアップはツインに小さめなトレーラーをつけたTwin+1がおすすめです。
真ん中 Dark Voidは緩くロールしたノーズエントリー部分とやや細身なノーズが特徴的。スティープな波での引っ掛かりを無くし、より大きな波や掘れた波での性能を上げました。とはいえボリュームもあり、テールエリアも面積が残してありますのでスモールから楽しめます。トラベルボードとしても1本あれば最高です。
右のPeace FlogはWidest Pointが後方に下げられたEvolution Style。長めのレンジのシングルフィンボードですが、スィングウェイトが軽く長さを感じません。この手のボードはロールからVが多く難しい面もありますが、この板のボトムはシングルからダブル、Spiral Veeと繋がり、素直な操作性で波や乗り手を選ばず楽しむ事ができるでしょう。
またラミネートは自社ファクトリーのSurman Glassing Company。ここではMorning Of The EarthやALBUMなどもラミネートしておりそのクオリティーは折り紙つき。とても美しい仕上がりです。
今回入荷した6本。
オンラインショップでディメンションなどをご確認いただけます。
https://www.ridesurf.net/product-list/569
ミッドレングスをお探しの皆様ぜひSurman Surfboardsをご検討ください。
2023/10/28
Benny現る
Rich Pavelが再び日本に来ているという噂を耳にした。若い弟子を連れてあちこち見て回っていると言う。
その弟子から明日店を見に行きたいと電話がありRichさんと八王子に来てくれた。とても店を気に入ってくれたBennyとRichさんとの話は尽きず、そのままの流れで居酒屋へ行きさらにたくさんのことを話した。BennyはLa Jollaで兄弟でHermosa Surf Shopという店をやっていてHermosa Shapesというレーベルを持ちシェイプをしている。どうやら日本での販売先を探しに来たのが目的のようだった。来る前から私の店が選ぶ板やラミネートのカラーなどに共感していたようで、話はとても弾み、会の後半、Bennyは日本で何本か板を削りたいと言ってきた。実はテンプレートも持ってきていたのだった。
何本かテストボードをシェイプしてもらうことになり翌日から早速ブランクスの調達やら工場の手配と忙しくなってきた。TappyさんにHermosa Shapesのシェイパーがシェイプしたい旨伝えるとTappyさんも彼をチェックしていたようで、快くシェイプルームを使わせてくれ、ラミネートもしてくれることになった。
準備OK、千葉へ出発。
二人で車で向かう道、私のプレイリストを聴き、まるで自分のプレイリストをかけているのかと思ったというBenny。趣味が似ていると気を使わずとてもやりやすい。きっと食事も同じようなものが好きなのだろう。
千葉到着。まずはenthu前で1ラウンド。流石のラホヤローカル。自らシェイプした非対称の板で熱い波乗りを披露してくれた。彼の板はどの板もローロッカーでフラットセクションが長く、よく走るデザインだ。ボリュームを調整すれば日本の波にもマッチするだろう。ボトム、レールなど細部は一見控えめに見えるがかなり凝ったデザインでボトムは他に見ない説明が難しい独特なシェイプ。enthu前のビーチブレイクを疾走し空に舞っていた。この時のショートムービーはインスタグラムでご覧いただけます。
Tappyさんを紹介しまずはシェイプルームでツールの確認。Bennyは帰りの便をずらし残りの5日間で8本削ると言う。
まずはブランクスの観察から始まった。これは時間がかかりそうだ。アウトラインを引き、カット。プレーナーとゆったりとしたペースでシェイプが始まった。初日は午後から始まって夜の7時になっても完成しなかった。
翌日朝。一本目は非対称。昨日Bennyが乗っていた板だ。一本目の完成を見届けて私は一旦八王子へ帰り正太郎にベニーの面倒を見てもらうことにした。
その後は道具にも慣れなんとか6本目まで来た。7本目は私がオーダーした6’6。店は休みを取り、千葉へ様子を伺いに行った。途中海をチェックすると良い波。2時間ほど遊んでシェイプルームに行くとほぼ完成していた。ウィングスワローのTwin+1だ。
最後にTappyさんの非対称の板を仕上げ、すべての板にサインしたのは帰国の日の昼。ギリギリまで板を仕上げていた。
とても熱心でRichさんが可愛がるのも頷ける。ラミネートも最上級を求めカリフォルニアではSuper Wolfに巻いてもらっています。まだ30歳と若くこれからがとても楽しみなシェイパーだ。テストボードが出来上がりましたらインプレッションなどもお伝えしていきます。
そして今回1本だけ。カリフォルニア製のボードをストックいたしました。
5’3のTwin Keel Fishです。
少し絞ったテールのアウトライン。ローロッカー、テールエリアのエッジはしっかり立ち、スキップフライのように内側に巻き込んだ位置にエッジがあるタックドインエッジ。フィンはRich Pavelテンプレート。ラミネートはSuper Wolf。ディメンションなどオンラインショップに掲載いたしました。
https://www.ridesurf.net/product/13582
今後近いうちにRIDEから皆様にストックボードやカスタムオーダーのご案内をいたします。楽しみにお待ちください!
