2020/12/11
Miyazaki 4Days
11月半ば。この時期は初めての宮崎。風が会うか心配でしたが結果的にはなんとかなりました。そして、最後にはご褒美も。
初日はウネリは大きいものの風が会う場所を探してひたすら走りました。
かなり北まで走り良さそうな河口を見つけましたがもう一声。
今回は昔からの仲間ShinとO君との3人旅。皆波グルメ。なかなかポイントが定まらず6時間、走りに走って夕方ギリギリに玉石のポイントでクイックサーフ。ワイルドな感じでパワーもありロングライディングできる素晴らしい波でした。
Ryan Lovelaceの7’4 Thick Lizzy。
やっと体を動かせて汗もかいたので、市内をサーチ。
刺身の美味しい店を発見!
名物の釜揚げで初日フィニッシュ。
* * * *
二日目はまずリーフを見て風が合わないことを確認してこの風をかわす安定のビーチブレイクへ。
Good Surf WaxのExtra Softでは柔らかすぎる暖かい気候に水温。
久しぶりの掘れたパワーのある波で楽しめました。二日目は長〜い1ラウンドで終了。
市内へ戻りがてらお世話になっているS&Y Work Shopを訪問。落ち着く店内で美味しいコーヒーをいただきくつろがせていただきながら夜のお誘いを。
先日お届けしたAndrewとJosh。
いつも通り伝説の名店鳥萬へ。
トムカレンも宮崎に来たときには毎晩訪れるという。
がっちり皆で深い時間まで、、
* * * *
3日目、まずは日南方面へ南下するも風が合わず、そこからラウンドハウスカットバックを決めてまたしても北のビーチブレイクへ。
昨日よりサイズを増しかなり良い波!
やたら上手い連中が入っているなと思ったら小林直海君をはじめとする日本のトッププロ達でした。
海の中で見る彼らの凄さにかなり刺激を受けました。
私はEllis Ericsonのエッジボード。Hot Wire Red5’11
Ellisが削るエッジシェイプの中では最も軽快に動くモデル。波乗りが若返った様な気がします。滑り出しはとても早いのでミッドレンジにはまってしまった皆さんにも安心してお勧めできるショートレンジです。エッジの助けにより難しいフルレールでドライブするボトムターンにもトライしやすくスイングウェイトの軽さ、エリスのオリジナルロッカーによりトップアクションも楽しめます。フルハンドシェイプですので超クイックからほどほどの落ち着いた動きまで様々なアレンジも可能です。
昨日今日と手前のスープにしごかれパドル筋は終了気味。連日のロングドライブで腰にも来てます。
最終夜は市内で初日に行った刺身が美味い店から釜揚げうどんというゴールデンルーティーンをリピートしつつオフショアに変わるという風予報を信じ早めに撃沈。
* * * *
最終日。ついに完璧に整いました。
毎日見に来るもののオンショアでまとまりがなかったここのビーチが胸肩、オフショア、ロングウォールと絶好のコンディションに変貌を遂げました。
S&Y安田さんはこの日JoshのLiberator 6’10とAndrewのEdge”Green”6’9を2本一気に筆下ろし。
まずはLiberator6’10single
テイクオフの速さ、ボトムからトップへの加速、ターン性能に驚いていました。
私はまずRyan LovelaceのThick Lizzy 7’6
ローロッカーゆえの7’4とは思えないテイクオフの滑り出しの早さにトライプレーンボトムによる幅の広さを感じない切り返しのスムーズさ。ボトムターンもカットバックも気持ち良く決まります。
これは1日間違いないということで一旦飯。
やっとチキン南蛮にありつけました。
ポイントに戻るとなんと波はさらに良くなっており人影もまばら。昼寝もせず即波乗り。
O君はおニューのJosh 6’10 Liberator Singleが絶好調。
今まで見たこともない様な綺麗なカービングでカットバックを繰り返していました。
6’10のシングルフィンとは思えません。
ShinもEllisの5’11 edge board Hot Wire Redで掘れたセクションを簡単にメイクし、カットバックではエッジ全体を噛ませて板全体からスプレーを噴射。
安田さんはAndrewの6’9のedgeに乗り換え 異常に伸びるターン。
先程おろしたばかりの安田さんのAndrewを借りて ピットイン。
どんどん前に出てくれるAndrewのエッジ。最高な感触です。
力尽きた私たちを他所にパーフェクトブレイクはまだまだ割れ続けていました。
お世話になった皆様、写真を撮ってくれたTetsu & Parisaありがとう!
