2018/06/29
オーストラリアトリップその6 最終回
いよいよ今日はThomasさんとDayトリップに行く日。朝10時に集合と言われていましたが、9時にはショップに。
cut Lapさんが明日は朝からアブストラクトティントやるから見に来れば?とお誘いいただいたので早めに来て見学。
凄い手際の良さであっという間に1本仕上がります。
さてそろそろ出発の準備をしようかと。
波は小さそうだからと私の7’7kabuneモデルは置いていき、代わりに9’4のあのHigh Pro Logを貸してくれることに。
目的地はDouble Island。車でビーチをひたすら走り1時間くらいとの事。ガソリンと水とビールとポテチをゲット。
渡し船のようなフェリーに乗り川を渡るとそこがDouble Island
他に橋も無くこの半島にNoosaから行くにはここを渡るしかない。
渡るとそこは自然保護区域らしくまさにワイルドオーストラリア。しばらく行くと道が砂浜へ向かって行き、そこで道は無くなっていた。
そのまま砂浜におり、ビーチを爆走開始。注意しながら100km程のスピードで突っ走る。潮が満ちると砂浜がなくなりロータイドの間しか走れないそう。左の砂の丘には何やら50とか80とかの看板が突き刺してある。なんと、たまにスピード違反の取り締まりをやっているそう!
走っていると大きな波がブレイクしているの見えた。トーマスさんも「思ったより波が大きいぞ」と盛り上げてくれる。南東風で、東に面したここはオンショアだが良い時もありそう。
1時間ほど走るとどうやら岬の先端に着いたようだ。
ここから先は岩場で車では進めない。降りて波をチェックしようと。
目の前の岩場を歩いて少し奥に行くと、、
なんと、遥か彼方から延々とライトの波がブレイクしているではないか!この岬地形は延々奥に続いていてピークは遠すぎて確認できない。
しかもセットの波は岩場を超えてビーチ沿いに延々ブレイクしていた。
そう、私たちが車を停めたところは長い長いブレイクの中間地点だったのだ。少なく見ても1kmは乗れる波、、
Thomasは12ftのグライダーだ。やっとその理由が分かった。この板なら長い距離のパドルも楽で早く、乗ったらどこまでも乗りつないでいけるだろう。
乗りつなぐことではHigh Pro Logも素晴らしい。ノーズコンケーブも無く、ローロッカーでロールボトムのシンプルなログ。私が今までに乗った9’4の中では一番速い。
他に入っている人は2、3人。好きな波を選んで何本も何本も、、
ピークを目指すのだが、途中で来るセットに我慢ができず、ついつい乗ってしまい結局ピークはわからずじまい。
ライディング動画はInstagramにUpしてあります。ぜひご覧ください。
インスタには1本のライドを2回に分けて1分づつ載せています。そうトータル2分以上乗っていたのです。しかも映像のライディングのテイクオフは岩場ゾーンのインサイドから。もっと奥から行けば3分ほど乗れるでしょう。この日は沖は胸くらいから途中腰位になって最後は膝位に、と言う感じでしたが、しっかりしたうねりが入った時は一体どうなってしまうのでしょうか、、、
ありがトーマス!
さて潮が満ちる前に帰らないと。
ところがビーチを走り、最初の川を渡った時にその悲劇が起きたのでした。潮が満ちて思ったより川が深く、砂も柔らかい。川の真ん中で全く動けなくなってしまいました。
居合わせた人たちも集まってきてトーイングのロープで引っ張ってみるものの、ロープは切れてしまい全く動かない。潮は急激に満ちはじめ、事態はさらに悪化。ドアの中にも海水が侵入し始めた。
1時間程して一番近い町からやっとレスキューの車が到着した。ウィンチを使って、ワイヤーで引っ張ることに。海パン姿のレスキュー車の助手がトーマスの車の下にもぐりワイヤーを取り付けた。あとは祈るのみ。トーマスは運転性に座りスタンバイOK。ウィンチがワイヤーを巻きはじめ、ワイヤーがピンと張る。さらに巻き上げると、なんと車が少し動いた!そのままどんどん巻き上げるとランドクルーザーはなんと浮きはじめた。船の様だ!トーマスもハンドルを持ち、右に左にハンドルを回し始めた。まるで舵を切っているようだ。その後はトーマス船長と呼ばせていただく事にした。
砂浜に上がった車はしかしながらエンジンがかかることはなく、、とりあえず修理は後日。まずは満ちる前に帰ろうとなり、たまたま居合わせたトーマスの先輩の車の後部に座らせていただいた。
行きに走った広い砂浜はもう幅10Mも無いくらいになっていた。柔らかい砂にタイヤを取られながら、何度もスタックしては皆で車を押して脱出を繰り返しながらもだいぶ進むことができた。車も空回りを繰り返し、熱を持ってしまい、何度か冷却のため休まざるを得ず、しかも日没も迫り、このまま進めば砂浜も無くなり、下手をすればこの車も水没の可能性まで出てきてしまった。