2023/09/10
MEXICO TRIP 2
Salina Cruzエリアの風が収まらないので予定より少し早くHuatulcoエリアに移動することに。
移動中の楽しみはロードサイドにあるレストランでの食事。
メキシコ料理はとてもヘルシー。あまり油は使わず、豆や肉などが中心でとうもろこしのトルティーヤで巻いて食べます。
薪で調理するのも美味しさの秘訣。
Huatulcoではこのエリアを得意とするToroにガイドを頼みました。彼が用意してくれた宿がまた素晴らしい。
シーズンオフのVillaを安く借りることができました。
大きな別荘でプール付き、2ベッドルームで一人$50。オーナーはなんとシェイパーのJoshのお友達。
このエリアは掘れたパワーのある波質のポイントが多数。その中の一つがRancho。
私有地を通らねばならず、門があり鍵がかかっています。なんとToroはその鍵を持っているのです。完全プライベートスポット。
パワーのある波ではShyamaのSB Twinが調子良いです。
Shin
Massa
Toro
このエリアのローカルで街の誰もが知るToroは波乗りの腕前もご覧の通り。掘れたチューブになる波が得意でTom Curren, Tyler Warren, Alex Knostも彼がガイドしています。
ちょうどAlexから私に「Toroといるなら俺の板が置いてあるから乗ってみて欲しい」と連絡が入り乗ってみることに。
歩長さは6’4くらいだったでしょうか。滑り出しもとても早く、見た目と違いとても乗り易い板でした。安心して大きなセットにも臨めます。
数日間Huatulcoをベースにして波乗りしましたが最後の数日はToroの提案で別のスポットに移動することに。
何やら船で島に渡るとの事。果たしてどんな場所が待っているのか。
最終回へ続く。
2023/07/24
Joshua Keogh 2023
Joshua KeoghのニューモデルAstronaveeが届きました。
アストロナビーと呼びます。スペイン語で宇宙船をAstronaveと書くそうで+Veeでこうなりました。ファーストユーザーのO君が名付け親です。
右は7’1のカスタムオーダー。左は私のテストボードAstronavee Micro6’1です。
AstronaveeはJoshと私がデザインのやり取りをしている中で産まれました。私が書いた最初のスケッチ。
これを見たJoshが俺も同じようなことを考えていたと返事が来て具現化されました。最初のやや過激なテストボードは今enthuに置いてありますのでぜひテストライドしてみてください。
Astronaveeは全く新しいコンセプトで新しい感覚が楽しめるミッドレングスサーフボード。ボトムのみならず、デッキにもV。フルエッジと見た目にも新しいデザイン。長さを感じないクイックな切り返し、ピギーなアウトラインも相待って反応の良さ、スィングウェイトの軽さが際立ちます。幅22 1/2もある板のレールをクイックに切り替えす事ができます。テイクオフの速さ、滑走スピードも抜群です。 フィンは2+1です。
そして先日の旅でオーストラリアのJoshの元に訪れた際に話し合い、産まれたのが写真左の赤いAstronavee Microです。5ft台中盤から6ft中盤くらい。ボトムは大きなシングルコンケーブの中にVダブルコンケーブが入ります。幅は21 1/2、厚みはこのテストボードは8cmあります!フィンはクアッド。どんな波乗りが楽しめるかこれからのテストライドを皆様もお楽しみに。
さて、今回の入荷では6’10のLiberatorのストックも入荷いたしました。下の画像がその6’10。
2023年仕様にリニューアルされより美しいスムーズな板にリファインされていました。
緩めになったノーズロッカーにロールエントリーの代わってパネル Veeに。ノーズ付近のレールは50/50。テールはダブルコンケーブが入ります。