2020/09/09
Paul Witzig Trilogy
サーフィンの歴史的な瞬間を数多く捉えたPaul Witzigによる3部作を一つにまとめたTrilogyが入荷いたしました。
時代は60年代後半から70年代前半オーストラリア。オーストラリア独自に最も進化したロングボードの最終型〜ショートボードの誕生〜多様化するサーフボードのした様子が克明に映し出されています。
まず、1967年作のHot Generation。
ショートボード革命前夜、1966年のノーズライディングの映像からスタート。ショートボードの始まりとされるNat Youngが1966年のサンディエゴでの世界選手権において9’4のMagic Samで優勝するシーンも収められています。また伝説となっているホノルアベイでのNat Young、Bob MctavishがVボトムに乗るシーンは彼らとDick Brewerとの出会いによりショートボード革命が加速して行くきっかけともなりました。
そして1969年Evolution
さらに時代は進み、革命は次の世代へ引き継がれて行きます。天才サーファーWayne Lynchはサーフボードもマニューバーも別の次元へ引き上げました。今見ても素晴らしいそのサーフィン、サーフボードは数多くのシェイパーに影響を与え続けています。Ryan Lovelaceのv.bowlsやJoel TudorがMandalaのManyさんに製作を依頼したClan destinoなど現在でもWayne Lynchの影響が見て取れます。またTed SpencerがGreenough Spoonから影響を受けて造った当時としては極端に短いStand Up Spoonも確実に機能している様子が収められています。
1971年Sea Of Joy
サーフボードデザインはさらにリファインされ深いチューブライディングが可能に。同時に未開の地、まだ見ぬ波への探索が始まりました。ヒッピー文化と同調し、ひげを生やし髪を伸ばし始めたサーファー達は世界の奥地へ。そんな時代を映し出したレイドバックサーファー達必見の作品です。
またサウンドトラックも映像に合わせて演奏されています。特にSea of joyのサイケデリックなインプロビゼーションはこの作品のもう一つの魅力となっています。
映像は全てデジタルリマスター済み。多くのサーフボードデザイナー達に影響を与え続けているショートボード革命の瞬間を映し出したこの歴史的作品はマストハブ。皆様、ぜひご覧ください。
オンラインショップからもご購入いただけます。https://www.ridesurf.net/product/11800
VIDEO
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2020/08/08
Monad
Joshua KeoghのMonad5’11。
先日の定休日に乗り込んできました。
その他Liberator7’6やM26’4などJoshを一式持ち込んでテスト会。
久しぶりの短めですが、余裕のテイクオフスピード。まずはスピードチェック。
この長さだとアップスーンダウンで加速させることができますのでグイグイ加速して行きます。テールが絞ってあるので厚めの波をテイクオフしてすぐの、まだスピードが乗っていない状態でのファーストターンもしやすく、高い良い位置に板を持っていけますのでその後のダウンザラインでスピードを出すことができます。
長持ちするようしっかりとグラスした板ですが、そのスピードと、ノーズエリアをコンケーブにしたSデッキ的な厚みのバランスにより板の動きは軽快になります。
ステップバックすれば、テール後半の絞り込んだアウトラインが効いて回転半径の小さいターンも楽しめます。
スモールも、バックサイドもOK。
M2を短くした感じです。このMonadを長くしたのがM2ですから当たり前か、、
TJ / AFDの西田氏も合流し6’4のM2をテストライド。
いきなり一番良いセットを沖から余裕の滑り出しで掴み、高速クルージング。スノーボーダーらしい、波をいっぱいに使った大きなカービングでM2を堪能していました。
麻子はTappy Records Glass Fish5’4
すごいスピードで岸まで乗りつないでいました。かなりお気に入りのようです。
スタッフのりょうたは足を怪我中でCatch SurfでKnee boarding。
みんな笑顔になった定休日。
ありがとうございました!
