Australia Trip 9

明日には南へ向けて出発しないと。

最終的にはベルズまで行く予定でしたが、行く先々で良い波に遭遇し既に2週間近く経ってしまいました。今回はベルズは諦めることに。

朝起きてとりあえず近くのビーチブレイクをチェック。

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今日はゆっくり過ごそうと思っていましたが、無人のこのブレイクを見てしまい、これは入るしかないということになり早速1ラウンド。

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ランチにポイントブレイク近くの商店に買い出しに行ってみると。

ポイントブレイクも潮が引き始めてブレイクし始めたのを見てしまい、、

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一旦家に帰って昼寝したものの、今日で最後だから夕日をみるだけでも良いから一番好きな岬に行こうという事になり再び海へ戻って来たのでした。

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まだ良い感じで波もブレイクしていたので日が沈み空いてくるタイミングをのんびり待っていると、隣の青年がAre you Koji ?と話しかけててくれた。びっくりしてYes。と答えるとMorning Of The EarthのムービーをリマスターしたJustinだと!しかも隣にはオリジナルムービーの製作者Alby Falzonがいたのだった!

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JustinとはMorning Of The Earthのリマスターバージョンが完成した時に、八王子と宮崎で上映会を開催するにあたって色々と連絡を取リあっていたのだがまだ面識はなく、インスタグラムで私の顔を知ってくれていたようで。嬉しい出会いでした。

そしてAlbyさんに会うのももちろん初めて。私にとってはバイブルのような映画の製作者と話ができるとは思っても見ませんでした。彼らも日が沈む頃に入ろうと考えていたようで一緒にやろうという事になりました。

Albyさんは海パンにタッパで78歳とは思えない若々しさでMorning Of The Earth SurfboardsのMassive7’4を脇に抱えてパドルアウト。

一番沖まで漕いで行くとじっと瞑想するかのようにセットを待ちその中でも特に大きな波だけにテイクオフし、大きなラインを描きながらインサイドにいる私たちの横を走り抜けて行ったのでした。最後の最後、岸まで乗り継ぐとゆっくりとしかし休む事なくまた一番沖まで戻り、3本乗ると上がって行きました。

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着替え終わるともう真っ暗。

そんな中で私を見つけてくれると映画にまつわるたくさんのストーリーを披露してくれました。

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 別れ際にAlbyさんは「波に乗り続けなさい。感謝の気持ちと優しさを持って。そうすれば世界が変わっていくから」と教えてくれました。

・・・・・・・・・

家に戻るとエリスがブランクスをカットしようと。

そう、エリスのシェイプはフルハンドシェイプ。まずはEPSのブロックから一枚一枚切り出すところからシェイプが始まるのです。

ステイ中その工程を見せてくれる事になっていたのですが波が良くて出来ずに最後の最後になってしまったのです。

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使う道具、やり方はGeorge Greenoughさんに教わり、エリス自身のアレンジを加えたもの。

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グリノーさん譲りのエリスの特別なロッカーは一般的にはブランクスとして存在せずこうしてカットする方が効率的でゴミも少なく、またできる限り自分の手でハンドメイドで作るグリノーさんのやり方を忠実に守る事がエリスにとってはとても大切な事でもあるのです。

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この日は皆様から頂いたオーダーの中から数本のブランクスをカットしました。

こうした先人たちの知恵、そして50年以上にわたる膨大なテストライド、トライアンドエラーが積み重ねられた上でエリスが製作している現場を目の当たりにして、彼のシェイプする板に乗れる喜びをあらためて感じる事ができました。

長い一日、そして充実したエリスハウスでの1週間の滞在でした。素晴らしい経験をありがとう!