夜6時。完全に日が沈み、満潮。高台に避難し、ここで潮が引くまで5時間ほど待とうという結論に。
冬前のオーストラリア。日が沈むとかなり冷え込んでくる。外は寒さがかなりこたえるが、車内は斜めでかなり居心地が悪く、行きに痛めた腰に相当来る。ポテチもビールも底をつき食糧無し。星を眺めたり、男5人で下らない話で盛り上がったり寝たり起きたりしながらなんとか時間をやり過ごし、いよいよ渡し船の乗り場に向かう事に。
そこからは30分ほどで渡し船ポイントに到着。が、もう12時。運航は無く、、朝まで待つことに。
朝までまた6時間車の中は辛いなと思っていると先輩が、「俺のボードケースがあるぞ。だれか外で寝るか?」と。真っ先に手を上げたのは私でした。
ボードケースの中は意外と暖かく、トーマスの子供用の板がとても良い枕になりかなり快適に過ごすことができました。
ただ耳元でブーンとうなるおそらく巨大な蚊が発しているだろう音には恐怖を覚えましたがすっぽりタオルを被ることで解決し深い眠りに。
朝先輩に起こされると、良く無事だったなと。「ここは蛇やワニがわんさかいるエリアだぞ!」と。早く言ってよ!
一度ステイ先に戻り、無事を報告し、丸一日ぶりのおいしい食事をお腹いっぱい食べて少し仮眠しトーマスに別れを告げにショップへ。
まだここにいたいけど明日には帰りの飛行機に乗らなければ。
日本での再会を約束し再びゴールドコーストの空港近くの宿へ約3時間のドライブ。ゴールドコーストに着きCurrambinをチェックすると良さそう!体はバキバキで疲れてはいましたが、ほぐしに軽く1ラウンド。オーストラリアでの最後のサーフィンを良い波で楽しむことが出来ました。
これで11日間のオーストラリアトリップも終わり。
オーストラリアは美しいビーチが自然のまま残された素晴らしい国です。サーフポイントも豊富で、好みに合った場所が必ず見つけられるでしょう。サーフィンが文化としてしっかりと根付くサーフィン天国。ぜひ皆さんも行かれてみてはいかがでしょうか?
この旅でお世話になった皆様、ありがとうございました!!
back number
オーストラリアトリップその1
オーストラリアトリップその2
オーストラリアトリップその3
オーストラリアトリップその4
オーストラリアトリップその5
2018/06/29
Tune Up Fair 今週末まで!
チューンナップがお得なCalla factoryの期間限定チューンナップフェア7/1日曜までです!
Ride hand shape tuneも受け付け中!
どちらでご購入された板もオーケーです。皆様のお越しをお待ちしております。
2018/06/24
オーストラリアトリップその5
Nealさんと別れ、夜のうちに無事にNoosaに到着。
居心地の良いステイ先でぐっすり眠った翌朝6日目。
近所をコーヒーを求めて散歩。
この辺りはとても落ち着いた大人の雰囲気。とても穏やかで好きな感じです。
車でNoosaのポイントをチェックに行きました。
有名なTea TreeはNoosa Natuonal Parkの中にあります。
いちばん奥のパーキングからTeaTreeまでは20分ほどトレッキングルートを歩きます。
奥の岬がTea Tree
小さい。一人入ってますが厳しそう。引けば出来るかな~などと考えながら引き返しました。
毎日2ラウンドでくたくたでしたので良い休みと言った感じです。
それにしてもここもパーキングから先は遊歩道以外人工物が全くありません。素晴らしい、、
この日はThomasさんと会う約束をしていました。
Thomasさんを待ち、ショップをうろうろしているうちに流れでショップ内にあるBarbar Captain Shipsopの椅子に座っていました。
若手がカットしてくれましたがなかなかのテクニックです。「サイドをフェイドしてあとはアップトゥーユー」と伝えただけですがばっちり仕上げてくれました。
さっぱりしたところで昨年9月に来日した時以来の再会!
その間にShopを移転拡大し、とんでもない空間が出来上がっていました。
真ん中のガラス張りのグラッシングルームをはさんで左にサーフショップにコーヒーショップにBarbar。右には大きなアートスペース、RVCAのショップにトレーニングジム、Thomasさんのシェイプルームに事務所。完璧な布陣です。
Thomas CampbellのArtがのったThmoas BexonシェイプのHull。
売ってくれと頼みましたがまだ駄目だと断られました。
ThomasさんのHullもかなり良さそうです。ストックをオーダーしましたので次回入荷いたしますよ!
