Big Sky Limited Japan Tour

先日5月末に新作BOOK / DVD “Big Sky Limited”のプロモーションのために来日したAndrew Kidman/Gus Kidman親子。

前回4年前の “On The Edge Of A Dream” ツアーに引き続き私、柴田が二週間にツアーに同行いたしました。その模様が発売されたばかりのBlue.No.99に特集されました。今回もツアーのストーリーを私が書かせていただきました。ぜひ皆様ご一読いただけましたら幸いです。

IMG_4858814D01B7-E048-47E7-A667-1EBCA13EDC90 F49DE4BA-5DEA-48BC-B8F9-E869B2DB9DED

雑誌に掲載していただいたこのボトムターンはAndrewシェイプのエッジボード “Green” 6’9 1/2、ライダーは私です。初日の青森。皆で良い波を分かち合った思い出の1枚です。

ツアーを通して波にも恵まれ、各地の皆様と海の中でも上映会でも良いセッションが出来ました。皆様、ありがとうございました。

私がなぜいつもアンドリューのツアーを手伝っているのかと言うと。私たちの店のオープンはショートボードしか日本の市場には存在しなかった30年前。ツインやシングルなど私が波乗りを始めた40数年前には存在していたものが進歩を求め、トライフィン一辺倒に。最新のものが美徳とされた時代背景もあり、サーフィン業界もカスタマーも皆何の疑いもなくコンテストサーフィンを中心に据えていました。そんな中でAndrewのムービー。LitmusやGlass Loveがリリースされたのです。その中に登場するDerek HyndやTom Currenが乗っていたSkip FryeのFishが私にはとても新鮮で気持ち良さそうにに映ったのです。興味を持った私は早速知り合いのシェイパーに同じようにシェイプしてもらいました。試すと、まさに私が求めていたフィーリングがそこにはあったのです。そこから私の店は徐々にそっちの方向に。そして今があります。きっかけを作ってくれたアンドリューにはとても感謝しているのです。それでアンドリューが来る時には手伝いたくなるのです。今では一緒にこの文化を伝える立場となり、手伝えることにとても喜びを感じます。

Blue.Magazineが編集したツアームービーも公開になりました。ぜひご覧ください。

また、同行中に撮った私の写真、Axxe Classicの田中さん、笹尾さんが撮った写真も雑誌に掲載された以外にまだまだ良いものがたくさんあります。ここで少し紹介させていただきます。

IMG_8355

初日の青森。本当に良い波でした。

IMG_8350

5月末とは言えまだまだキンキンに冷えた海水。

IMG_8346

アンドリューがシェイプした”Green” は私のお気に入り。今もカスタムオーダー可能です。

アンドリューが乗るのははMPタイプのシングル。

IMG_8288

下は”Green”に乗る私。

IMG_8199IMG_8177IMG_8174

DSCF0050

日が暮れてなお上がってこないAndrew。

DSCF0123DSCF0140

DSCF0161

湖畔のステイ先。

DSCF0020

もはやローカル、竹井氏登場。

IMG_0970

三沢のビーチも素晴らしい波に恵まれました。

DSCF0162

スクリーンショット 2023-09-09 9.41.54

60歳を超えてキレキレのリッピングを見せるローカルの佐々木先生。

スクリーンショット 2023-09-09 9.44.20

IMG_1059

Greさんと一緒に1時間ほどで集めたごみ。

仙台も素晴らしい波でした。

IMG_1121

DSCF0236

スクリーンショット 2023-09-09 9.46.48

アンドリューの板をテストするローカルの皆さん。ライトはDream Board,、レフトはLong Fish。

スクリーンショット 2023-09-09 9.49.19

IMG_1441

IMG_1075

IMG_1077

DSCF0014DSCF0010

プラスチック以前、漁に使っていた浮。

IMG_1156

enthuもチェック。

DSCF0034

Yuta君の質問はいつも鋭い。

DSCF0133

DSCF0155

DSCF0051

千葉も良い波でした。

Processed with VSCO with kt32 preset

Processed with VSCO with fp2 preset

DSCF0013

DSCF0190

DSCF0223

DSCF0016

DSCF0025

腕にとうもろこしのタトゥーが入るAbe夫妻による絶品タコスは次回9/22のRIDEでのムービーショーでもご賞味いただけます。

DSCF0022

Andrewの過去の作品にも登場しているGears遠藤氏。

DSCF0043

IMG_1359

湘南も台風の余波が。

IMG_1427 2

Tappyさんのテストボードサイドカットシングル。

IMG_4745 2 IMG_4744 2

お馴染みのポイントにもこっそり。

IMG_1458

DSCF0073

DSCF0017

この日はYUが84年位にシェイプした最初の頃のトライフィンを私の店のラックで見つけテストライド。凄いリッピングを繰り返しとても調子が良いとかなり気に入った様子でした。

DSCF0396

IMG_1477

IMG_1481

次回、また会えるその日まで。

DSCF0039

“Big Sky Limited” BOOK/DVDは素晴らしい内容です。サーフィンの文化、継承と言ったテーマが美しく描かれ、老いも若いも情熱を持ってシェイプし波に乗る。もし、まだご覧になっていないのならぜひご覧いただきたい。