よりスムーズな印象のボトムロッカーを持ち、スピードとナチュラルなターンが楽しめます。
7’0, 7’2, 7’4, 7’6もまもなく入荷予定です。シンプルで飽きの来ない、しかしながら何か特別なフィーリングを求める方におすすめです。
カスタムオーダーも常時承っております。ますます進化して行くJosh。ご相談をお待ちしております。
2023/07/08
Australia Trip 13 最終話。
Joshの家を出発する朝。日の出と共に起床。
やっとローカルタイムに馴染んできました。
JoshにもAcetoneを渡し、
動物たちにもお別れを告げて出発。
波が上がるよと言っていたメインポイントへ。
パーフェクトなレフトが再びブレイクしていました。
この日JoshはEllisのLite Kite7’2にトライ。
ナイスライディングを繰り返し、オーダーしたいと言うほど気に入っていました。この素晴らしいテストフィールドを持ち、オープンマインドでサーフボードデザインに対して深い興味と愛情を持つJoshのシェイプが素晴らしい理由がわかりました。
海から上がるとすぐにシャワーがあり、ポイントを見下ろせるカフェも。
サーフィンスタジアムのようなカフェは美味しいコーヒーとサンドイッチを提供してくれます。素晴らしい環境です。波の良い週末のこの日はとても盛り上がっていました。
まだまだ良い波がブレイクし続けるポイントにうしろ髪ひかれつつも出発しなくてはいけない時間に。
帰りの便はGold Coast発。あと数日しかない私たち。この日のうちに頑張って出来るだけ北上したい。
8時間走り、シドニーを超えてなんとか夜のうちにNew Castleまで北上しました。
この夜はビーチのパーキングに停めて車中泊。
賑やかな日曜日の朝の駐車場。だいぶ早く目が覚めてしまった。大会のホーンも鳴って何やら盛り上がっている。
そんなパーキングを後にして少し街をクルーズ。オーストラリアで初めての都会だ。
美味しそうなカフェを見つけてブランチタイム。
オーガニックマーケットではお土産を物色。
ここから今夜の宿、エリスの家まではもう3時間半ほど。もうすぐだ。
夕方、エリスの家に到着すると20本以上のブランクスのカットが終わっていた。なんと私たちがいなくなると波は無くなりしばらくフラットが続いていたそう。仕事が捗ったらしい。
一本一本、オーダーに合わせて変化をつけてブランクすをカットしているエリス。
そしてこの日からまたうねりが復活。運転の疲れを癒す大好きな岬でのメローなサンセットサーフィンを楽しみました。
夕食はJoshからお土産にいただいた牡蠣。
翌朝、日本での再会を約束しエリスとお別れ。
この夜のステイ先はアンドリューの家。4時間ほどの距離。うねりもあるし、まだ時間に余裕もある。途中にあるエリスと波乗りした岬が気になり立ち寄ってみると。
前回よりもサイズがあり良い波がブレイクしているではないか。
実はこの週、オーストラリア東海岸全体ではこの秋のベストな波がブレイクし続けたのでした。
明日には日本に向け発たなければいけない。思い残すことのないようしっかり波乗り。
7’2のLite Kiteはこの日も最高でした。
出かけているので日が暮れたくらいに来てくれとアンドリューに言われ。時間ができたのでスナッパーロックス、グリーンマウントをチェック。初日にほぼ貸切で波乗りした場所だ。しかしこの日はうねりもしっかり入り、海の中は波に乗りたい強い欲望を持ったショートボーダーやプロサーファーまで張り切ってサーフしている。全く隙はなく、しかも油断していると左方面にすぐ流されてしまう。パドルの手を緩めることはできない。
なんとか数本波に乗る事が出来た。掘れてマックススピードが出せる波はここでしか味わえない素晴らしい波だ。
日が暮れてアンドリュー宅へ。
シェフ、アンドリューは最終日も手料理で私たちをもてなしてくれた。
旅で起こった素晴らしい出来事を少々のワインをいただきながらゆっくり報告する事が出来た。そしてアンドリューとの新しいサーフボードプロジェクトの話も。皆さんにご報告できるまで楽しみにお待ちください。