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そして旅は後半へ。

続く。

Australia Trip 8

毎日初めて訪れるスポットで新しい体験をし、伝統的なオーストラリアのサーファー達のライフスタイルを受け継ぎ実践している皆と生活を共にできる機会に恵まれ、ライド30周年の旅は今後の私たちの行き先をナビゲーションしてくれるような素晴らしい旅となって来ました。

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今日も朝のルーティーンをこなし

新たなスポットへ。

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滅多にできないというポイントをチェックしてみると。

 岬沿いに素晴らしい波がブレイクしていました。

Ellisは5’10のLite Kite

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私は7’2のLite Kite

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波と板がマッチし最高に気持ち良い。

じっくり腰を据えて一日楽しみました。

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ランチはエリスが作る絶品アボカドロール。

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午後、さらに波は良くなり

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この日は何本もバレルをメイクしていたエリス。

またまた日が暮れるまで、、

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夜はこうなります、、

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翌日

やっとサイズダウンして来ましたがビーチブレイクに行くと!まだまだ

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この日はエリスのお父さんも合流しファミリーセッション。

元々シェイパーでもあるお父さん。69才になる今でもショートボードに乗ります。エリスの5’3のLite Kiteでリッピング!

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エリスも自ら削った7’2のLite Kiteの仕上がりに大満足。

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皆で板をシェアし楽しみました。

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永遠にこのエリアにいたいと感じていましたがそろそろ南へ行かないと。

明日はこのエリアの最終日。

続く。

enthu 始まりました !

RIDEに70本以上あるテストボードをレンタルし、テストライド出来る新たなサービス

enthuが千葉一宮にてスタートいたしました。

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施設には駐車場、サーフボードストレージ、温水シャワー、トイレも完備。

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RIDEがおすすめするシェイパーたちのテストボードを中心にハイクオリティーなサーフボードを1日ゆっくり試乗できます。現地ではRide Familyの中野正太郎が皆様をお迎えいたします。

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目の前のポイントでお友達と板をシェアするも良し、レンタル後、風が合うポイントまで足を運んでも良し。

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enthuでは以下の4つのプランを提供しております。

「プレミアムサーフボードレンタル」

RIDE SURF + SPORTで取り扱うシェイパーのデモボードレンタルプラン。

「サーフセッションプラン」

サーフポイントや波の理解を深め、その波に合った乗り方、その日に使う板のチョイスや使う板に合った乗り方を中野正太郎が一緒にセッションしながらアドバイスする

シューティングプラン」

皆様のサーフィンを撮影し映像を見ながら板や波に合ったライディングをアドバイス

「ビギナー向けサーフィンスクール」

少人数制のビギナー向けサーフィンスクール。レンタル込みのプランになります。

お申し込み方法

全てのサービスには事前のご予約が必要です。ご予約、お問い合わせはインスタグラム @enthu_official DMにて中野まで前日までにご予約をお願い致します。

場所

千葉県長生郡一宮町一宮 10047-3

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プラン詳細

「PREMIUMサーフボードレンタル」

1本/¥8,000、2本/¥12,000

・RIDE SURF + SPORTで取り扱うサーフボードのテストボードレンタルプラン。豊富なテストボードの中からお選びいただけます。新たな体験があなたを待っています。オーダー前に気になるモデルを試乗できます。レンタル可能なボードはInstagram @enthu_official ストーリーズハイライトでご確認いただけます。

・レンタル可能時間AM8:00~PM17:00

・エンスー前で試乗、もしくは各自車で移動しての試乗もOK(必ず17:00までに返却ください)

Premiumサーフボードレンタルタイムテーブル

8:00 / 千葉一宮enthu集合

8:00-8:30サーフボードチョイス、貸し出し。

17:00までに返却

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「サーフセッションプラン」

¥12,000 (参加者3名以上の場合1人/¥10,000)

セッションタイム:午前か午後の約2時間

・お客さまと一緒に海に入り、サーフィンやそのポイントについて。また、使用しているサーフボードについての理解を深め、より上達し、楽しんでもらえるようアドバイスをするセッション形式のサーフスクール。

・ご自身のサーフボードをお使いいただき、海の中で2時間のセッションを行います。(レンタルと併用もできます)