2020/07/29
M2
昨日は鹿島へ。コンパクトながらなかなか良い波に出会いました。Joshua Keoghの6’4 M2をじっくり乗り込んでみました。
小さいながらも掘れた速い波。
パドルスピードが速くテイクオフの滑り出しがミッドレンジ並みに早いので掘れる前に立てます。
無駄なことをせずにしゃがめばすぐスピードに乗ります。
思い切りスピードに乗せてからのボトムターンは後ろ足を少し後方にずらすだけ。
自分の板は6’4, 21, 2 5/8ですが実寸はもう少し厚みがあります。巻きも6+6, 6で樹脂もたっぷりでしっかりと巻いてあり重量もあります。軽いアップアンドダウンはあまり得意ではありませんがしっかり踏み込んで大きなラインを意識すればスピードがぐんぐん増していきます。
スピードに乗った状態でテールにステップバックすると6’4と言う長さを感じない動きが楽しめます。
回転半径も後ろ足の位置と踏み込み具合で自由にコントロール出来ます。
そしてスモールウェーブにも最高です。
この板にはかなり小さいサイズのプライウッドのツインフィンがグラスオンされています。大きな波ではさらにスピードが出ますのでコントロールしやすいように少し大き目のフィンをつけたいところです。Futureのボックスにすれば同じJoshのテンプレートのフィンも、もう少し大きめなフィンも選べます。
先日入荷したM2のストックは完売してしまいましたが今月7月末まで、次回9月末入荷予定分のオーダーが可能です。
ぜひみなさまからのご相談をお待ちしております。
柴田
2020/04/23
Rich Pavel Fried Egg
Egg MasterといえばDevon Howardさん。様々なシェイパーに彼好みの2+1のEggをリクエストしているのは皆さんもご存知かと思います。最近ではChannel Islandからシグネチャーモデルをリリースいたしました。出回っている動画を見る限りかなり調子良さそうですね。そんなDevonさんがRichさんにリクエストして出来上がったのがこのモデルだそう。
Eggと言えばFishと同じくサンディエゴのお家芸。オリジナルはSkip Fryeと言われていますが、もじってFried Eggと言ってしまえるのはさすがRichさん。
さてこの板ですが、他のシェイパーが削るEggはほぼシングルからダブルコンケーブ。それに対してRichさんのこのモデルはロールからゆるいVボトム。前足の下あたりにうっすらとコンケーブというかフラット気味なパネルを有しますが基本的にはコンベックスな感じ。コンベックスはコンケーブよりもスモールでは特に速く、切り返しの反応も早いです。
今回オーダーした2本の板はデヴォンさんをイメージして彼が最も良く使う7’2にしました。幅も厚みもほぼ同じ感じ。幅も広すぎず、厚みもレールにかけてナチュラルにテーパードしていく感じです。テールも程よく薄く、体格を問わずとてもコントロールしやすいデザインです。ノーズはこの手の板としてはややラウンド気味でボリュームがあります。パドルで一旦得たスピードが落ちずらく、テイクオフの瞬間に余裕ができますので落ち着いて立ち上がる事ができます。
Finは私なら波小さめから胸くらいならセンターは7.0のYater ClassicにサイドはTrue Amesの3.7か3.2。波がしっかりしていればWayne Rich Power Fin 6.5かSmith/Paris 6.5か 7.0にサイドはTrue Amesの3.7か4.0。Yaterを真ん中にすればよりピヴォットを楽しめ、Wayne RichやParrishならトライフィンっぽいドライブとカービングが楽しめるでしょう。他にも体格やスタイルで選び方は変わります。2+1はフィン次第でかなり乗り味が変わってきますので慎重に。トライアンドエラーも必要かも。ピタッとはまると素晴らしく乗りやすい最高な板に豹変いたします。
Fried Egg。人目を引くような派手なディテールはありませんがこの手の控えめなデザインを他の誰よりも高性能に仕立ててしまうRichさんマジックが注入されているのは間違いありません。コンディションを問わず永く愛用できるお気に入りの板になりそうです。
価格やディメンションはオンラインショップにアップいたしました。5/6まではサーフボード全国送料無料 です。この機会にぜひ。
https://www.ridesurf.net/product-list/375
2020/04/19
True Ames Fin
なかなか終息方向に行かない新型コロナウィルス。思いっきり波乗りできる日は来るはずでしょうからそれまで楽しく待ちましょう!
