オーストラリアトリップその2

翌日、ロングボード向きのメローなポイントブレイクが良くなりそうだからと。

シャイマが案内してくれました。

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とは言え胸肩セットは頭くらいあります。南極からのうねりは強弱ありつつも途絶えることなくいつも届く様で、風さえ合えばこのエリア、トーキーには30分圏内に数え切れない程のブレイクがあります。ベルズばかりが有名ですがこのような波のスポットも多く存在するのです。クイックシルバーやリップカールなどの本拠地でもあり、古くから波乗りが盛んであった理由もわかります。

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このポイントにはShyamaがサポートしているチームライダーのロガーたちも集まってセッション。私も9’10?のグライダーをテストライド。

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どこまでも乗りつなげるグライダー。コントロールもしやすいシャイマのシェイプは最高です。

昼にはCabinに戻りランチタイム。

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風が吹いたらベルズ周辺のトレッキングルートを散歩。

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翌日は1時間ほど走ったところにある隣町Lornへ。

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ここも無数のブレイクが。

リバーマウスとポイントのミックススポットで1ラウンド。

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私は6’10のmini glider。ShyamaはGlider。

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日本のトリップで影響を受けて使い始めたというボードスタンド。

物を大切に扱うシャイマです。

サイドオンショアが吹いていましたがしっかりとフェイスが張った良い波で岬沿いにロングライド出来ます。

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グライダーとは思えないマニューバーを描けるのがシャイマのグライダー。ピボットではなくレールを使ったターンが楽しめます。

6’10も調子良く、日本の波にもマッチしそうです。

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合流したDarcy Day(左)はシャイマの良き友人でシェイパーでありシャイマの板のサンディングも手伝ってくれています。波乗りもめちゃウマでした。

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風が強くて波乗りができない日があって

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お母さんのスタジオでヨガのクラスを受けました。

ちょっときつめでしたが、、

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オーストラリアはどこの街でもオーガニックフードを販売する店が必ずあります。とても良い環境です。

レストランはまあまあ高いので自炊メイン。

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普段はなかなかゆっくりする事がない私もここでは。

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シャイマが貴重な板を見せてくれました。

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Wayne Lynchの60年代のシェイプにアーティストであるシャイマのお父さんがペイントしたもの。数本シェイプされたレプリカの内の1本という事です。Wayne Lynchが10代の頃、エルロロと360°ターンをするためにシェイプしたというエピソードが残っています。ノーズにはジミ・ヘンドリックスのデビューアルバムのタイトルが書かれています。

シャイマのお父さん世代がこの地でショートボード革命を始めた当事者たちでもあります。たくさんのストーリーが語り継がれシャイマたち若い世代のシェイパーたちにもそのスピリッツは引き継がれ今もそのシェイプに宿っています。

初めて訪れたトーキーの街には長い時間をかけて作られたサーフカルチャーを感じる事ができました。明日はこの地でのサーフィン最終日。そしてエリスのいるニューサウスウェールズ州ノースコーストへ。

その3へ続く。

オーストリアトリップその1

3月中旬、Shyama, Ellisに会いにオーストラリアへ。

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何度もオーストラリアへは行きましたが今回は念願叶ってベルズビーチで有名なトーキーへ。

水が冷たいのでは?とかいつも波がデカイのでは敬遠していましたがどうやら初秋くらいまではブーツもいらずにできると。またロングボード向けのうねりを交わすところもあるからとShyamaに聞き決心。

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ケアンズで一度乗り換えエルボルンに到着!実は今回板無しという新たな試み。テストボードを借りる手筈。

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来日以来6ヶ月ぶりに会うShyamaは髪が伸びていました。

まずは腹ごしらえ。カフェ文化が盛んなメルボルンのダウンタウン。美味しいベジタリアンフードが食べきれないくらいのてんこ盛りでした。

大都会です。この少し危なそうな感じはかなり好きです。

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音楽やグラフティも盛んなアートの街でもあります。そして1時間弱のドライブで大自然の中へ行けるのも魅力。

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Shyamaのお母さんはメルボルンから1時間ほどのベルズビーチのそばでヨガスタジオを運営しています。

その敷地内にシャイマのシェイプルームとゲストハウスがあります。

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素晴らしいゲストルーム。

ステファニーギルモアもベルズの大会期間中に泊まったとか。

荷物を下ろしシャワーを浴びてさっぱりしたところでシェイプルームへ。

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シェイプルームの入り口には建設中のショールームも。

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ショールームは完全に出来上がっていませんでしたが綺麗な板がたくさん並んでいました。今回シャイマのところには一週間くらいの滞在ですが、まずはその間借りるテストボードを選びました。

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板選びが済み、早速波チェックへ。初ベルズは風が合っていなかったものの無人で頭くらい。前日がThe Dayだった様で空いています。