・プライベートセッションをご希望の方はお早めにご予約ください。

サーフセッションタイムテーブル

AMの部

8:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

9:00~11:00 / SURFセッション

12:00頃 / 終了

PMの部

13:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

14:00~16:00頃 / SURFセッション

17:00頃 / 終了

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「シューティングプラン」

1人/¥20,000、2名/¥16,000、3名/¥14,000

セッションタイム:午前か午後の約2時間

・お客さまのサーフィンの撮影をし、サーフィン終了後に映像と共にサーフィンやボード対しての理解を深め、より楽しんでもらえるようアドバイスする。シューティングプランの場合は撮影 1.5時間、レクチャー30分。

・原則3名まで。

・データ渡しオプション 1人/¥15,000、2人/¥10,000、3人/¥8,000

シューティングプランタイムテーブル

AMの部

8:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

9:00~10:30 / SURFセッション、撮影

10:30-11:00 / 陸上レクチャー

PMの部

13:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

14:00~15:30頃 / SURFセッション、撮影

15:30-16:00 / 陸上レクチャー

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「セッション + PREMIUMサーフボードレンタルプラン」

1人/¥16,000 (2本/¥20,000)、3名以上の団体割で1人/14,000 (2本/18,000)

セッションタイム:午前か午後の約2時間

・セッションプランにPREMIUMサーフボードレンタルのプランをプラス。コンディションに合った ボード選びからスタート。

・新しい体験ができる喜びと深い学びを同時に楽しんでいただけるプラン。

セッション+Premiumサーフボードレンタルタイムテーブル

AMの部

8:00 / 千葉一宮enthu集合

8:00-8:30 / レンタルボードチョイス

※コンディションによって場所移動有り

9:00~11:00 / SURFセッション

PMの部

13:00 / 千葉一宮enthu集合

13::00-13:30 / レンタルボードチョイス

※コンディションによって場所移動有り

14:00~16:00頃 / SURFセッション

17:00頃 / 終了

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「ビギナー向けサーフィンスクール」

¥12,000 (参加者3名以上の場合1人/¥10,000)

スクールタイム:午前か午後の約2時間

・少人数制のビギナー向けサーフィンスクール。レンタル込みのプランになります。ビギナーの方々、皆様の個性に合わせてきめ細やかなスクールを行います。初めてのサーフィンが皆様にとって素晴らしい体験となるようお手伝いいたします。

ビギナー向けサーフィンスクールタイムテーブル

AMの部

8:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

9:00~11:00 / SURFセッション

12:00頃 / 終了

PMの部

13:00 / 千葉一宮enthu集合

※コンディションによって場所移動有り

14:00~16:00頃 / SURFセッション

17:00頃 / 終了

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enthuご参加にあたって

・ご予約、お問い合わせはインスタグラム @enthu_official DMにて前日までにご予約をお願い致します。住所 千葉県長生郡一宮町一宮 10047-3

・営業時間は8:00-17:00(駐車場、シャワー、トイレなどはそれ以外の時間は使えません)

・金額は全て税込表示です。また料金にはサービス中の怪我などの保険料も含まれています。

・お客さまのご都合によるキャンセルの場合 3日前から50%の代金が発生し、前日及び当日は 100%のキャンセル料をいただきます。天候などの何らかの理由に よりenthuからのキャンセルに関しては代金はかかりません。

・ポイントガイドを含めたSURF ATTEND等など、お客さまのご要望に合わせたプランのカスタマイズも可能です。ご相談ください。 (例:波の良い場所に案内してほしい、そこで試乗、セッションしたい。ランチに美味しいものを食べたい。湘南でレンタル、セッションしたいなど)

・波のコンディションなどに伴う場所移動の際は駐車場代などの必要交通費用をメンバーで割り勘させていただきます。

・当サービス中に壊れたサーフボードの修理費はお客さま負担となります。

・駐車場のみのご利用はできません。

皆様のご利用をお待ちしております。

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オーストラリアトリップ7

翌日、うねりがかなり大きくなって昨日のポイントには大きすぎるかもとの事で1時間半くらい北へ走ったところにあるポイントへ向かいました。

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ビールと食材を仕入れ満タンで出発。エリスはアルコールを控えているのでノンアルビール。

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おー!!

