Big Sky Limited x Simon Anderson Single Fin Project

先日、Simon Anderson Shapeのシングルフィンが届きました。

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長さは6’6と7’0。

この板の製作にはとても深いストーリーが詰まっています。10代後半、ナラビーンをホームとしていたアンドリュー・キッドマン。当時憧れだったサイモンのテストライダーを務めるにまでになった時代、サイモンは自ら発明したスラスターの開発に深く入り込み、様々なトライアンドエラーを繰り返していた。その後アンドリューはサーフィンジャーナリストとしての道に入りまたシェイプにも携わりデイブ・パーメンターらとあらゆるデザインを研究していた。ちなみに初シェイプはサイモンのシェイプルームを借りたそうだ。とりわけデイブと共にシングルフィンデザインを深く研究していた様だ。そして、そんな旧知の仲であるサイモンに彼らの研究の成果を手渡し、あらためてシェイプしてもらったのがこのBig Sky x Simonのシングルフィンなのだ。

アンドリューはその出来上がりをとても気に入り、1年以上に亘りテストしたのだった。フッテージは最新作Big Sky Limitedに付属するDVDに収められている。

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先日のオーストラリア訪問時も熱くその良さを語っていたアンドリュー。

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以下はこの板の製作に関するアンドリューの書いたストーリーの一部。Big Sky Limited Bookからの抜粋、翻訳になります。

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私はデイブ・パーメンターに電話し、私のアイデアを提案した。

私たちが収集した情報をすべてサイモンに手渡して、彼がシングル・フィンの制作をやめた頃の板を更に発展させてもらったらどうだろう?偉大な人物の一人と仕事をすることで、本当に面白いものができると思う」

デイヴも同意した。彼のサイモンに対する尊敬の念は誰にも負けない。そこで、私は少し不安ながらも、スラスターの発明者に電話をし、シングルフィンを作ることを提案した。会話の最初の瞬間にこう伝えた。

「短くてパンチのあるビーチブレイクではスラスターに乗るのが楽しいが、ノースコーストやクイーンズランドのポイントブレイクで経験するようなダウンラインの波では、シングルフィンに乗る方がスピードもあり良いラインに乗れる」

彼の反応 「アンドリュー、これは有意義なな実験のようだね。これは追求する価値があると思う。実は当時の私はシングルフィンにとても満足していたんだ」

そこで私は、デイブと私がベストだと思うロッカー、幅、厚さを測り、サイモンに送った。彼は、私たちが当時のものよりも少し強めのロッカーを使っていることに気づいた。彼は考慮しながら、これらの寸法とロッカーを1980年当時の6’6 “フライヤーラウンドテールのプランシェイプと1980年当時の7 “ラウンドピンテールのプランシェイプに適用した。彼は完成したシェイプドブランクスを私に送り、私はサイモンのオリジナル・エアブラシ・アーティストであるピーター・スタントンにサイモン/ピーターのシグネチャーであるフェード・パネルをエアブラシしてもらった。

ピーターは7’に淡いグレーからブラックのスプレーをかけた。このカラーは当時使わなかったカラーだ。これらのボードには、ヒュー・マクラウドが担当した有名なファイヤーボール・エナジーのディケールを模倣したビッグスカイのディケールを使った。子供の頃、あのデカールが大好きだったんだ。当時エナジーファクトリーで行われていたすべてのマジックに敬意を表して、ビッグスカイのバージョンを作ったんだ。サイモン、フランク、ピーター、スティーブ、そしてヒュー。

サイモンが作った新しいシングルフィンは素晴らしい。サイモンのクラシックなレールとプランシェイプにアップデートされたロッカーが特徴で、完璧なシングルフィンだと思う。繊細でとても速い。

パドリングは美しいと呼べるほどだ。1年ほど乗ってから、サイモンにこのボードを褒めながら話した。彼は嬉しそうに、”これは内緒だけど、プランシェイプがもう少し長くなって、テールが絞られれば、シングルフィンの方がマルチフィンボードよりうまくいくと思うよ “と言った。彼は笑いながらこう言った、

「アンドリュー、有意義な取り組みだったよ。」

私もそう思う。やってみなければわからない!

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そして板に付属するフィンがまた凄い。

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Big Sky Limited Hook Fin。世界で8本のみの限定制作。1978-80年のGeoff McCoy/Cheyne Horanにソースを持つこのフィンはDave Parmenter/Andrew Kidmanによるデザイン。Toby Pratleyによりハンドフォイルされました。

高さ6.5インチ、短めのパフォーマンスシングルにマッチするフィンでBeyond Litmusではトム・カレンが自らのシェイプしたMPタイプの板に同様のフィンを付け素晴らしく伸びのあるターンを披露しています。しっかりグリップしますのでノーズのスィングウェイトが軽くなります。良くドライブしシングルフィンとは思えないパフォーマンス性能を発揮します。

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RIDEではこの歴史的に見ても価値のあるそして最新の機能を持つサイモンシェイプのシングルフィンとHook Finセットを6’6二本、7’0二本限定4本の販売を開始いたしました。

https://www.ridesurf.net/product-list/566

またBig Sky LimitedのサブスクライブコンテンツBlack Hole TransmissionsにてAndrewによるSimon Anderson 6’6 シングルのライディングムービー、Tom CurrenによるHook Finを使ったライディングムービーも紹介しています。Black Hokle Transmissionsではリーズナブルな料金でアンドリューらによる素晴らしいコンテンツが楽しめます。皆様にお勧めいたします。