Cut Lapさんが仕切るグラスショップに入れてくれました。
こちらがCut Lapさん。
技術とセンスを兼ね備えた職人さんです。
Thomas Surfboardsでは今後ショートボードにも力を入れていくとの事。
ショートボード用の新しいディケールです。
壁に掛けられたテンプレートの数々。この奥にシェイプルームがあります。
倉庫にあるビンテージボードを見せてくれました。
1967年のHayden Queensland。McTavishシェイプのTrackerモデル。ロール~Veeの傑作ボードです。最近私が乗り込んでいるVouchのRolled Veeも元ネタはこれです。Hayden Queenslandは1959年にスタートしたレーベル。かつてはMcTavishやGeorge Greenoughまでもがそこで削っていたそうです。
今現在はThmoas Bexonがシェイパーを務めていて、ThomasのショップのラックにもGlass OnのTrackerがしっかり収まっていました。
日本にも入荷予定のあるThomas Fin。
バックヤードに停めてあるスタッフの車。モップの柄でしょうか?タイラップで縛り付けてあります、、
波の小さい日はこれが良いぞと、Thomasさんが新作の9’4 High Pro Logを貸してくれました。
メローなナチュラルロッカー、ピンチーなレール、ロールボトムにノーズコンケーブ無し。速さとナチュラルなフローを予感させてくれます。1966年。McTavishのLogを参考に削った板でThomasさん曰く「これがAustralian Logさ」との事。Harrison RoachやDevon Howardも虜だそうです。私もオーダー済み。ストックも次回入荷致します。
潮が引いたころ合いを見計らってもう一度Tea Treeへ。
波が小さいのでほぼ無人。子供を押すお父さんとサップが一人。
New Faithfulと乗り比べましたがHigh Pro Logでないと乗り繋げないセクションがあり、そこを乗りつなぐと150Mほど乗れるスネヒザ。その性能には実に驚きました!
この板のおかげで思わぬ最高の時を過ごせました。
Noosa National Parkのパーキングに戻ると丁度サンセットタイム。
あまりの美しさと気持ちの良さでしばらくこの場を離れることができませんでした。
次回はいよいよ旅のハイライト、Double Islandへ。
2018/06/18
オーストラリアトリップその4
忘れたころにやってくるオーストラリアトリップブログ。5日目です。
ゴールドコーストから南下しByron Bayで数日過ごし、今度は逆にNoosaへ北上する日。ByronからNoosaまでは3時間半位。
この日は日曜日。先日お会いしたニールさんから一緒にサーフィンしようとお誘いをいただき、もちろん!と言うことで1時間ほど北上したところにある彼のホームスポットで途中下車。
待ち合わせまで少し時間があったのでCabaritaをチェック。
サイズアップしています!セットは優にオーバーヘッドあり、数百メートル乗って遥か彼方へ消えていくサーファーたち。
ニールさんと待ち合わせたのはそのインサイド。岬からここまで乗ってくるサーファーには目もくれず、左のレフトを見定めています。
想像したよりサイズが大きく、人が集まっているのを見て他へ行こうと。
少し走って無人のとっておきの場所に案内してくれました。
今日はこれだなと言って7’9のミッドレンジDUOを車から取り出しました。
胸位のレフトの波でしたが、この長さで何発もリッピングを決める姿にはシビれました。
オーストラリアへ来てNeal Purchase Jnr.と二人きりで貸し切りサーフィン、、最高の時でした。
その後、ニールさんの家に。
板の話、旅の話、音楽の話、、話は尽きないです。
素晴らしい時間でした。
そして奥様のお手製ランチをごちそうになりもう1ラウンド。
名残惜しいですが出発しなくては、、
再会を約束してNoosaに向かって出発しました。
続く、、
2018/06/17
VOUCH SURF
先日のオーストラリアトリップで発送をお願いしていたVOUCH のデモボードが届きました。
左から5’10 Displacemant Hull 2+1
6’6 Displacement Hull
7’10 Rolled Vee #2
早速WAXを塗り今朝の鎌倉へ。
3本乗る予定でしたが、、
最初に乗ることにしたこのRolled Veeの調子が良すぎて他の板に変えられず、、他の板のレポートはまた次回に。
Rolled Veeはノーズからテールまで程よいくロールしたボトムとピンチーな50/50〜60/40レールに幅広目なスクエアテール。フィンはハル用のフィンなどを多く手掛けているmade in USA Fibre Glas Fin Co製、velzyタイプのvolan flex VOUCHオリジナルフィンが ぐらつきの無いように しっかり調整されたkumanofinsystem 仕様で付いて来ます。
オリジナルはHot Generationにも出てくるMctavishシェイプの67’年のTracker。シェィパーのPaul Hutchinsonは当時のVパネルを嫌い、Rolled Veeにしましたがが、 とても扱いやすく、かつ高い性能を持った板としてシェイプされています。