ここはインサイドセクションでアウトサイドはさらに右奥にあり岬の影で見えません。ピークはかなり大きそうですが斜面の緩い波だから長い板の方が良いよとエリス。

いよいよ7’2のLite Kiteを下ろす日が来ました。

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テイクオフも素晴らしく早く、コントロールもイージーで最高のミッドレングスです。レールは前半シャープでハルのような雰囲気ですが一歩ステップバックすればいきなりショートレングスの様な反応の良さでタイトにターン可能です。

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エリスは午前は8’0のTPG

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今日も私はビール1本でシエスタ。至福のとき。これをやりに来てるんです!

エリスは午後、短めの7’10のTPGで一番沖から岸まで600Mくらいをメイクしていました。

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麻子は午後の平和なインサイドをLite Kite 7’2でクルーズ。

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皆満足して帰途へ。

オーストラリアはどの街にも必ずと言って良いほどパブがあります。食事も出来てお酒も飲め、なんなら宿泊もできるという。レストランが閉まってしまった夜とか、スーパーマーケットも閉店で何かと困ったら使える施設。メニューはだいたいチキンとかフィッシュアンドチップス、ステーキにフライドポテトという感じですがこの日寄ったパブはメニューも豊富でイカフライやラクサなんかもあってかなりイケてるパブでした。

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流石に体やばいです、、

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明日はいかに、、

オーストラリアトリップ6

旅も10日ほど過ぎ、移動と車中泊を繰り返し毎日波乗り。58歳の体にはまあまあこたえて来ていたところでエリスの家ではゲストルームに案内してもらい、久々にゆっくり休むことができた。

朝はコーヒーをハンドドリップしながら音楽を聴き、皆様からのメールを確認したり、麻子はヨガと日常のペースを取り戻しながら旅の疲れを癒す。

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しかしながら今日からうねりが入ってくるという予報。嬉しいような、、

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Morning of the earthに出てくるような田園風景の中を20分ほどドライブすると一番近いポイントブレイクに到着。

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サイズは上がって来ましたが、まだファンウェイブ。良い感じです。

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インサイドは長めの板のパラダイス。

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果てしなく続く波はまるでメキシコ。

この日はここで一日ゆっくり。

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ビール1本で成仏。 5BA754D7-D6AE-405D-99AF-8CFA61D527E8

下の板はエリスが昔2本目でシェイプしたTotal Involvementスタイルの板。これがめちゃくちゃ調子良かったのです。

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2ラウンド目はこれで。

今日も日が暮れるまで、、毎日最高です!

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夜は近くにレストランも無い田舎なので自炊でヘルシーな食事。

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麻子が調理したグリノーさんにもらったかぼちゃの塩茹では絶品でした。

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グリノーパワーで明日も頑張ります!

続く。

Morning Of The Earth Surfboardsオーダー受付中!

Morning of the earth surfboardsのカスタムオーダーを6月末まで店頭、Instagram DM、お電話, Mail info@ridesurf.comにて限定10本受け付けいたします。10本に達しましたら締め切りとさせていただきます。

納期は6ヶ月ほどを予定しております。

オススメモデル

Caypte     New modelTorren Martynがテストを重ねたニューモデル。滑り出しも早くスモールからミディアムサイズの波で楽しめる、日本の波にも合ったモデルです。2stringerがおすすめのツインフィン。IMG_2291

Twin Pin     New model人気モデルFijiのチャンネル無しバージョン。よりオールラウンドなコンディションで使用可能。ツインフィン。IMG_2292

Little Wing  ウィング入り、チャンネル無し。シングル、ツインが選べます。6前後の短目はツインでルースなフィーリングがオススメで長めの7前後はシングルでクルーズがオススメです。IMG_2293