この時期、ゴールデンウィーク前ですのでこのタイミングに合わせて注文していた商品がRIDEにはどんどん入荷してきております。
先日もはTrue Ames Finが大量に入荷いたしました。フィン選びには経験が大事になります。私は今までたくさんの板に様々なフィンを試してきました。店頭ではいつもそんな話でお客様と盛り上がってしまうのですがただ今実店舗は休業中。このブログにて皆様のお役に立てるかと思い今日はフィンについて筆をとりました。おうち時間の暇つぶしにどうぞ。
Greenoughの4A。新色のグレー、良いですね!4 Aと言えば幅広めのベース、くびれたウェストからレイクしたティップへと美しいデザインですが、私は主にテールが広めな長めのミッドレンジやピギーなアウトラインの66年あたりの雰囲気のオーストラリアンログなんかに使っています。
ベースが広いので安定感があり、レイクしたティップがドライブに効きます。万能ですが、ピンテールやテール幅の細い板にはあまり向かないです。ワイデストポイントが前方の板より真ん中や少し後方にあるような板にはバッチリです。テール広めには少し長めを選ぶと良いです。
Yater ClassicとL-Flexはどちらも立ち気味で近いデザインですが乗り味は真逆になります。
どちらもベースが広くなく、立っていますので板をスイングするような動きのピヴォットターンはやりやすく、かなり気持ちよく決まります。Yaterは硬めでレスポンスが良いので波に力があるときにもしっかりとコントロール出来ます。板を寝かしてドライブしたときにもターンのパワーをスピードに変えてくれます。一方のL-Flexは少し細く、先に行くほど厚みも薄くなり柔らかめ。ターンのリリース時のスプリング効果が感じられ気持ち良いですが、波にパワーがあるときには少しデリケートに感じる時もあります。
Yater Classicは私にとっては無いと困るマストなフィンです。大概のシングルフィンミッドレングスにはこの8.5か9ををまずセットします。この何気ない形が実は一番間違いない、、見れば見るほど美しい。これ1本で頼りになる私には基本のフィンです。ちなみに8ft代のピンテールのミニグライダーにもこのフィンの7.5か8あたりの小さめが合います。Skip Fryeのフィンも同様にミニグライダーにはとてもマッチします。
セミガンなどのピンテイルや2+1となると下の画像の感じが必要になります。細いテールには高さが必要になりませんので太くて短いものが合ってきます。
下段Tom Parrishは古い人はご存知Lightning Boltのシェイパー。YUのセミガンもRich PavelのRace Trackerなどのピンテールのシングルフィンにフィン付属でとお願いするとはこの下段右と同じテンプレートのものが付いてきます。私はTravis Reynoldsの6’8Widow Maker2+1のセンターフィンにもTom Parrishの6.5を使用しています。Bonzer Finも近い形になります。NealさんのDuoはどの長さにも7.0のフィンが2枚ですが、小波で短いレングスの時などはBonzerの6.75とか6.5を2枚付けるのも良いと思います。下段左のCut Awayタイプはよりピヴォットターンの動きを求める方におすすめ。スイングウェイトが軽くなります。2+1のセンターやボンザーにもお勧めいたします。Alex Knostもボンザーによく使っていますね。
そしてPower Blade Finも全サイズ再入荷。Power Blade FinについてはあらためてEllis Ericsonのエッジボードと一緒に説明いたします。
Future、FCS用も各種入荷しております。
今回紹介したTrue AmesのFinはこちらからご購入可能です。
https://www.ridesurf.net/product-list/405
サイズなどご不明な点など、お問い合わせなど5/6までは13時から18時までお電話かメールで対応しております。ただいまオンラインショップは¥3,000以上で送料無料です。ぜひご利用ください。
次回はツインについて少し。と考えています。
2020/04/11
あらためてNeal Purchase Jnrをご紹介
オーストラリアでSurfer/Shaperといえばまず浮かぶのがこの人Nealさん。今でこそ多くのプロサーファーがコンテストには出ず、旅をしてフリーサーフィンで活動をしていますが彼はその走りのプロサーファーとして活躍していました。その後シェイパーである父の後を追い、自らもシェイプを始めGlass Loveにも登場。40代後半になる現在もシェイプとサーフィンを高い次元で両立しています。シェイプルームはCabaritaから少し内陸に入ったところにある馬小屋。自然に囲まれた素晴らしい環境でひっそりとシェイプしています。