アーティストでもある奥さんMishさんのしつらえた部屋はとても素敵だ。
しかしながら、パッキングも終えこのベッドで横たわった瞬間にはもう夢の中。
翌朝早く、次回日本でのBig Sky Limited ムービー上映ツアーでの再会を約束し空港へと出発したのでした。
無事機上の人となり日本へ。
24日間にわたるRIDE30周年オーストラリアの旅。私たちにとって忘れることのできない出会い、素晴らしい波、皆の優しさをたくさんいただいた旅となりました。
我が家ではグリノーさんからいただいたかぼちゃが芽吹きました。
ありがとう!
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そして最近こんな手紙がNSW州から。
スピード違反の罰金の請求が、、、
厳しいですね!皆さんも行かれる際には気をつけて。
2023/07/06
Australia Trip 12
オーストラリア人は皆早起きだ。6時前には大概の人は起きてコーヒーを飲んでいる。Joshはさらに早起きだ。私たちが7時くらいに車から起きてリビングルームに行くと暇そうに私たちが起きるのを待っている。多分もう朝の用事は全て済んでいるのだろう。何時に起きたの?と聞くと彼女がちょっと恥ずかしそうに4時半と答えてくれた。
この日はマッキーさんが彼の家から一番近いポイントブレイクが良さそうだから来ないかと誘ってくれた。
Joshの家から1時間半のドライブ。自然豊かなオーストラリアでも珍しいユーカリの原生林の中を縫うように走りポイントを目指す。
到着するととても良い波がブレイクしていた。
マッキーさんは9ft台のSidecut square tail mini keel thruster。
キールが3枚は見た事がない。高さが低いキール、しかもかなり小さめで抵抗が少なく速そうだ。
海の中で私の板と交換して乗ってみると、9ftオーバーのグライド感に意外な動きの軽さ。サイドカットデザインのポテンシャルの高さを感じました。
Joshは昨日私が乗っていた7’7。調子良さそうだ。
Liberatorシングルの7’6に乗る麻子の後ろからその性能をチェックし研究を怠らないJosh。
このあと大雨が降り、雷も鳴り泣く泣く撤収。
実はマッキーさん、雷が止むまでここに残り、その後サイズアップした良い波で夕方まで楽しんだと、、さすがです。
Joshのシェイプルームへ。
ドアの上にはこのエリアのベストスポットのクラシックな日の写真が。あのMPもここの波を気に入り住んでいた時代があったそう。
Big WaveもやるJoshの本気のガン。
先日のパイプラインマスターズで優勝したJustin Quintalが乗っていた板は実はHarry Bryantから借りた8’5のチャンネル入りのクアッドのガンでした。
Josh、どんどん活躍の場を広げ凄いシェイパーへと成長を遂げています。
こちらはかなり実験的デザイン。
ガンデザインから日本用のスモールウェイブデザインに至るまで泉の様に湧き出るアイデアは尽きません。
この日の夜はJoshが街一番のレストランに招待してくれました。オーナーがJoshの同級生のサーファーで一番良い席に案内してくれました。
魚料理がとても美味しいレストランで久しぶりの刺身もいただけ、この旅一番の食事でした。
ワインが豊富なオーストラリアですが、オーナーの素晴らしいセレクトで過去一番のナチュールの赤ワインもいただく事ができました。
この晩もJosh邸の庭に停めたバンの中ぐっすりと眠り5時には起床。
徐々にオーストラリア時間に慣れて来ました。それにしても皆朝が早い。
ゆっくりと朝時間を楽しみ海へ。
この日は様々なポイントをチェック。
トレッキングルートの先端まで15分ほど歩くと。
ピークは棚にヒットし四角く掘れる大きなチューブになるそう。
ここも良さそうですが無人!