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私は6’10のウィングスワローシングル。

シャイマは黄色い6’3のSB Twin step up。

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実は私が借りたのはおニュー。

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波は厚く見えますが非常にパワフル。

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何度も映像で見てきたクラシックポイントに入るのはとても緊張します。優しいシャイマが導いてくれました。

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さすがはローカル。知り尽くしています。

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ウィングスワローはとても速く、コントロールもしやすく、シングルとは思えないグリップとドライブが楽しめました。シェイマの板に共通する特徴であるソフトなレールは引っかかりが少なく、ラフな面でも気にせずにコントロールできます。

長旅で体が重いですが海に入るのが一番。

自分にしたらとても良い波ですが無人。恵まれた環境です。多分これくらいのコンディションでは誰もやらないのでしょう。

素晴らしい初日を終え、明日からの日々を楽しみにぐっすりと大自然の中に佇むキャビンで眠りにつきました。

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その2へ続く。

Design Experiment Vol.11 Down Under Edition

2023年春。30周年の記念に一月のお休みをいただき、キャンパーで旅したオーストラリア。その旅の様子をショートムービーにまとめました。この記事の最後に貼り付けましたのでぜひご覧ください。

ムービーはライディング中心になりますが詳しい旅の様子はこのブログを遡ってご覧ください。ムービーでは紹介しきれない人々との出会いや新たなポイントの発見もありました。オーストラリアのピュアで深いサーフィン文化を感じていただけましたら幸いです。

Nealさん

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MackieさんとオリジナルWinterstick

Joshと彼のガン。

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Glass Loveに登場したSide Cut FishはRedからGreenに塗り替えられていました。

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マッキーさんのシェイプ小屋。

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Hot Wireでカットしたてのブランクスとエリス。

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アンドリューの離れ。

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旅にぴったりなRyan Lovelace FMでThe Passをクルーズ。

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Georgeさんとの素晴らしい時間。

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元ピザ職人のアンドリュー。

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映画、Morning Of The Earthを作ったAbby FalzonさんとリマスターしたJustinと。

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Big Sky Limited Japan Tour

先日5月末に新作BOOK / DVD “Big Sky Limited”のプロモーションのために来日したAndrew Kidman/Gus Kidman親子。

前回4年前の “On The Edge Of A Dream” ツアーに引き続き私、柴田が二週間にツアーに同行いたしました。その模様が発売されたばかりのBlue.No.99に特集されました。今回もツアーのストーリーを私が書かせていただきました。ぜひ皆様ご一読いただけましたら幸いです。

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雑誌に掲載していただいたこのボトムターンはAndrewシェイプのエッジボード “Green” 6’9 1/2、ライダーは私です。初日の青森。皆で良い波を分かち合った思い出の1枚です。

ツアーを通して波にも恵まれ、各地の皆様と海の中でも上映会でも良いセッションが出来ました。皆様、ありがとうございました。

私がなぜいつもアンドリューのツアーを手伝っているのかと言うと。私たちの店のオープンはショートボードしか日本の市場には存在しなかった30年前。ツインやシングルなど私が波乗りを始めた40数年前には存在していたものが進歩を求め、トライフィン一辺倒に。最新のものが美徳とされた時代背景もあり、サーフィン業界もカスタマーも皆何の疑いもなくコンテストサーフィンを中心に据えていました。そんな中でAndrewのムービー。LitmusやGlass Loveがリリースされたのです。その中に登場するDerek HyndやTom Currenが乗っていたSkip FryeのFishが私にはとても新鮮で気持ち良さそうにに映ったのです。興味を持った私は早速知り合いのシェイパーに同じようにシェイプしてもらいました。試すと、まさに私が求めていたフィーリングがそこにはあったのです。そこから私の店は徐々にそっちの方向に。そして今があります。きっかけを作ってくれたアンドリューにはとても感謝しているのです。それでアンドリューが来る時には手伝いたくなるのです。今では一緒にこの文化を伝える立場となり、手伝えることにとても喜びを感じます。

Blue.Magazineが編集したツアームービーも公開になりました。ぜひご覧ください。

また、同行中に撮った私の写真、Axxe Classicの田中さん、笹尾さんが撮った写真も雑誌に掲載された以外にまだまだ良いものがたくさんあります。ここで少し紹介させていただきます。

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初日の青森。本当に良い波でした。

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5月末とは言えまだまだキンキンに冷えた海水。

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アンドリューがシェイプした”Green” は私のお気に入り。今もカスタムオーダー可能です。

アンドリューが乗るのははMPタイプのシングル。

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下は”Green”に乗る私。

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日が暮れてなお上がってこないAndrew。

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湖畔のステイ先。

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もはやローカル、竹井氏登場。

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三沢のビーチも素晴らしい波に恵まれました。

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60歳を超えてキレキレのリッピングを見せるローカルの佐々木先生。