Nealさんを訪ねるといつも波乗りに誘ってくれます。
いつも無人のピークを見つけてテストセッション。掘れるパワーがある波が好きなようでメローなポイントブレイクよりもパンチーなビーチブレイクでやります。この日はEPSの6’6のduoに乗っていました。
その後サーフクラブのレストランでビールをジョッキで飲んでから音楽全開でシェイプに向かうのがルーティーン。この日は大ジョッキ6本くらい行ってました、、
ここから少しNealさんが削る板の話について。
まずは店でも問い合わせが絶えないDUO。現在、様々な長さやアウトラインに組み込んでいますがまずはオリジナルのStage1。広めのテールにポイントノーズ、フラット気味なデッキでボリュームも多め、そして浅めのコンケーブ。広いテールとゆるいロッカーが早い滑り出しを助け、がっちり波を掴む2本のフィンが掘れた波のレイトドロップもものともせず、信頼感のあるボトムターンはレールでドライブさせればターンはどこまでも伸び、後ろ足を少しテールにずらせば自動的にリップに向かって行きます。そして何より病みつきになるのがリップでのピヴォット的な板のスィング。リップにとどまってブーンとノーズがが旋回します。フィンの間に溜まった水が噴射される感じも気持地よく、大量のスプレーが扇を開くように出ます。
どのレングスに乗るかは波と波乗りの趣味によりますが、下の画像は白、青共に6’2。
ボトムでテールを沈めると自動的にリップに向かい、
トップを走ってカーブしていくのではなくリップにとどまり扇のようにスプレーが出ているのがわかります。気持ち良い瞬間です。
想像以上にクイックに動いてくれますのでやや長めを選ぶと良いでしょう。
そこまで攻めません。オフザリップなんてという方にもやや波が大きな時に使える板が一本あったら良いのではないでしょうか?テイクオフも早くてコントロールがイージーな板ですので長さを出して、やや大きめな波でも余裕のクルーズが楽しめ、ポイントノーズですのでダックダイブもしやすいです。
ストックの6’6と7’2duo。どちらも良いサイズです!
こんなに長いのもアリ。ニールさんパーソナルの7’7。
この長さでもニールさんのサーフィンは変わらず、腹くらいの波で当て込みまくっていました。私も借りましたがduoの特徴そのままにイージーコントロールなミニグライダー的な感じ。幅広いテールは力のない日本の波でもより多くの推進力を得ますので細いピンテールより良いでしょう。また力の弱い波にピンテールは自転車をゆっくり乗るような感じでフラつきますが広いテールと2枚のフィンは安定をもたらしより小さい波を楽しめます。
Nealさんのパーソナルと全く同じディメンションで削ってもらった7’7のストックボードです。
そしてこれまた問い合わせの多いStage2 duo
こちらがオリジナルの5’10。ニールさんのパーソナルです。ワイデストポイントが後方に下がったアウトライン。より広いテールに細いノーズ。小さくてもパワーゾーンがあればその俊敏に動くクリクリとした感じが病みつきになります。ミニシモンズの感じにも近いですが、よりリッピングを楽しめ波の掘れた場所に馴染みます。
ストックは5’10と6’0オリジナルより少しノーズ幅を広げマイルドに仕上げマッシーな波にも対応できるようにいたしました。後ろにエンジンを載せた小さい車で峠道を攻める感じです。
Stage2をミッドレンジにしちゃったのがDuo Egg。よりスモールでも楽しめちゃいます。
右が私の初代6’10。左が現在ストックしています同じく6’10。
Pigっぽいアウトラインから徐々にダブルエンダー方向にアウトラインが変わりつつあります。
次回入荷予定のEggは下の感じになります。
Duo Egg 6’10のライディング。
腰くらいの厚めの波ですがどんどん走って行きターンもクイック。走りすぎて平らになってしまったセクションも乗り繋げます。
ノーズの動きがクイックですのでこんな風に当て込んだり、、
普段使いにかなり重宝する1本です。
ストックには7’6と7’10もあります。
実はこのテンプレートはRyan Lovelaceのv.bowlsと同じ。仲の良いニールさんとライアン。お互いのシェイプルームを行き来しております。その中で生まれたのがこのモデル。v.bowlsをダウンレールにして少しのコンケーブを掘ってduoにしました。とても扱いやすくグライド感とゆるゆるの波でも安定した操作性が楽しめるスーパーミッドレンジが出来上がりました。ノーズ細め、テール広めなアウトラインはこの長さにして軽快な操作性が味わえます!