下のスポットは河口の中に中洲のように砂が溜まっていてライト、レフトとも川を遡るように1キロ近く乗れます。
この日の夕方は潮が乗る時間に合わせ、マッキーさん夫妻も合流してここで皆で貸切りセッションとなりました。
マッキーさんもジョシュもこの日は12ftのグライダー。とてつもなく長いライディングを繰り返しました。Joshは1kmほどレフトを乗り継ぎ対岸の国立公園に上陸!
Far South Coastエリア。冷たい水の中で大きな波を攻めるハードコアなエリアかと思っていましたが実は様々なタイプのブレイクを持ち、皆いろんな板で楽しんでいました。メインポイント以外の場所はどこもほぼ無人。友人だけで波をシェアできる素晴らしいエリアです。秋の始まりの4月の水温はまだ暖かく、2ミリのフルスーツで十分でした。
一週間近く過ごしたこのエリアもラストナイト。
この晩はマッキーさん夫妻が食事に誘ってくれました。
高級なレストランは俺は行かないと、昨夜はディナーに来なかったマッキーさん。今夜はオーストラリアンカントリースタイルをコージに味わって欲しいとパブへ。パブはバーとレストランがミックスされた様な感じ。スタイルこそ違え日本の居酒屋的な感じで盛り上がっていました。ビールはバーカウンターに自分で買いに行くスタイル。しかもパブは宿泊機能も備え泊まることも出来ます。サーフトリップにはうってつけかも。伝統的なパブを楽しみながらFar South Coastのラストナイトを締めくくる事ができました。
外でもほぼ芋というこだわりのマッキーさん。フライドポテトをおかわり!
続く。
2023/06/26
Australia Trip 8
毎日初めて訪れるスポットで新しい体験をし、伝統的なオーストラリアのサーファー達のライフスタイルを受け継ぎ実践している皆と生活を共にできる機会に恵まれ、ライド30周年の旅は今後の私たちの行き先をナビゲーションしてくれるような素晴らしい旅となって来ました。
今日も朝のルーティーンをこなし
新たなスポットへ。
滅多にできないというポイントをチェックしてみると。
岬沿いに素晴らしい波がブレイクしていました。
Ellisは5’10のLite Kite
私は7’2のLite Kite
波と板がマッチし最高に気持ち良い。
じっくり腰を据えて一日楽しみました。
ランチはエリスが作る絶品アボカドロール。
午後、さらに波は良くなり
この日は何本もバレルをメイクしていたエリス。
またまた日が暮れるまで、、
夜はこうなります、、
翌日
やっとサイズダウンして来ましたがビーチブレイクに行くと!まだまだ
この日はエリスのお父さんも合流しファミリーセッション。
元々シェイパーでもあるお父さん。69才になる今でもショートボードに乗ります。エリスの5’3のLite Kiteでリッピング!
エリスも自ら削った7’2のLite Kiteの仕上がりに大満足。
皆で板をシェアし楽しみました。
Ellis 5’10
Asako 5’10
永遠にこのエリアにいたいと感じていましたがそろそろ南へ行かないと。
明日はこのエリアの最終日。
続く。
2023/06/24
enthu 始まりました !