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Greさんと一緒に1時間ほどで集めたごみ。

仙台も素晴らしい波でした。

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アンドリューの板をテストするローカルの皆さん。ライトはDream Board,、レフトはLong Fish。

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プラスチック以前、漁に使っていた浮。

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enthuもチェック。

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Yuta君の質問はいつも鋭い。

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千葉も良い波でした。

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腕にとうもろこしのタトゥーが入るAbe夫妻による絶品タコスは次回9/22のRIDEでのムービーショーでもご賞味いただけます。

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Andrewの過去の作品にも登場しているGears遠藤氏。

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湘南も台風の余波が。

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Tappyさんのテストボードサイドカットシングル。

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お馴染みのポイントにもこっそり。

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この日はYUが84年位にシェイプした最初の頃のトライフィンを私の店のラックで見つけテストライド。凄いリッピングを繰り返しとても調子が良いとかなり気に入った様子でした。

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次回、また会えるその日まで。

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“Big Sky Limited” BOOK/DVDは素晴らしい内容です。サーフィンの文化、継承と言ったテーマが美しく描かれ、老いも若いも情熱を持ってシェイプし波に乗る。もし、まだご覧になっていないのならぜひご覧いただきたい。

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完売していたBookもオーストラリアから再び取り寄せました。今回20部限定でこちらもアンドリューが手掛けるAcetoneマガジンが付属いたします。実は日本での販売分のみ日本語の字幕を付けたDVDが付属いたします。アンドリューが日本の皆様にみていただきたいと言う気持ちがこもっています。ご注文をお待ちしております。

https://www.ridesurf.net/product/13426

MEXICO TRIP 2

Salina Cruzエリアの風が収まらないので予定より少し早くHuatulcoエリアに移動することに。

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移動中の楽しみはロードサイドにあるレストランでの食事。

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メキシコ料理はとてもヘルシー。あまり油は使わず、豆や肉などが中心でとうもろこしのトルティーヤで巻いて食べます。

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薪で調理するのも美味しさの秘訣。

Huatulcoではこのエリアを得意とするToroにガイドを頼みました。彼が用意してくれた宿がまた素晴らしい。

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シーズンオフのVillaを安く借りることができました。

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大きな別荘でプール付き、2ベッドルームで一人$50。オーナーはなんとシェイパーのJoshのお友達。

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このエリアは掘れたパワーのある波質のポイントが多数。その中の一つがRancho。

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私有地を通らねばならず、門があり鍵がかかっています。なんとToroはその鍵を持っているのです。完全プライベートスポット。

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パワーのある波ではShyamaのSB Twinが調子良いです。

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Toro

このエリアのローカルで街の誰もが知るToroは波乗りの腕前もご覧の通り。掘れたチューブになる波が得意でTom Curren, Tyler Warren, Alex Knostも彼がガイドしています。

ちょうどAlexから私に「Toroといるなら俺の板が置いてあるから乗ってみて欲しい」と連絡が入り乗ってみることに。

IMG_3705歩長さは6’4くらいだったでしょうか。滑り出しもとても早く、見た目と違いとても乗り易い板でした。安心して大きなセットにも臨めます。

数日間Huatulcoをベースにして波乗りしましたが最後の数日はToroの提案で別のスポットに移動することに。

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何やら船で島に渡るとの事。果たしてどんな場所が待っているのか。

最終回へ続く。

MEXICO TRIP 1

もう何回目になるだろうか。

前回はコロナ禍の真っ只中。2年前。メキシコは当時ワクチン無しでも自由に入国できた国だったのだ。とにかく波が良く、滑走距離も長い。ライトのポイントブレイクが20ヶ所くらいあるのだ。短いポイントで200M。長いポイントは1km。10日間のサーフィンでは一体どれだけの距離を滑っているのだろうか?

今年も昔からの仲間達4人でのメキシコトリップが始まった。

第一関門は成田空港のチェックインだ。7ftのケースまで持ち込めるという事前情報をもとに7ftジャストのケースを新調したのだがチェックインの係の方は204cmまでとの事できっちりメジャーで測られた。測ると220cmあるという、、中には7’2のデリック・ディズニーが入っている。204cmまで縮めるのは到底無理な話だが、誠意を見せてガムテープでできるだけ短くしてみた。メジヤーを借りて私達自ら計り200cmと自己申告したらここをクリア出来た。

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少し汗をかいたがなんとか無事に機上の人となる事が出来一安心。

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ここからメキシコシティまで13時間。そこで国内線に乗り換えだ。