さらにこちらはMP duo 6’6
MPをduoにしちゃいました。これがまた万能選手。コナミから本格的な波まで1本でカバーできます。1本だけならこれかも、、
そしてこのStinger duoも6’6 , 6’8, 6’10が次回夏頃入荷いたします!この手の板はツインが多いですがツインはスタンスの位置により敏感に反応しすぎてしまうことが多いのですが、duoにすればそのあたりも解決し、程よいルースさに安定感も加わります。
ニールさん本人がいたく気に入ってかなり乗り込んでいるようです。ニールさん本人は6’10。私も早速オーダーいたしました。
そして忘れてはいけないのがこの美しいシングル。
私のパーソナルで7’4。昨年は台風の当たり年でしたがこの板で随分と楽しませてもらいました。幅は21ちょっと。テイクオフも早く、安心感のあるコントロール性能で大きな波にも行けると勇気をくれます。そして以外や普段の小波や胸くらいの波までオールラウンドに使えるんです。今後一生1本だけと言われたらこれかもしれません。シングルも6’10と7’2が次回入荷します。
いまだにサーフィンに夢中なニールさん。そんな彼が自らテストし削る板ですから間違いありません。ご不明な点などご相談に乗りますのでお気軽に柴田までぜひ。
ストックのリストはこちらから。
5/6までコロナ打倒キャンペーンで全国送料無料です!
2020/01/29
Blue.Magazine No.81
先日発売になった雑誌Blue.No81
その巻頭で、私がAndrew Kidman, Ellis Ericsonらと日本各地を二週間に渡り回ったOn The Edge Of Dream Japan Tourの特集が12ページに渡り掲載されています。
本文、キャプションともに私が書かせていただきました。是非お読みいただきたい内容になっています。
四国での私のライディングも掲載いただきました。板はEllisが削った6’6のエッジボード。
下のページの見開きの写真は私が撮ったEllisのバックハンドチューブ。ちゃっかり写真家デビューもさせていただいてます。エリスはこの後5秒ほどズッポリ。
他にも私の元には良い写真がたっぷりありますので近々紹介していきたいと思います。
そして、このツアーに同行したバイロン在住の日本人カメラマンKeita Ikawaさんがツアーのムービーを編集してくれました。とても温かいものを感じる素晴らしい内容になっています。私も楽しかったツアーを思い返しながら何度も見ています。Blue.と合わせて是非ご覧ください。
そしてOn The Edge Of A Dream、日本語字幕入りDVD付きも今日オーストラリアから再び入荷してきました。DVDはエッジボードのみならず、グリノーによるショートボード革命以降のサーフボードデザインについて、シングルフィンやチャンネルボトムやwidow maker、フレックステールなどにも深く触れています。もちろんエリスやアンドリューらの圧巻のライディングも多く収録されています。字幕入りDVDのおかげで本文の理解も深まります。全世界で2500冊限定になります。入手できるうちに是非。RIDEのオンラインショップ からもご購入いただけます。
今日も湘南の掘れたビーチブレイクでEllisの6’2のエッジを乗りチューブをゲット出来ました。バックサイドも波のパワーが増せば増すほど素晴らしい。エリスが削るエッジボードについても近いうちにあらためてご紹介いたします。
2020/01/11
Joshua Keogh Surfboards
Joshua Keogh からの2020年のサーフボード製作についてのお知らせです。
Joshは2019年には200本以上削ったそうですが、2020年には環境に与える影響を考えて125本を上限とし製作数を削減いたします。
そのうち私達日本向けには25本を削ってくれます。
サーフボードの製作や発送などにはかなりの二酸化炭素の排出を伴います。ジョシュはシェィプを始めた頃から自然の中で遊ぶサーフィンとサーフボード製作が地球環境に与える悪影響の事について考えていたようで、今回の本数削減に至りました。また、今までよりも材料や製作のクオリティを上げ、決して使い捨てされない、より長持ちする、家宝になるような板を作る事を目標に掲げています。
本人によるメッセージはJoshのwebsite にも掲載されております。Joshのwebsiteでは板のデザインやターゲットレングスなどについてとても分かりやすく解説してくれています。ぜひ一度ご覧ください。
Joshはウェブサイトの中でオーダーについてはしっかりとミーティングをされた上でのオーダーをお勧めしています。せっかく作る1本が素晴らしいものになるように、、日本では当店ライドが窓口となっており、名古屋の 3939surf snow さんでもオーダー可能となっております。