RIDEに70本以上あるテストボードをレンタルし、テストライド出来る新たなサービス
enthu が千葉一宮にてスタートいたしました。
施設には駐車場、サーフボードストレージ、温水シャワー、トイレも完備。
RIDEがおすすめするシェイパーたちのテストボードを中心にハイクオリティーなサーフボードを1日ゆっくり試乗できます。現地ではRide Familyの中野正太郎が皆様をお迎えいたします。
目の前のポイントでお友達と板をシェアするも良し、レンタル後、風が合うポイントまで足を運んでも良し。
enthuでは以下の4つのプランを提供しております。
「プレミアムサーフボードレンタル」
RIDE SURF + SPORTで取り扱うシェイパーのデモボードレンタルプラン。
・
「サーフセッションプラン」
サーフポイントや波の理解を深め、その波に合った乗り方、その日に使う板のチョイスや使う板に合った乗り方を中野正太郎が一緒にセッションしながらアドバイスする
・
「シューティングプラン」
皆様のサーフィンを撮影し映像を見ながら板や波に合ったライディングをアドバイス
・
「ビギナー向けサーフィンスクール」
少人数制のビギナー向けサーフィンスクール。レンタル込みのプランになります。
・
お申し込み方法
全てのサービスには事前のご予約が必要です。ご予約、お問い合わせはインスタグラム @enthu_official DMにて中野まで前日までにご予約をお願い致します。
・
場所
千葉県長生郡一宮町一宮 10047-3
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プラン詳細
「PREMIUMサーフボードレンタル」
1本/¥8,000、2本/¥12,000
・RIDE SURF + SPORTで取り扱うサーフボードのテストボードレンタルプラン。豊富なテストボードの中からお選びいただけます。新たな体験があなたを待っています。オーダー前に気になるモデルを試乗できます。レンタル可能なボードはInstagram @enthu_official ストーリーズハイライトでご確認いただけます。
・レンタル可能時間AM8:00~PM17:00
・エンスー前で試乗、もしくは各自車で移動しての試乗もOK(必ず17:00までに返却ください)
・
Premiumサーフボードレンタルタイムテーブル
8:00 / 千葉一宮enthu集合
8:00-8:30サーフボードチョイス、貸し出し。
17:00までに返却
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「サーフセッションプラン」
¥12,000 (参加者3名以上の場合1人/¥10,000)
セッションタイム:午前か午後の約2時間
・お客さまと一緒に海に入り、サーフィンやそのポイントについて。また、使用しているサーフボードについての理解を深め、より上達し、楽しんでもらえるようアドバイスをするセッション形式のサーフスクール。
・ご自身のサーフボードをお使いいただき、海の中で2時間のセッションを行います。(レンタルと併用もできます)
・プライベートセッションをご希望の方はお早めにご予約ください。
・
サーフセッションタイムテーブル
AMの部
8:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
9:00~11:00 / SURFセッション
12:00頃 / 終了
PMの部
13:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
14:00~16:00頃 / SURFセッション
17:00頃 / 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「シューティングプラン」
1人/¥20,000、2名/¥16,000、3名/¥14,000
セッションタイム:午前か午後の約2時間
・お客さまのサーフィンの撮影をし、サーフィン終了後に映像と共にサーフィンやボード対しての理解を深め、より楽しんでもらえるようアドバイスする。シューティングプランの場合は撮影 1.5時間、レクチャー30分。
・原則3名まで。
・データ渡しオプション 1人/¥15,000、2人/¥10,000、3人/¥8,000
・
シューティングプランタイムテーブル
AMの部
8:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
9:00~10:30 / SURFセッション、撮影
10:30-11:00 / 陸上レクチャー
PMの部
13:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
14:00~15:30頃 / SURFセッション、撮影
15:30-16:00 / 陸上レクチャー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「セッション + PREMIUMサーフボードレンタルプラン」
1人/¥16,000 (2本/¥20,000)、3名以上の団体割で1人/14,000 (2本/18,000)
セッションタイム:午前か午後の約2時間