初めて来た時には入国審査が激混み、乗り換え時に一度荷物が出てきてしまい再度荷物を預け入れなければとなり、時刻がもうあと5分と迫った中ギリギリチェックイン。空港の標高が2000M近くあり、世界でも何番目かに大きな空港で喉の奥に血の味がするほど猛ダッシュで走り回り国内線に駆け込んで同乗者からYou Made It!と拍手をいただいた事もあった。(その度の様子はRIDEのインスタグラムのプロフィールリンクの中のOld Blogから探してみてください)

初めて麻子と来た時はサリナクルスの街の中のサーフキャンプに泊まり、来る日も来る日も周辺のポイントブレイクを1日何ラウンドも楽しんだ。お忍びで来ていたタイラー・ウォーレンやハリソン・ローチともセッションした。その後はこのビーチで知り合い意気投合したサーフボードコレクターでポイントに一番近いサーフキャンプのオーナー、バグスさんの所に何度も泊まりに来た。そこにはいつもトムカレンも来ていたのだった。

さて、今回は無事にメキシコシティーに到着し3時間の余裕もあり何事もなく国内線に乗り換えHuatulcoに着いた。

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ここからタクシーで3時間ほどでサリナクルスにあるサーフキャンプだ。

ドライバーと話も弾み、美味しいメスカルを売ってる店があるけど寄る?というので寄ってみると屋台で少年が売っている店だった。試飲し、寝酒用に薬草入りの美味しいメスカルを入手した。

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キャンプに着いて荷物を解くともう夜。夕食と晩酌を済ませ眠りに。

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今回も前半はサーフキャンプにステイし、近場のポイントでやり、後半は西に移動して違うポイントをやろうという計画。サーフキャンプはガイド付きで運転もしてくれ、食事も頼めばいつでも食べられる。プールにバーもついて完璧。

しかしながら、ここ数年は地球温暖化の影響か、あまり吹かないはずのオンショアがこのエリアのポイントに頻繁に吹くようになりここでサーフィンできるチャンスが減り、風をかわす2時間ほど走ったポイントへ出かける事が多くなってきたのだった。

初日から数日は片道2時間ほどのドライブを毎日繰り返すことに。それがこのポイント。

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オフショアで胸から頭くらいの波が一日中ブレイクする夢のようなポイント。写真の左端からさらにインサイドに向かって500Mくらい乗れます。トータル800M位。

まずは出発直前にギリギリ出来上がったEllisのRace Kite6’3をテストライド。

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Lite Kiteを細身にし良い波用にアレンジしたモデル。テイクオフの滑り出しはLite Kite同様に素晴らしく早く、MAXスピードに乗った状態からでもボトムターンに入れ、その伸び、リッピングのクイックな動きも最高に気持ち良い。カットバックも素晴らしく想像以上の板でした。別次元の体験ができる素晴らしい板です。

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下の写真は旅のメンバーMassa。元々RIDEのチームライダー。若い時には数々の大会で優勝していたほどの腕前。40半ばになる今もスタイリッシュなサーフィンが格好良い。同級生のShinがプロデュースするPlus Alphaサーフボードのテストライダーを勤めるサラリーマンサーファーだ。

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下の写真はShin。彼もまたRIDE Teamで活躍していた。乗っている板は二人ともPlus Alphaのハイパフォーマンスツイン。

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若い彼らに刺激を受け、私もShyamaのSB Twin 6’4でリッピング。

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長い距離を乗り繋ぐと一度上がって歩いてピークへ戻ります。

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そしてもう一人のツアーメンバーは唯一のグーフィーフッター。元RIDEのスタッフでスノーのライダーだったKatsu。サーフィンは年に数回ながらいつもこのツアーには参加するムードメーカー。

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才能の塊でこれで本当にサーフィンは年に数回。

下の写真ははまた別のポイント。

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距離は2〜300M程と短くなりますがまた違った波質で水量の多いパワフルな波が楽しめます。

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ここでは私は長めの板でリラックスしたサーフィンでクルーズ。板はDerrick Disneyの7’2 Twinzer Egg。

ガイドは私たちがサーフィンしている間にタープを立てて日陰を作り椅子まで出してくれます。クーラーボックスには冷えたビールが。

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ビールは毎日補充します!

