オーストラリアトリップ 3
旅の4日目。エリスと合流する事になりました。

場所はLenox Head近くのビーチブレイク。11月の来日時以来の嬉しい再会です。

この日が旅の中で最も波が小さい日でしたがそれでもビーチブレイクは胸くらい。
エリスは5’5のLite Kite。新しい形状のテールを試していました。


かなり調子がよさそうです。
エリスの友人のJack Lynchも大きな体でリップしまくっていました。板はエリスシェイプのLite Kite5’11。




ロングボードで有名な彼ですが短い板もこんなです、、海から上がり着替えるとそこのニールさんが犬の散歩と波チェックに現れました。

思わぬ再会にお互いびっくり。
海から上がり少し内陸の街Bangalowにある日本食レストランMangosteenへ。

やはり日本食はおいしいですね。とても人気で行列ができていました。

Bangalow落ち着いた良い街です。

日本のウェットスーツは人気です。JackもRIDEのオリジナルウェットスーツをオーダーしてくれました。メジャーをゲットして採寸会。
午後は時間が空いたのでByronにあるMctavishのファクトリーで働くMasamiくんに連絡し工場見学させていただきました。




Mctavishさんはあいにく不在でしたが貴重な本人のコレクションを拝見させていただきました。

オーストラリアのサーフィンの歴史が垣間見れる素晴らしいコレクションでした。
Byronはオーガニックでヘルシーな食材の店も多く、

ワインショップでナチュールはありますか?と尋ねたら全部だよと驚きの答え。

旅の共にとしこたま入手。

車中泊させてもらっているKeita君の家の庭からは毎晩美しい夜空が。
翌日に起こる素晴らしい出来事はその時には知る由もなく。
おやすみなさい。
オーストラリアトリップ 2
アンドリューの家に数日ステイさせていただき、一緒に波乗りし、食事を共にしてサーフィン、サーフボードや暮らしのことを考えるその時間は素晴らしい体験でした。
一緒に波乗りしたスポットはアンドリューが大切にしているポイント。写真は撮りませんでした。
旅のアドバイスももらって次は少し南下しバイロン周辺へ。

The Passはいつもお祭りの様ですがこの日は何故か空いていたので早速サンセットサーフィン。


永遠に続くかのような波はコロコロ掘れて来てとても早いスピードでブレイクして行きます。こんなコンディションで活躍するのはハルやLovelaceの板のようにスピードが出る板。
ハルに比べてコントロールもしやすくマニューバーも刻め、スピードも出るRyan LovelaceのFM6’10はどの様な波に出くわすかわからない旅にはとても重宝する一本です。

バイロンエリアにいた数日は内陸に20キロほど入ったところにあるMullumbimbyというヒッピーの街からさらに奥に入ったところに住むKeita君の家の庭にキャンパーを停めさせてもらいステイ。
Keita君は @Zack_Blangという名前でアーティスト、フィルマートして活動しています。製作中のサーフフィルムを見せてもらいましたが出演メンバーがすごい。Ozzie Wrightにアンドリュー、エリス、Beauらが今まであまり出てこなかった様なロケーションでの素晴らしく良い波でのパフォーマンスがたっぷり見れます。ぜひ公開を楽しみにしていてください。

ここで数日間ステイしていた後半。エリスから連絡があり彼が住んでいるMid North Coastエリアからこっちに来る事に。
いよいよ次回はエリスと合流です。
その3へ続く。
Mick Mackie in Japan
先日、2月末から3月上旬にかけて来日したMackieさん。
コロナ以前は毎シーズンニセコに来ていましたが今回は初めて本州を巡る旅。
羽田空港に迎えに行った日は春の貴重なパウダーデイ。朝一着の便でしたのでそのまま群馬へ直行。

ゲレンデを数本流しバックカントリーへ。

初日からThe Dayを引き当てていました。
怪我で滑れない私の代わりに西田隊長が案内をしてくれました。

素晴らしい日に滑る事が出来て一安心。八王子に戻り数日ゆっくり。
Winterstickのデザインから影響を受け90年代にシェイプしたサイドカットデザイン。左はフレックステール。

下のmini keel thrusterフィンが付いたいたが今回マッキーさんが日本に持ち込んだ板

この分厚い板が日本で非常に機能し高さを抑えたミニキールがスピードを生みルースな動きとレールターンを可能にしていました。最後にご紹介するムービーでマッキーさんが乗っている板です。
さて、少しゆっくりした後は千葉へ。


日暮前に到着しとりあえず正太郎も合流しGet Wet。

クイバーショット。この他に基本デザインのサイドカットフィッシュもお薦めなのですが実は真木クロード君に貸したところかなり気に入ってくれているようでなかなか戻ってきません、、
翌朝も良い波でセッション!