日本からは1月、4月、7月、10月の年4回オーダーをまとめてJoshへ注文いたします。出来上がりまでは2-3ヶ月いただきます。今回1月は26日に締め切ってオーダー致します。ぜひ皆様からのご相談、オーダーをお待ちしております。
以下にいくつかのモデルを私のフィルターを通してご紹介したいと思います。
左の2本がM2 BRAT、右はInfinite Jestです。
M2はMonad2という意味でスモールから頭くらいまで中心に楽しむ長めのFishです。
FinはプライウッドのTwinかFutureが選べます。私にとってJoshの板は全てマジックボードに感じますが中でもとてもお気に入りです。6’3から7’3までオーダー可能で以下の写真で1.2枚目は6’4。3-6枚目は6’5に乗っています。シングルディープコンケーブのセンターライン上のロッカーはフラットでとても速く驚くべきテイクオフ性能ですが、後ろ足以降のアウトラインの絞り込み、ロッカーの急激な変化に伴い後ろ足を支点とした回転性能が素晴らしいです。グラスオンされるプライウッドフィンと別売りのSoar社製オリジナルFutureフィンは同じテンプレートでサイズが特に小さいのが特徴で、ルースでドリフトを伴うこともありますがコントロールは失いません。ボトムターンでは簡単にリップに向かい、カットバックではスープの上部に戻ることが出来ます。この速さと回転製の良さが人気の秘密で日本の波に幅広くマッチする現在人気No.1モデルとなっています。
オーストラリアではM2のショートバージョンMonadが一番の人気モデルだそうです。
サイズレンジが5’0から5’10と短めになります。フィンはSOAR社製のオリジナルのキールがオススメです。Future、プライウッドのオンフィン、グラスのオンフィンが選べます。フィン以降の絞り込みが強まる場所と、シェイプの間違いから生まれたと言うフィン以降強めにボトムロッカーが変化する場所が支点となりルースに動くというところはM2も一緒です。深いシングルコンケーブでセンターラインロッカーが緩く、スピード性能、テイクオフの早さも抜群。私も長めのサイズ、5’10くらいでオーダーしようかと考えています。
下は5’5から6’5がオススメのInfinite Jest Quadで画像は6’4。
このように膝の波からでもパワーを引き出し軽快なリッピングサーフィンが楽しめます。厚みのピークはスタンス間にあり、ノーズのスイングウェイトを軽く感じさせてくれます。コナミでも短いレングスで乗りたい方には最適で、パンチの効いたリッピングを好むかつてのショートボーダーやオルタナティブな板を経験した後に改めてオフザリップしたい方々にもオススメです。M2に比べグライド感は減りますが動きの軽さは増します。6’5でさえ軽い動きが楽しめます。
ミッドレングスはLiberatorと7’7。画像左がLibelatorで長さは7’6か6’10の2サイズのみという思い切ったシェイパーからの提案です。ボリュームは調整いたします。7’6は幅、厚みもたっぷりとした頭以下の小さい波中心に楽しむ為にデザインされ、6’10は幅、テール幅、レールのボリュームなどを抑え、大きめの波や押しのある波で使うようデザインされました。
右はその名も7’7。7’7以外の長さもオーダー可能です。
まずはLiberator。私もはまっています。7’6は基本的には頭以下の波で使うイメージでロングにしようかというようなモモくらいの波でも楽しい板です。
photo : Junior
ボリュームタップリのダウンレール。コンケーブはシングルがノーズから深めに入り、ダブルからスパイラルVeeへ。センターラインロッカーが深く入りローロッカーでとても速いデザインはInfinite Jestと同じです。Infinite Jestを長くした感じです。ノーズの厚みよりテールの厚みが厚く、ボリュームポイントがセンターより後方に下がりS Deckを形成しています。おかげでスイングウェイトが軽く短かめに感じます。速くてよく動くという最高な板です。
昨日の小さい波でもご覧の通り。7’6とは思えません。
7’7はプランシェイプが7’7だったのでそのまま名前にしました。
Fin BoxはFutureのトライですがオススメはTwin+1。Joshのオリジナルツインに小さいトレイラーを付けると効果抜群。トライだと回転半径がかなり大きくなってしまいますがこのセッティングはかなり小回りが効き思ったラインが描けます。
テイクオフも速いしこれ1本で全ての波に対応できます。何より気持ち良い!