Fiji  最も人気があるツインフィン、チャンネルモデル。良い波で真価を発揮します。6ft台が中心です。IMG_2294

Massive   スモールからグライドを楽しめるチャンネルツインフィン。Fijiに比べ幅広め。7ft台中心。シェイパーのサイモンはよりフレックスを感じるシングルストリンガーを推してます。7’2がパーフェクトサイズ。前方にスタンスすればよく走り、フィンの後方に足を置けばタイトにターン。柴田も一推し。IMG_2295

最後にシェイパーSimon JonesがMorning Of The Earth 50  Anniversary Bookの中で寄稿した文章の中にシェイプの特徴について語った文章を添付いたします。

技術的な観点から言えば、MORNING OF THE EARTH SURFBOARDS のボードには共通して 3 つの要素がある。ボードの特徴に合わせながらエントリーロッカーをできる限り弱くすること。ノーズからテールまでフォームの厚みをできる限り均一にすること。そして、Vee ボトムだ。私がシェイプするボードでシングルコンケーブが入っているものはほとんどない。すべて Vee ボトムに仕上げてある。また、ボードが走り出すまでに力を込める必要のないボードになるようにしている。スケートボードで後ろから押されるような、風が髪を撫なでていくようなフロー感やグライド感を覚えることができるボードだ。チャンネルを入れるのも好きだ。チャンネルを入れることで、ごく小さいフィンのような役割を生み出せる。実際のフィンのように水中に刺さらず、ボード全体の一部として機能してくれる。チャンネルを適切に入れるには、なるべく垂直に削るのが理想だ。これにより、抵抗を生まずに水面をすばやく抜けることができる。水面からボードに力が加わることで、進む方向を導いてくれる。また、チャンネルを入れることで、ボードが水面にしっかりと接するようになる。ボードに負荷がかかったときにボードが滑らずに、ホールドしながらドライブしてくれる。浅瀬の速いブレイクの波で、ボードが滑りそうなときに手を波に入れるのに似ている。手を波に入れることで、指が波に食いつき、グリップ力が生まれる。水面にしっかりと接しながら、スピードを殺さずに進む方向を導いてくれる。そんな役割をチャンネルは果たしてくれる。(翻訳 Takeyuki Tokuhara)

更なる解説、レコメンドサイズ、他モデルなど Morning of the earth surfboardsウェブサイトにアクセス下さい。

皆様からのオーダー、ご相談をお待ちしております。

オーストラリアトリップ5

George Greenoughに会うと言う夢のような出来事が起こった翌日。Byronエリアから南へ3時間半、エリスの家のあるMid North Coastへ。

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高速道路は少しでも制限速度を超えるとすぐ捕まるよ。とアドバイスをもらっていたのでおとなしく走りました。が、制限速度が100キロならギリギリ100キロ。110キロなら110キロところころ変わる制限速度に合わせて皆ピッタリ走るので流れに乗って走るにはかなりの集中力を使います。

エリスの家に近づくとカントリーな感じに。

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この辺りはあの映画Morning Of The Earthの主な舞台となっているのだけにとてもワクワクします。

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門をくぐり少し走ると家が見えて来ました。

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元農家の家をリノベーションしたそう。

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敷地にはブランクスをカットする作業場兼ストレージも。

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家庭菜園も力を入れてやってます。

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バスタブを利用したコンポスト。

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菜園はカンガルーに餌を与えている様なものだとエリスは言ってましたが、、

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パーマカルチャーも勉強中。

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家の中も古い家具が質素ながらとても良い感じ。

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毎朝コーヒーを飲みながら見るのが日課という古典のコレクション。

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元々バイロンベイのそばで生まれ、成長して来たエリス。地価の高騰にお祭り騒ぎのような街。人口増加でサーフポイントもいつも混雑。そんな街から離れ心の声に従ってここへ移り住んだそう。自分でサーフボードを作り、波に乗り、自分で作物を育て家を改築し、生活を豊かにしていく。この動きはエリスの友達にも伝わり始めているようで仲間の多くもこの辺りやベルズなどに徐々に移住を始めている様です。

Morning Of The Earthを作ったアルビーさんは映画を作った時から50年ほどこのエリアに住み毎日サーフィンしながら当時と同じ暮らしをしているそうです。

そんなアルビーさん、実はエリスの隣の土地に暮らしているそう。とは言え車で15分かかるって、、

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板が見たくてそわそわしている私の気持ちを察してボードストレージを見せてくれました。

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グリノーがラスタにシェイプしたエッジが。

こちらはエリスが大波に乗るためにシェイプしたエッジガン。

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もう一本シェイプする予定でカットしたブランクの厚み!