それにしてもこうして見るととてもオリジナルなデザインばかり。80年代にはトムカレンやオッキーらと大会を回っていたプロサーファーのマッキーさん。その中でも自身でシェイプした板で大会に臨んでいたのはとても少数。そんな経歴を持ち、今でも新たなデザインを追求し続ける姿勢で若手シェイパー達からも尊敬を集めています。

千葉での数日間のセッションを踏まえていよいよシェイプ開始。

Tappyさんのシェイプルームをご厚意で使わせていただきました。

今回は2日間で4本シェイプしました。そのシェイプの仕方もオリジナル。Tappyさんをしてみた事がないというプレーナーの使い方。

今回使ったテンプレートはTappyさんにプレゼントしていました。後輩シェイパーには何でも伝えているマッキーさん。シェイプが終わると隅々まで綺麗に掃除をしていたマッキーさんは40年にわたるシェイプのキャリアを誇るそして謙虚な素晴らしいシェイパーでした。

その後はさらに2週間にわたって長野をベースに奥さんとあちこち滑り、本州を満喫して帰って行きました。
see you soon!
Ellis Ericson来日レポートその4
Ellis来日ツアーも終盤。

波の良いタイミングを見計らい、エリスファンの皆で集いセッションしようという事になりました。
RIDEのデモボード。ほぼ全種類揃います。
この日の波は最高。掘れたパワーのあるビーチブレイクに板の性能の良さがはっきりと現れました。
7’0 1st model

7’2 eggy edge
7’2 eggy edge
7’2 Hybrid Hull


6’4 Lite Kite




またまたやり切ってしまいました、、
明くる日、板のピックアップの用事もあったのでエリスを連れてBasic Plasticへ。

日本が誇るガンシェイプの第一人者YUそしてRUと。



2週間、ハードに動きました。
最後は合羽橋でお土産調達!
たくさんの人に会い、多くのものを吸収し多くのものを残していってくれたエリス。


次はオーストラリアで!

Ellis Ericson来日レポートその3
台風の波をやり切った私たちは大阪の街で打ち上げ。

そしてまた一路八王子に。




ゆっくりしていたのも束の間。千葉方面が再びよくなりそうという正太郎からの情報を得て千葉へ行くことに。
行く場所行く場所で今年一番だよと言われるエリス。持っています。良いバイブスとリスペクト。そして飽くなき探究心を持っているからなのでは。

千葉のエンスー前は今年一番の波でした。

6’2 1st modelでエグるエリス。


正太郎も6’2 1stモデルで。
YR Ryobayも7’0の1stモデルをテストライド。

エリスにカスタムオーダーした5’9に乗るNatsuki Sasako君


Lite Kite正太郎。

エリスはAirも

良い波です!

で、話題になった正太郎のこのターン。

実はAlex Knost, Andrew Doheny, Holly WawnらVansチームもカリフォルニアから来日していてセッションに参加してくれました。
Holly Wawn, Lite Kite

Andrew Doheny

この日の様子は”Design Experiment vo.5″ に収録されています。ぜひご覧ください。
一日カメラマンをしていた私も夕方ご褒美サーフ。Lite Kite5’10。

またまたやり切りました、、

最終回その4へ。
Ellis Ericson来日リポートその2
八王子でゆっくり過ごしいよいよ波を求めて旅の始まり。
と、その前にいつもエリスの板をラミネートしてくれている大場さん率いるStandard Plusへご挨拶。

他のシェイパーでは成し得ない複雑なカーブの集合体であるエッジボードをハンドシェイプするエリスへの大場さんのリスペクトと、エッジという、ラミネートにおいてシェイプを再現することが難しいパートを高度な職人技と忍耐強さで確実に再現してくる大場さんへのエリスのリスペクト。

今後のラミネートの方法や材料について、新たな手法も試し更なるクオリティーアップを図ることに。全ては機能性を高めるために。
有意義な時間を過ごした後、そろそろ入ってくるであろう今年最後の台風スウェルを求め移動開始。