バックサイドも最高。
Joshは先日ハワイのノースにも7’2の7’7を持参し
こんなの決めております。この時もTwin+1のセッティング。
下のシークエンスですが上の4枚はトライフィン。下の4枚はTwin+1。
他にもラスタビッチをも虜にしたチャンネルツインピンやチャンネルツインフィッシュのモデルなどもありますが日本の普段の波では今回ご紹介したモデルがオススメとなります。
常識にとらわれず、本質を追求し素晴らしいシェイパーに成長したJoshua Keogh。
皆様からのオーダー、ご相談をお待ちしております。
2019/12/25
宮崎Tripその3 最終回
3日目最終日。
3日間通して胸位、オフショアと素晴らしい波。
この日の1ラウンド目はJoshua KeoghのM2 Brat 6’4。M2とは彼が削るショートレングスFishでオーストラリアでの一番人気モデルのMonadをベースに、小さい波でも大いに波乗りを楽しむ私たち日本人に合わせ小波でも楽しく乗れるようJoshがデザインしたMonad 2という意味。Bratはスバルレオーネのオーストラリア仕様で後方がピックアップトラックのようになっている車種の事。ユーティリティーに富んでいてあらゆる場面で使える板という意味合いを持たせています。
その狙い通りのこの板は私も大のお気に入り。謎の速さのテイクオフから絞ったテールでスムーズにテールを沈めたボトムターンが可能です。テールに浮力がありすぎてもボトムターンが難しくなるものですが、この板の浮力のバランスは絶妙。テールが沈めばリップ方面に板が向かってくれますので良いラインが描けます。
Futureとプライウッドのオンフィンが選べますがどちらも同じテンプレートのJoshオリジナルのツインフィンはトライフィンのサイドかと見まごうほどに小さく、一瞬これで大丈夫か?と思います。これが実は革命的に調子が良い一因でもいあります。上のライディングを見ていただいてもわかるように、実はこのサイズで十分だったのです。
小さい分抵抗もなく速い。方向転換も簡単。ボトムターンはより鋭角に上がれるようになり、カットバックでもぐいっとターンしてくれ、スープの上の方に向かって行ってくれます。Futureの方はインサイドフォイルが入りますのでより曲がりやすく、プライウッドの方はフィン自体にウッドの浮力も出ますのでテイクオフの際によりテールが持ち上がり、ノーズが下に降りやすくなるのでより速いテイクオフが期待できます。Josh曰く、Believe the rail。フィンに頼らずもっとレールを信頼して体重を預けるサーフィンをオススメしています。前足のあたりのレールをもっと踏んであげる感覚らしいです。ターンで加速するしすごい気持ち良いよと。
朝からコーヒーとナッツだけで4時間もやってしまい、、
昼はがっちり宮崎らしい定食をビール2本とともにいただきました。美味かった!
昼寝をする時間もなく再び海へ。
最終ラウンドはRyan Lovelaceのv.bowls7’10でクールダウン。
最終日も日が暮れるまでやって最終便で羽田へ。
やりきりました。
いつもながら素晴らしい波と人。最高な宮崎での3日間になりました。
ありがとう!!