数日間、来る日も来る日もこのルーティーンで様々な板を楽しむ事ができました。

宿へ戻るとシャワーを浴び夕陽を見ながらビールを飲んで体のケア。先日RIDEでも取り扱いを開始したROUNのCBD Body Balmが大活躍。パドル筋や首、腰の疲れを軽減してくれる優れものです。このおかげで2月のスノーボードでの怪我からも早い復帰を果たせました。先日のオーストラリアトリップでもAndrrewがとても気に入り、なんとあのGeorge Greenough氏も使用しもう手放せないと言うことで注文が来たくらい。

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世界中のサーファーたちと情報交換できるのもサーフキャンプの楽しいところ。日本人は人気です。皆旅行で日本に行くことを考えていて質問攻めに合います。

5日目、全てのポイントがオンショアになる風が吹き、その日はレスト。翌日、予定よりちょっと早めに西のエリアに移動することに決定。

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お世話になったキャンプを後に再び空港近くのHuatlucoエリアへ向かうことになりました。

後編へ続く。

Australia Trip 13 最終話。

Joshの家を出発する朝。日の出と共に起床。

やっとローカルタイムに馴染んできました。

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JoshにもAcetoneを渡し、

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動物たちにもお別れを告げて出発。

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波が上がるよと言っていたメインポイントへ。

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パーフェクトなレフトが再びブレイクしていました。

この日JoshはEllisのLite Kite7’2にトライ。

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ナイスライディングを繰り返し、オーダーしたいと言うほど気に入っていました。この素晴らしいテストフィールドを持ち、オープンマインドでサーフボードデザインに対して深い興味と愛情を持つJoshのシェイプが素晴らしい理由がわかりました。

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海から上がるとすぐにシャワーがあり、ポイントを見下ろせるカフェも。

サーフィンスタジアムのようなカフェは美味しいコーヒーとサンドイッチを提供してくれます。素晴らしい環境です。波の良い週末のこの日はとても盛り上がっていました。

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まだまだ良い波がブレイクし続けるポイントにうしろ髪ひかれつつも出発しなくてはいけない時間に。

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帰りの便はGold Coast発。あと数日しかない私たち。この日のうちに頑張って出来るだけ北上したい。

8時間走り、シドニーを超えてなんとか夜のうちにNew Castleまで北上しました。

この夜はビーチのパーキングに停めて車中泊。

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賑やかな日曜日の朝の駐車場。だいぶ早く目が覚めてしまった。大会のホーンも鳴って何やら盛り上がっている。

そんなパーキングを後にして少し街をクルーズ。オーストラリアで初めての都会だ。IMG_9979 IMG_9984

美味しそうなカフェを見つけてブランチタイム。

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オーガニックマーケットではお土産を物色。

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ここから今夜の宿、エリスの家まではもう3時間半ほど。もうすぐだ。

夕方、エリスの家に到着すると20本以上のブランクスのカットが終わっていた。なんと私たちがいなくなると波は無くなりしばらくフラットが続いていたそう。仕事が捗ったらしい。

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一本一本、オーダーに合わせて変化をつけてブランクすをカットしているエリス。

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そしてこの日からまたうねりが復活。運転の疲れを癒す大好きな岬でのメローなサンセットサーフィンを楽しみました。

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夕食はJoshからお土産にいただいた牡蠣。

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翌朝、日本での再会を約束しエリスとお別れ。

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この夜のステイ先はアンドリューの家。4時間ほどの距離。うねりもあるし、まだ時間に余裕もある。途中にあるエリスと波乗りした岬が気になり立ち寄ってみると。

前回よりもサイズがあり良い波がブレイクしているではないか。

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実はこの週、オーストラリア東海岸全体ではこの秋のベストな波がブレイクし続けたのでした。

明日には日本に向け発たなければいけない。思い残すことのないようしっかり波乗り。

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7’2のLite Kiteはこの日も最高でした。

出かけているので日が暮れたくらいに来てくれとアンドリューに言われ。時間ができたのでスナッパーロックス、グリーンマウントをチェック。初日にほぼ貸切で波乗りした場所だ。しかしこの日はうねりもしっかり入り、海の中は波に乗りたい強い欲望を持ったショートボーダーやプロサーファーまで張り切ってサーフしている。全く隙はなく、しかも油断していると左方面にすぐ流されてしまう。パドルの手を緩めることはできない。

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なんとか数本波に乗る事が出来た。掘れてマックススピードが出せる波はここでしか味わえない素晴らしい波だ。

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日が暮れてアンドリュー宅へ。

シェフ、アンドリューは最終日も手料理で私たちをもてなしてくれた。

旅で起こった素晴らしい出来事を少々のワインをいただきながらゆっくり報告する事が出来た。そしてアンドリューとの新しいサーフボードプロジェクトの話も。皆さんにご報告できるまで楽しみにお待ちください。

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アーティストでもある奥さんMishさんのしつらえた部屋はとても素敵だ。

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しかしながら、パッキングも終えこのベッドで横たわった瞬間にはもう夢の中。

翌朝早く、次回日本でのBig Sky Limited ムービー上映ツアーでの再会を約束し空港へと出発したのでした。

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無事機上の人となり日本へ。

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24日間にわたるRIDE30周年オーストラリアの旅。私たちにとって忘れることのできない出会い、素晴らしい波、皆の優しさをたくさんいただいた旅となりました。

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我が家ではグリノーさんからいただいたかぼちゃが芽吹きました。

ありがとう!