満載です。

途中、エリスの板を扱っていただいている3939 SurfさんにDrop。

名古屋の街はハロウィンで大変なことになっておりました、、
移動二日目夕方。
ついにこの波に遭遇。





日が暮れてから。エリスは何本も何本も良い波を見つけバレルからの特大カットバックをメイクし続けていました。板は7’2のEggy Edge。エリスがKojiモデルと呼んでくれているEggアウトラインのエッジです。この時はG.G Highspeed Finを付けていました。

真っ暗になってやっと上がってきたエリスの手にはプラスチックゴミ。

夜遅くステイ先に到着。ビッグウェイバーであるオーナーのクイバーをじっくりチェックするエリス。日本の大波にも興味を示し、今後はGUNシェイピングにも取り組んでいきたいとも言っていました。

ストーミーだった前日と打って変わり穏やかな天気に。
とは言え海の中はまだまだパンピング。


かなり大きなセットも入る中、確実に良い波を見つけ水量の多いパワフルな波をしっかり乗りこなすエリス。ステイ先のオーナーからのこのポイント用にというリクエストに応じてカスタムシェイプした細身のエッジボードをオーダー主から借りてシェイパー自らそのポイントで試す。

翌日はサイズそのままにクリーンなコンディションに。
同行した正太郎もエッジボードで良い波を掴んでいました。板は1st model 6’2。




セットは5ftはあろうかというコンディションもFun Waveと言っていたエリス。Lite Kite6’4。
私たちを導いてくれたManabuさん。Lite Kite 5’10。



前日リーシュトラブルで板と心にダメージを受けた私もこの日は楽しむことができました。7’0 1st model。

2日間ともこのあと夕方にはクローズ気味のビーチブレイクでもう1ラウンドに夜のセッションと。クタクタになるまでやり切りました。
ありがとうございました。。
その3へ続く。
Ellis Ericson来日リポートその1
もう随分経ってしまいましたが、昨年の10月末から11月にかけて2週間ほどEllis Ericsonが来日いたしました。
コロナで厳しかった日本への入国規制が緩和されてすぐに来てくれたエリスは日本の文化や日本人がとても好きなんです。
夜、エリスを成田でピックアップし一宮へ。

エリスは日本用にテストボードを3本持ち込んできました。
ニューモデルのLite Kite5’5, 5’10, 6’4。
翌朝、Ellis の板にとても興味を持ってくれているYRのYuta君も駆けつけてくれ、セッションのための板選び開始。


このファーストセッションの模様はRideのVimeoチャンネルDesign Experiment vol.6でご覧ください。オンショアの決して良いとは言えないコンディションでもエリスの傑作ニューモデルLite Kiteは十分機能し、楽しくセッションができました。Lite Kiteの他1stモデルもご覧いただけます。
セッションが終わるとその足でTappy Workersへ。デザインについてやシェイプに使う道具、ラミネートについて、、濃い1日となりました。

そして八王子へ。

うちの2Fにステイしてもらい、夜はゆっくり晩酌。日本食もほぼ全てOK。朝食の出汁巻き卵は特に気に入ってくれました。
週末にはちょうどタイミングよくNYから来日していたPilgrim Surf Supplyのファウンダー、クリスさんも来店しクリスさん監督作品でエリスも出演しているSelf Discovery for Social Survivalの上映会をRIDEで開催いたしました。


全開のエリス初め多くのトップサーファーたちが様々なロケーションへ旅する様子が見れるムービー。映像に合わせて制作されたオリジナルのサウンドトラックも最高でした。

この晩はおかげさまでとても盛り上がり、最高な上映パーティーとなりました。
Ellis来日リポート、その2へ続く。
Shyama Buttonshaw Designs
Rideでは新たにオーストラリア、ベルズビーチ出身の若手シェイパー/サーファー
Shyama ButtonshawがシェイプするShyama Buttonshaw Designsの取り扱いを開始いたしました。
photo : Frankie Kaye
まだ20代の彼との出会いは2019春、カリフォルニアのエンシニータス。ライアンバーチやデリックディズニーらも集まった日本食レストランでのお食事会に彼も来ていたのです。当時から今をときめく若手のシェイパーたちの中でも認められていた存在でした。
3年の時を経てオーストラリアのある友人からすごく良いシェイパーがいるよと紹介されたのがあの時に会ったシャイマだったのです。その彼曰く、派手なデザインではないが素晴らしい板だと。ステファニーギルモアも気に入っているよと。
ハイパフォーマンスな板でありながら何か雰囲気を持ったシェイプ。とても気になり早速コンタクトを取ってお勧めを3本オーダーしたのでした。
それが今回届いた3本のテストボードです。