・セッションプランにPREMIUMサーフボードレンタルのプランをプラス。コンディションに合った ボード選びからスタート。
・新しい体験ができる喜びと深い学びを同時に楽しんでいただけるプラン。
セッション+Premiumサーフボードレンタルタイムテーブル
AMの部
8:00 / 千葉一宮enthu集合
8:00-8:30 / レンタルボードチョイス
※コンディションによって場所移動有り
9:00~11:00 / SURFセッション
PMの部
13:00 / 千葉一宮enthu集合
13::00-13:30 / レンタルボードチョイス
※コンディションによって場所移動有り
14:00~16:00頃 / SURFセッション
17:00頃 / 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ビギナー向けサーフィンスクール」
¥12,000 (参加者3名以上の場合1人/¥10,000)
スクールタイム:午前か午後の約2時間
・少人数制のビギナー向けサーフィンスクール。レンタル込みのプランになります。ビギナーの方々、皆様の個性に合わせてきめ細やかなスクールを行います。初めてのサーフィンが皆様にとって素晴らしい体験となるようお手伝いいたします。
ビギナー向けサーフィンスクールタイムテーブル
AMの部
8:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
9:00~11:00 / SURFセッション
12:00頃 / 終了
PMの部
13:00 / 千葉一宮enthu集合
※コンディションによって場所移動有り
14:00~16:00頃 / SURFセッション
17:00頃 / 終了
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
enthuご参加にあたって
・ご予約、お問い合わせはインスタグラム @enthu_official DMにて前日までにご予約をお願い致します。住所 千葉県長生郡一宮町一宮 10047-3
・営業時間は8:00-17:00(駐車場、シャワー、トイレなどはそれ以外の時間は使えません)
・金額は全て税込表示です。また料金にはサービス中の怪我などの保険料も含まれています。
・お客さまのご都合によるキャンセルの場合 3日前から50%の代金が発生し、前日及び当日は 100%のキャンセル料をいただきます。天候などの何らかの理由に よりenthuからのキャンセルに関しては代金はかかりません。
・ポイントガイドを含めたSURF ATTEND等など、お客さまのご要望に合わせたプランのカスタマイズも可能です。ご相談ください。 (例:波の良い場所に案内してほしい、そこで試乗、セッションしたい。ランチに美味しいものを食べたい。湘南でレンタル、セッションしたいなど)
・波のコンディションなどに伴う場所移動の際は駐車場代などの必要交通費用をメンバーで割り勘させていただきます。
・当サービス中に壊れたサーフボードの修理費はお客さま負担となります。
・駐車場のみのご利用はできません。
皆様のご利用をお待ちしております。
2023/06/19
オーストラリアトリップ5
George Greenoughに会うと言う夢のような出来事が起こった翌日。Byronエリアから南へ3時間半、エリスの家のあるMid North Coastへ。
高速道路は少しでも制限速度を超えるとすぐ捕まるよ。とアドバイスをもらっていたのでおとなしく走りました。が、制限速度が100キロならギリギリ100キロ。110キロなら110キロところころ変わる制限速度に合わせて皆ピッタリ走るので流れに乗って走るにはかなりの集中力を使います。
エリスの家に近づくとカントリーな感じに。
この辺りはあの映画Morning Of The Earthの主な舞台となっているのだけにとてもワクワクします。
門をくぐり少し走ると家が見えて来ました。
元農家の家をリノベーションしたそう。
敷地にはブランクスをカットする作業場兼ストレージも。
家庭菜園も力を入れてやってます。
バスタブを利用したコンポスト。
菜園はカンガルーに餌を与えている様なものだとエリスは言ってましたが、、
パーマカルチャーも勉強中。
家の中も古い家具が質素ながらとても良い感じ。
毎朝コーヒーを飲みながら見るのが日課という古典のコレクション。
元々バイロンベイのそばで生まれ、成長して来たエリス。地価の高騰にお祭り騒ぎのような街。人口増加でサーフポイントもいつも混雑。そんな街から離れ心の声に従ってここへ移り住んだそう。自分でサーフボードを作り、波に乗り、自分で作物を育て家を改築し、生活を豊かにしていく。この動きはエリスの友達にも伝わり始めているようで仲間の多くもこの辺りやベルズなどに徐々に移住を始めている様です。
Morning Of The Earthを作ったアルビーさんは映画を作った時から50年ほどこのエリアに住み毎日サーフィンしながら当時と同じ暮らしをしているそうです。
そんなアルビーさん、実はエリスの隣の土地に暮らしているそう。とは言え車で15分かかるって、、
板が見たくてそわそわしている私の気持ちを察してボードストレージを見せてくれました。
グリノーがラスタにシェイプしたエッジが。
こちらはエリスが大波に乗るためにシェイプしたエッジガン。
もう一本シェイプする予定でカットしたブランクの厚み!