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そして最近こんな手紙がNSW州から。

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スピード違反の罰金の請求が、、、

厳しいですね!皆さんも行かれる際には気をつけて。

Australia Trip 12

オーストラリア人は皆早起きだ。6時前には大概の人は起きてコーヒーを飲んでいる。Joshはさらに早起きだ。私たちが7時くらいに車から起きてリビングルームに行くと暇そうに私たちが起きるのを待っている。多分もう朝の用事は全て済んでいるのだろう。何時に起きたの?と聞くと彼女がちょっと恥ずかしそうに4時半と答えてくれた。

この日はマッキーさんが彼の家から一番近いポイントブレイクが良さそうだから来ないかと誘ってくれた。

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Joshの家から1時間半のドライブ。自然豊かなオーストラリアでも珍しいユーカリの原生林の中を縫うように走りポイントを目指す。

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到着するととても良い波がブレイクしていた。

マッキーさんは9ft台のSidecut square tail mini keel thruster。

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キールが3枚は見た事がない。高さが低いキール、しかもかなり小さめで抵抗が少なく速そうだ。

海の中で私の板と交換して乗ってみると、9ftオーバーのグライド感に意外な動きの軽さ。サイドカットデザインのポテンシャルの高さを感じました。

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Joshは昨日私が乗っていた7’7。調子良さそうだ。

Liberatorシングルの7’6に乗る麻子の後ろからその性能をチェックし研究を怠らないJosh。

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このあと大雨が降り、雷も鳴り泣く泣く撤収。

実はマッキーさん、雷が止むまでここに残り、その後サイズアップした良い波で夕方まで楽しんだと、、さすがです。

Joshのシェイプルームへ。

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ドアの上にはこのエリアのベストスポットのクラシックな日の写真が。あのMPもここの波を気に入り住んでいた時代があったそう。

Big WaveもやるJoshの本気のガン。

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先日のパイプラインマスターズで優勝したJustin Quintalが乗っていた板は実はHarry Bryantから借りた8’5のチャンネル入りのクアッドのガンでした。

Josh、どんどん活躍の場を広げ凄いシェイパーへと成長を遂げています。

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こちらはかなり実験的デザイン。

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ガンデザインから日本用のスモールウェイブデザインに至るまで泉の様に湧き出るアイデアは尽きません。

この日の夜はJoshが街一番のレストランに招待してくれました。オーナーがJoshの同級生のサーファーで一番良い席に案内してくれました。

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魚料理がとても美味しいレストランで久しぶりの刺身もいただけ、この旅一番の食事でした。

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ワインが豊富なオーストラリアですが、オーナーの素晴らしいセレクトで過去一番のナチュールの赤ワインもいただく事ができました。

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この晩もJosh邸の庭に停めたバンの中ぐっすりと眠り5時には起床。

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徐々にオーストラリア時間に慣れて来ました。それにしても皆朝が早い。

ゆっくりと朝時間を楽しみ海へ。

この日は様々なポイントをチェック。

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トレッキングルートの先端まで15分ほど歩くと。

ピークは棚にヒットし四角く掘れる大きなチューブになるそう。

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ここも良さそうですが無人!

下のスポットは河口の中に中洲のように砂が溜まっていてライト、レフトとも川を遡るように1キロ近く乗れます。

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この日の夕方は潮が乗る時間に合わせ、マッキーさん夫妻も合流してここで皆で貸切りセッションとなりました。

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マッキーさんもジョシュもこの日は12ftのグライダー。とてつもなく長いライディングを繰り返しました。Joshは1kmほどレフトを乗り継ぎ対岸の国立公園に上陸!

Far South Coastエリア。冷たい水の中で大きな波を攻めるハードコアなエリアかと思っていましたが実は様々なタイプのブレイクを持ち、皆いろんな板で楽しんでいました。メインポイント以外の場所はどこもほぼ無人。友人だけで波をシェアできる素晴らしいエリアです。秋の始まりの4月の水温はまだ暖かく、2ミリのフルスーツで十分でした。

一週間近く過ごしたこのエリアもラストナイト。

この晩はマッキーさん夫妻が食事に誘ってくれました。

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高級なレストランは俺は行かないと、昨夜はディナーに来なかったマッキーさん。今夜はオーストラリアンカントリースタイルをコージに味わって欲しいとパブへ。パブはバーとレストランがミックスされた様な感じ。スタイルこそ違え日本の居酒屋的な感じで盛り上がっていました。ビールはバーカウンターに自分で買いに行くスタイル。しかもパブは宿泊機能も備え泊まることも出来ます。サーフトリップにはうってつけかも。伝統的なパブを楽しみながらFar South Coastのラストナイトを締めくくる事ができました。

外でもほぼ芋というこだわりのマッキーさん。フライドポテトをおかわり!