今朝の波で試しましたが、テイクオフ、滑走スピードともにとてもはやく、ロールボトムは切り返しの反応も良く、掘れたセクションやスティープなテイクオフでも薄いレールが引っかかったり、ノーズが刺さるのを防いでもくれます。小さい波から楽しめるグライド感とホットドッギングな操作感が楽しめる最高の板でした。60年代後半のshortboard evolution時代の感覚をぜひ感じてください。
こちらの板も含めデモボード3本、貸し出しもいたします(有料)。ぜひお試しください。
ライドではmade in Byron BayのVouch Surfboardsの取り扱いを開始いたしました。 オーストラリアのByron Bay付近に移住したGeorge Greenoughの影響も多く残るこのエリア。VeroテンプレートのDisplacement HullなどVOUCHの様々なモデルにもその影響が見れます。
カリフォルニアのそれとまた一味違った、ある意味その時代をリードしていたオーストラリアのトランジッション時代のシェイプをほうふつとさせる各モデル。カスタムオーダーも受付を致します。ご興味ございましたらぜひ柴田までご相談ください。
2018/06/17
台風5号
先週の台風5号。グランドスウェルとまでは行きませんでしたが、水曜日にはなかなかのサイズまで上がりました。
昨年Thomas Bexonとやったこのポイント。ここ用にと、彼がシェイプしてくれた板をついに試す時が来ました。
これくらいのサイズでも水量が多く迫力のあるテイクオフになるここの波でも余裕を持った滑り出しで、急斜面からでもサイドバイトにより安心の引っ掛かり具合。
上の早いセクションを抜けるためのスピードも抜群。
7’7の2+1。最高でした!
平塚からMO3も
素晴らしいライディングを披露していました。
シェアライド。
ありがトーマス!
この日はビーチも70点!
水曜はTappy Shapeの7’4 4channnel Twin Pin
チャンネルによる特別なスピードが味わえ、ツインによる回転性によりくるりと方向を変える独特の動き。速く、ラインどりは自由そのものと言う、ミッドレングスでは今までにない感覚を得ました。
今週も火曜あたりでしょうか??
幸先の良いたいふーシーズンの始まりです。
皆様もそろそろセミガンや大き目な波でも使えるミッドレンジ。揃っていますよ!いかがですか?
2018/06/07
白浜サーフキャンプ2018春
先日土日で恒例の白浜サーフキャンプを開催いたしました。
10数回目と言う、私たちが長く続けているこのイベント。今回も参加された皆様のグッドバイブスと、美しい伊豆白浜の自然、天候、波にも恵まれ最高な2日間となりました。
まずは集合。全員がちゃんと8時に揃ったのは今回が初めてです!
潮が引くとともに白浜らしいメローな波が出現
試乗の板を手に早速セッション開始!
catch Surfと88はいつも貸し出し大人気です
axxe classicのサンプル展示
patagonia surfは試着してサーフ可能!
FCDのデモボードも
入ったり、上がったり、
午後には潮も上げ始め波もUP!
今回の料理は小山のカフェTuesday Coffeeさんが担当
さてビーチで一日楽しんでいつもお世話になっているVilla ShirahamaさんにCheck In!
yoga studio swell asako先生によるヨガタイム
スケートパーク完備。すかさずTさん。上手です!
axxe classic presents ビアクージーワークショップ
嬉しいロゴ入りです!
いよいよ乾杯!
patagonia provisions Long Root Aleの協賛をいただきました!
食材にもpatagonia Provisions。美味しいです!
Tuesday coffee さんの料理。
ハマグリからの
PokiとFish Tacos!
お腹いっぱいになったところで柴田オーストラリアトリップのスライドショー
後は飲んで語って、、、
翌朝。気持ちよく晴れ渡った2日目。
コーヒースタンドで目覚めのおいしいコーヒーからスタート
朝ヨガタイム
craft, Christenson, Thomas,Hayden FCD, Catchsurf, 88そしてRIDEの各デモボードのチェックタイム
青空の下で美味しい朝食
VillaのkazuさんセルフシェイプのFishを囲んでいた談義。
ビーチにおりるとこの日も優しい波がブレイク
kiyomo Ogoseさん、chrisのニューモデルBandito
柴田はmanadala 9’10 hunter seeker edge
88をフィンレスで。rainbow cat前田さん
villa Kazuさん
スタイリッシュに決めるtuesday CoffeeのMamoちゃん
参加いただいたAさん
最後まで素晴らしいセッションでした。
参加いただきました皆様。メーカーの皆様。おかげ様をもちまして今回も最高なキャンプとなりました。ありがとうございます!
次回は今回来れなかった皆様もぜひ!!