5’8″ × 19 3/8″ × 2 5/16″ SB twin
6’4″ × 20 7/8″ × 2 3/4″ SB twin
9’9″ × 22 7/8″ × 3″ Glider

素晴らしいのは自身でラミネートもしているのです。カラーもセンスが良いです。かなりの技術とこだわりも持つ男です。
昨日早速SB Twinをテストライド。

全体的にはオーストラリア伝統のMR Twinの感じに近いですがノーズはややシャープでテールにウィングが無くFishの切れ込みも浅めですのでテール全体の面積は広め。ボトムはシングルコンケーブが前方からテールまで入りロッカーはモダンなショートボードの様。
ロッカーがしっかりとついているのでテイクオフが心配でしたがなんの問題もなくスムーズに波に押されて滑り出し、しっかりとした足場でボトムターンも踏み込みやすく、縦へと板がドライブして加速しながらターンしてくれます。久し振りにモダンなロッカーがついた板に乗りましたがボトムターンが気持ち良いですね。必然的にオフザリップ的な動きになり波乗りが若返ります。完全にこの板にはまりこの日は3年分のオフザリップをいたしました。言い訳ですが、画像は最初のライディングで、、この後調子が出て来ていますので。
6’4 SB Twin






Asako 5’8 SB Twin


かなり調子が良いので早速ストックボードをオーダーいたします。皆さんご一緒にカスタムオーダーいかがですか?
Mackie Designs Sidecut Fish
最近特に問合せをいただくことが多いMackie DesignsのSidecut Fish。

先日Blue Magazinのウェブサイト内ImpressionのページにてSidecutデザインについてライディング動画付きで詳しく取り上げていただきました。
https://www.blue-mag.com/impression/mackie-designs-sidecut-fish-64″/
先日ブログでご紹介したムービーのSurferは笹子夏輝君。流石にうまく乗りこなしています。前方のボリュームにより滑り出しが非常に早くテール部分のサイドカーブはしっかりと波にグリップし、思ったより軽快な動きが楽しめます。サイドカーブデザインはスノーボードからヒントを受けてデザインされたもの。サードカーブは波に均一に食い込みます。慌てずスタンス間を踏むイメージで乗ればどなたにもその安定したカービングターンが楽しめます。スノーサーフィンを楽しんでいる皆様には特に試していただきたいデザインです。レングスも5ft代から7ft代後半までオーダー可能です。長いレングスも実に楽しそうです。
Medium The Brandの伊藤カツノリ君にも試していただき流石のライディングを披露してくれました。

少し板を踏み込めばハイラインに誘導してくれる素晴らしいカービング性能とグライド感。ひとたびターンに入れば想像以上にタイトに、機敏に反応してくれます。
カスタムオーダーは常時受け付けています。近いうちにストックボードも入荷予定です。今回は日本のTappy Workersでラミネートいたします。

お問い合わせをお待ちしております。
柴田
Design Experiment vol.3公開
私達のデモボードの中から興味深いデザインの数々を紹介していく今シリーズの第三弾ではメキシコロケを敢行!
コロナ禍でも自由な入国が許されたデスティネイション、メキシコ。そこには数々のポイントブレイクの素晴らしい波が、、
グリーンの板はNeal Purchase Jnr.のWing Squash Duo6’6。スパイラルなチャンネルが施されたJoshのTwin+1はクリアーの6’6。Mackie DesignのSidecut fish6’6は大きなラインでカーブを刻み、Ellisの7’0 Edge First Modelは最速で駆け抜ける。6’10のJosh, Liberator Singleはショートレングスのような操作性と抜群のスピードを併せ持つ。
途中から合流した88チームはフィルマー。Jack Coleman、Beasty BoysのMike-D、その息子達、88社長のハリーさん、そしてオリンピアンのStephanie Gilmoreという豪華メンバー。ステファニーがRyan BurchのFishに乗るシーンも収録。
ロケーションはメインランドメキシコ。6箇所のポイントブレイクで撮影いたしました。是非ゆっくりとご覧ください。