続く。

Australia Trip 11

第11話

昨夜ロングドライブを経てMackieさんが住むBegaに到着。

車を庭に留めさえてもらいシャワー、トイレを使わせてもらいつつ就寝はクルマのベットという、思う存分いびきをかいて爆睡できる今回の旅で定番となってきた快適なスタイルで過ごし、すっかり回復した朝。

ダウンジャケットが必要なくらい朝は冷え込みむこのエリア。ピリッと引き締まる冬の空気の中少し周囲を散歩。

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ここが敷地の丘の上に立つマッキーさんのシェイプルーム。

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美しい朝靄の中、コーヒーをいただきながら潮の時間を調べ良いタイミングで海へ。

南に向いているこのエリアは先日の大きなうねりは入らなかっようで。このエリアにはこの日から南うねりが入り始めるよと。行く先々でKojiが来たらうねりが入り始めたと言われるようになって来ました。これも30年の行いが良かったのか?いやそんなことは無いはず。いずれにせよ今回の旅はかなり波運が良い。

30分ほどローリングヒルをドライブすると

海に到着!

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地形が常に良いと噂に聞いていた素晴らしい河口のレフトがブレイクしていた。

コロナ禍で4年会えなかったJoshにやっと会えました。普段から毎日のようにメールや電話では会話していますが、感激の再会!

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波が上がるとの情報でローカルの皆さんも集合。Joshは皆を紹介してくれました。

はやる気持ちの私をよそに皆板談義。

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サイドカットをマッキーさんに教えてもらいシェイプしたJosh。

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皆それぞれのフィーリングで板を選び川を渡りパドルアウト。

私はJoshから7’7の長さのセブンセブンというモデルを借りました。Tom CurrenのBlack Beautyを大きくした感じ。Twin+ Oneで乗ると調子良いです。このモデル実はここのローカル達に一番人気だそうです。

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滑り出しも早く、バックサイドでも乗りやすく最高です!

実は私も日本ではこっそりよく乗っています。ビーチでもリーフでも最高。

Josh本人も愛用しています。

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延々と続くレフトを楽しんでポイントから20分ほど内陸に入ったJoshの家へ。

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ここがまたとんでもなく大きな敷地。ゴルフ場か、、

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ミーティングもしました。

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互いに温めてきたアイデアを披露しあうと形になっていきます。

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ここからテストボードを作り改良していきます。好評のAstronaveeのショートバージョンをデザイン中です。

体と頭を使えば腹も空きます。

ランチはJoshおすすめの牡蠣。この辺りは牡蠣の養殖がとても盛んだそう。

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うまし!

ランチを終えて近くに住むお父さんの家に誘われ訪れてみると、お父さん自ら建てたサウナが。

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温まると近くに流れるキンキンに冷えた小川にダイブ。

とても良い暮らしを楽しんでいます。

たっぷりもてなしていただいたこの日も暮れ、美しい星空が。オーストラリアは全てが美しい。

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続く。

Australia Trip 10

次の目的地はMackieさん、Josh達の住むSouth Coast。

休みなく運転したとしても10時間以上かかる距離。

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出発の朝は快晴。ここまで乾くことの無かったウェットスーツを少しでも干したい、、

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しかしまたしても乾ききる前にもう出発しないといけない時間。

また帰り道に寄るとエリス達に告げて出発。長いドライブが再び始まった。

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エリスたちと過ごした素晴らしい一週間を思い出しながら3〜4時間ほど走るといよいよシドニーに。流石に都会の雰囲気だ。しかしここは地下のバイパスを使いスルー。先を急いだ。

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明るいうちに中間地点のWoollongongまで到着したい。

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シドニーを脱出し、もうすぐ目的の場所というところでビュースポットを発見。

ちょうど日が暮れたところで美しい景色を見る事が出来た。

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Wollongongのローカルから事前に情報をもらっていた車中泊出来るビーチのパーキングに到着したのはすっかり暗くなってから。シャワーも浴びずにビール1本飲んで撃沈。

夜明け前、あまりの波の音に眠れなくなり起きてみると前日の倍くらいはあろうかという大きな波が打ち寄せていた。

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朝のコーヒーを淹れながらぼーっと巨大な波を眺める。

そういえば朝は大分寒くなってきた。南下して来たせいか、秋が深まっているのか。

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コーヒーで目も覚めたのでこの辺りのメインスポットを見に行くことに。

そこにはこの旅一番の大きな波がブレイクしていた。

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6ftから8ft位のセットがそれほど間隔を置かずに入るコンディション。

たまに入るセットは10ftはあろうか?