Lite Kiteのテストボードの数々。
一つのモデルにこれだけ乗り込んでから私達に紹介してくれているのです。
エリスのデザインに影響を与えている古典の数々も見受けられました。
一通り板をチェックさせていただいた後は運転の疲れを癒しに近くのポイントブレイクへ。
麻子曰く「これをやりに来たんだよ!」と言う腰腹のメローなポイントブレイクで結局日が暮れるまで、、
大人も子供も皆笑顔。これぞサーフィンという楽しいセッションでした。
ここから1週間のエリスエリクソンサーフキャンプが始まりました。
続く。
2023/06/14
オーストラリアトリップ 4
翌朝Brunswickのカフェでエリスと待ち合わせ。
ニューボード出来たよ!
日本を発つ前にオーダーしていた7’2のLite Kiteが出来上がりました。5’10がすこぶる調子が良く、かなりの手応えを感じていましたが、ひょっとしてミッドレンジも調子が良いのではと思いつきエリスに相談して出来上がったテストボードです。
旅の友が一本増えました。
実はエリス、数日前から何やら電話である人物と話をしていました。
あのジョージ・グリノーにコンタクトをとっていたのです。
カフェでコーヒーを飲んでいるとエリスはおもむろに「ジョージに会いたい?」と。私は「もちろん!」と。「コージの事はもう話してあるから。今日これから行こう!」
エリスの車をフォローしていると何度も通ったことがある道から何の標識もないとある角を曲がり山道に入っていった。
最後にゲートを開け中に入っていくとアンドリューのムービーなどで見覚えのあるピラミッド型の屋根が見えてきた。
私たちの訪問に気がついたジョージさんが家の中からゆっくり出てきた。
感動で泣きそうな私にジョージは「良く来てくれたね」と言うと積んである板に目が行き、すぐに板の話になった。
新しいエリスの7’2をみて素晴らしいねと褒めてくれました。
そして家に中からジョージさんが最近作ったと言うフレックステールのエッジボードを見せてくれました。年に1本のペースで82歳になる今でもサーフボードを改良しながら製作しています。
板の話になると止まらないジョージさん。さまざまな知識をシェアしてくれました。
話はさらに彼がデザインし米軍に採用されたレスキューボートの話やスクリューのキャビテーションを防ぐ装置を開発した話など、、
エンドレスです。
70年代初めにアメリカからオーストラリアに自作の船で航海し移住した話やその途中補給に寄ったタヒチでTeahupooを発見し彼が初めてサーフした話も。
移住し、この場所に住み始めた時にまず雨水を貯める池をスコップで手掘りで作ったそう。
そこから螺旋状にさまざまな作物を育て水を供給しています。
1978年から提唱され始めた自然の中に見られるパターンや関係を見習い暮らしをデザインするパーマカルチャーを70年代前半にすでに実践していたジョージさん。
鳥や魚など生き物をよく観察しフィンやサーフボードをデザインして来たジョージさん。彼がデザインするフィンや板はまるで生き物かのように海の中で機能します。
彼の暮らしは彼による数々のデザインと同じように自然界のシステムを応用し、バランスを崩さず人間も一つの生き物として自然と同化するかのように暮らす様な生き方でした。ジョージさんの頭の中がほんの少しだけ見えた様な気がしました。
これから山を降りて釣りに行ってくると言い、最後に私たちにここで育ったカボチャを分けてくれました。
エリスからの素晴らしいギフトでした。ありがとうエリス!そしてジョージさん。
旅が始まって1週間。24日間の旅はまだまだ続きます。