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Lite Kiteのテストボードの数々。

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一つのモデルにこれだけ乗り込んでから私達に紹介してくれているのです。

エリスのデザインに影響を与えている古典の数々も見受けられました。

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一通り板をチェックさせていただいた後は運転の疲れを癒しに近くのポイントブレイクへ。

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麻子曰く「これをやりに来たんだよ!」と言う腰腹のメローなポイントブレイクで結局日が暮れるまで、、

大人も子供も皆笑顔。これぞサーフィンという楽しいセッションでした。

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ここから1週間のエリスエリクソンサーフキャンプが始まりました。

続く。

オーストラリアトリップ 4

翌朝Brunswickのカフェでエリスと待ち合わせ。

ニューボード出来たよ!

 

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日本を発つ前にオーダーしていた7’2のLite Kiteが出来上がりました。5’10がすこぶる調子が良く、かなりの手応えを感じていましたが、ひょっとしてミッドレンジも調子が良いのではと思いつきエリスに相談して出来上がったテストボードです。

旅の友が一本増えました。

実はエリス、数日前から何やら電話である人物と話をしていました。

あのジョージ・グリノーにコンタクトをとっていたのです。

カフェでコーヒーを飲んでいるとエリスはおもむろに「ジョージに会いたい?」と。私は「もちろん!」と。「コージの事はもう話してあるから。今日これから行こう!」

エリスの車をフォローしていると何度も通ったことがある道から何の標識もないとある角を曲がり山道に入っていった。

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最後にゲートを開け中に入っていくとアンドリューのムービーなどで見覚えのあるピラミッド型の屋根が見えてきた。

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私たちの訪問に気がついたジョージさんが家の中からゆっくり出てきた。

感動で泣きそうな私にジョージは「良く来てくれたね」と言うと積んである板に目が行き、すぐに板の話になった。

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新しいエリスの7’2をみて素晴らしいねと褒めてくれました。

そして家に中からジョージさんが最近作ったと言うフレックステールのエッジボードを見せてくれました。年に1本のペースで82歳になる今でもサーフボードを改良しながら製作しています。

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板の話になると止まらないジョージさん。さまざまな知識をシェアしてくれました。

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話はさらに彼がデザインし米軍に採用されたレスキューボートの話やスクリューのキャビテーションを防ぐ装置を開発した話など、、

エンドレスです。

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70年代初めにアメリカからオーストラリアに自作の船で航海し移住した話やその途中補給に寄ったタヒチでTeahupooを発見し彼が初めてサーフした話も。

移住し、この場所に住み始めた時にまず雨水を貯める池をスコップで手掘りで作ったそう。

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そこから螺旋状にさまざまな作物を育て水を供給しています。

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1978年から提唱され始めた自然の中に見られるパターンや関係を見習い暮らしをデザインするパーマカルチャーを70年代前半にすでに実践していたジョージさん。

鳥や魚など生き物をよく観察しフィンやサーフボードをデザインして来たジョージさん。彼がデザインするフィンや板はまるで生き物かのように海の中で機能します。

彼の暮らしは彼による数々のデザインと同じように自然界のシステムを応用し、バランスを崩さず人間も一つの生き物として自然と同化するかのように暮らす様な生き方でした。ジョージさんの頭の中がほんの少しだけ見えた様な気がしました。

これから山を降りて釣りに行ってくると言い、最後に私たちにここで育ったカボチャを分けてくれました。

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エリスからの素晴らしいギフトでした。ありがとうエリス!そしてジョージさん。

旅が始まって1週間。24日間の旅はまだまだ続きます。

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