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アウトに出るには右の岩場の切れ目からからスープの中を左に突っ切ってチャンネルまで出るしかない。見ていると左手前への流れが半端でなく、チャンネルの安全地帯に到着する前にセットを食らってしまい遙か1kmほど左のビーチ方面から上がって歩いて戻ってくる人も。パドルアウトは諦めました。

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やや落ち着いて来た時のインサイドのクリーンな波はとても良い波でしたがここもセットが来てしまったら食らってしまうゾーン。

タフなオージーたち。強者揃いでした。

サーフィンは諦めいろいろ教えてくれたショップFinboxにお礼に。

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JoshやEllis、Mackieさんの板もストックしているナイスなお店でした。

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お礼にAcetoneをひと束。

さてここからまた5〜6時間。麻子が運転してくれると言うのでお任せして助手席でナビ係。

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途中スポットチェックしながら

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麻子はゾーンに入りそのまま運転し続け、気がつけばもうすぐのところまで。

教えられたマッキーさんの住所は海沿いから内陸に30分ほど入ったBegaというところ。うねる丘に牧草地。美しいところです。

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なんとか日暮前ギリギリに到着。

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海まで40分、スノーサーフィンができる山まで2時間という八王子の私たちが住む家と同じような環境。そして丘の上に立つ家、シェイプ小屋はシンプルでマッキーさんらしい住まいです。

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マッキー家でウェルカムディナーをご馳走になりました。

ほぼ芋しか食べない、正直私たちから見れば偏食なマッキーさんですが、数種類の芋を使い自分で別メニューを作っていました。誰にも合わせる事なく自分の趣味趣向を貫く姿勢はシェイプにも通じます。影響を受けたとしても変わらず自分がこれが一番というところを追求する姿勢は正直かっこいいなと思いますし見習いこそすれなかなか実現するには勇気がいる事だと感じます。ワイルドな自然の中での暮らしが基本にあるオーストラリアで尚且つ自分を貫き、誰のシェイプとも違う板を長年削り続け生き抜いている彼のような存在がアンドリューのような本質を常に探し求めている本物からの支持を集め、今 若手のシェイパーたちからもレジェンドとして尊敬を集めている理由なのかもしれません。ちなみに彼はこの家を建てるまで自分のシェイプルームを持った事がなく常に誰かの工場を間借りしここまでやってきての今があるとアンドリューから聞きました。私と同い年の今年58歳。先日の来日、我が家でのステイ〜そして今回。何かとても心熱くなる訪問でした。

奥さんんのポーリーさんが作ってくれたミートパイ、マッキーさんの芋料理で感激した私たち。ビールもいただき長旅も相まって朦朧としている私に見せたいものがたくさんあるよう。もちろんそれを期待してここまで来たのですから。

敷地内のシェイプルームに行こうと。そこはまるでショールームのように美しいシェイプルームでした。

最初に見せてくれたのはWinterstick。

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彼のサイドカットデザインはここから始まりました。

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ボトムを見れば当時の製作技術やデザインセンスの高さがよくわかります。

センターにはコンケーブが入りエッジぎわにビベルが入るトライプレーン形状。まるでエリスのLite Kiteのようなボトム。今これをスノーボード工場で作ってくれと言っても作る事ができないばかりか話も聞いてくれないでしょう。

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今私たちがRideオリジナルボードでまさに取り組んでいる新しい自由なデザインのスノーボード作りはスノーボードが最初にデザインされた当時すでにあったというかそこから始まっていたのでした。

サーフボードから影響を受け始まった初期のスノーボードデザイン。逆にそこから影響を受けたサーフボードをデザインしたマッキーさん。Ryan Burch, Ryan Lovelaceなどサイドカットをシェイプに取り入れたシェイパーは皆一様にマッキーさんの功績に言及します。

そして貴重なTracks Magazine。

先日バッタリお会いしたMorning Of The EarthのAlby Falzon氏がエディターとして1970に創刊した雑誌です。

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よく見ればすでにサイドカットデザインや

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持続可能な自給自足のやり方などなど

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当時のカウンターカルチャー的情報が盛りだくさん。50年以上の時を経て再びその価値を感じる内容でした。経済に魂を抜かれてしまったその後の私達が再びお手本とするべき内容が詰まった貴重な内容の雑誌でした。

そんな世界を理想と考えるマッキーさんのシェイプにはなんの遠慮も経済的な欲求も感じさせない世界があります。

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シェイプルームには皆趣味が現れます。

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下の板はアンドリューのGlass Loveでガース・ディッキンソンが乗っていたあのサイドカットフィッシュ。当時の赤いレールはなぜかグリーンに塗り替えられていましたが。

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RIDEではマッキーさんとこの板の復刻版の製作を考えています。

まだまだ皆様にお伝えしたいことはたくさんありますがあとは店で。

明日は波も上がるようでJoshとも合流してサーフしようと。

翌日に続く。