IMG_4821

完売していたBookもオーストラリアから再び取り寄せました。今回20部限定でこちらもアンドリューが手掛けるAcetoneマガジンが付属いたします。実は日本での販売分のみ日本語の字幕を付けたDVDが付属いたします。アンドリューが日本の皆様にみていただきたいと言う気持ちがこもっています。ご注文をお待ちしております。

https://www.ridesurf.net/product/13426

MEXICO TRIP 2

Salina Cruzエリアの風が収まらないので予定より少し早くHuatulcoエリアに移動することに。

DSC00233

スクリーンショット 2023-08-19 19.57.26

移動中の楽しみはロードサイドにあるレストランでの食事。

スクリーンショット 2023-08-19 19.57.51

メキシコ料理はとてもヘルシー。あまり油は使わず、豆や肉などが中心でとうもろこしのトルティーヤで巻いて食べます。

IMG_3722 IMG_3723

薪で調理するのも美味しさの秘訣。

Huatulcoではこのエリアを得意とするToroにガイドを頼みました。彼が用意してくれた宿がまた素晴らしい。

IMG_3626

シーズンオフのVillaを安く借りることができました。

IMG_3636

大きな別荘でプール付き、2ベッドルームで一人$50。オーナーはなんとシェイパーのJoshのお友達。

IMG_3641

このエリアは掘れたパワーのある波質のポイントが多数。その中の一つがRancho。

IMG_4095

私有地を通らねばならず、門があり鍵がかかっています。なんとToroはその鍵を持っているのです。完全プライベートスポット。

6F45F2C7-12FD-48E1-AC92-95E011212C9F

 スクリーンショット 2023-08-08 5.36.58

スクリーンショット 2023-08-04 19.21.49

パワーのある波ではShyamaのSB Twinが調子良いです。

IMG_3659

スクリーンショット 2023-08-16 11.57.10 スクリーンショット 2023-08-16 11.57.46

スクリーンショット 2023-08-20 9.35.06スクリーンショット 2023-08-20 9.36.19Shin

 スクリーンショット 2023-08-20 9.21.11 スクリーンショット 2023-08-20 9.21.29 スクリーンショット 2023-08-20 9.22.05 スクリーンショット 2023-08-20 9.24.02 スクリーンショット 2023-08-20 9.24.13  スクリーンショット 2023-08-20 9.28.23 スクリーンショット 2023-08-20 9.28.42Massa

スクリーンショット 2023-08-20 8.59.13

Toro

このエリアのローカルで街の誰もが知るToroは波乗りの腕前もご覧の通り。掘れたチューブになる波が得意でTom Curren, Tyler Warren, Alex Knostも彼がガイドしています。

ちょうどAlexから私に「Toroといるなら俺の板が置いてあるから乗ってみて欲しい」と連絡が入り乗ってみることに。

IMG_3705歩長さは6’4くらいだったでしょうか。滑り出しもとても早く、見た目と違いとても乗り易い板でした。安心して大きなセットにも臨めます。

数日間Huatulcoをベースにして波乗りしましたが最後の数日はToroの提案で別のスポットに移動することに。

IMG_3673

何やら船で島に渡るとの事。果たしてどんな場所が待っているのか。

最終回へ続く。

MEXICO TRIP 1

もう何回目になるだろうか。

前回はコロナ禍の真っ只中。2年前。メキシコは当時ワクチン無しでも自由に入国できた国だったのだ。とにかく波が良く、滑走距離も長い。ライトのポイントブレイクが20ヶ所くらいあるのだ。短いポイントで200M。長いポイントは1km。10日間のサーフィンでは一体どれだけの距離を滑っているのだろうか?

今年も昔からの仲間達4人でのメキシコトリップが始まった。

第一関門は成田空港のチェックインだ。7ftのケースまで持ち込めるという事前情報をもとに7ftジャストのケースを新調したのだがチェックインの係の方は204cmまでとの事できっちりメジャーで測られた。測ると220cmあるという、、中には7’2のデリック・ディズニーが入っている。204cmまで縮めるのは到底無理な話だが、誠意を見せてガムテープでできるだけ短くしてみた。メジヤーを借りて私達自ら計り200cmと自己申告したらここをクリア出来た。

IMG_3457

少し汗をかいたがなんとか無事に機上の人となる事が出来一安心。

IMG_3465

ここからメキシコシティまで13時間。そこで国内線に乗り換えだ。

初めて来た時には入国審査が激混み、乗り換え時に一度荷物が出てきてしまい再度荷物を預け入れなければとなり、時刻がもうあと5分と迫った中ギリギリチェックイン。空港の標高が2000M近くあり、世界でも何番目かに大きな空港で喉の奥に血の味がするほど猛ダッシュで走り回り国内線に駆け込んで同乗者からYou Made It!と拍手をいただいた事もあった。(その度の様子はRIDEのインスタグラムのプロフィールリンクの中のOld Blogから探してみてください)

初めて麻子と来た時はサリナクルスの街の中のサーフキャンプに泊まり、来る日も来る日も周辺のポイントブレイクを1日何ラウンドも楽しんだ。お忍びで来ていたタイラー・ウォーレンやハリソン・ローチともセッションした。その後はこのビーチで知り合い意気投合したサーフボードコレクターでポイントに一番近いサーフキャンプのオーナー、バグスさんの所に何度も泊まりに来た。そこにはいつもトムカレンも来ていたのだった。

さて、今回は無事にメキシコシティーに到着し3時間の余裕もあり何事もなく国内線に乗り換えHuatulcoに着いた。

IMG_3482

ここからタクシーで3時間ほどでサリナクルスにあるサーフキャンプだ。

ドライバーと話も弾み、美味しいメスカルを売ってる店があるけど寄る?というので寄ってみると屋台で少年が売っている店だった。試飲し、寝酒用に薬草入りの美味しいメスカルを入手した。

2023-08-16 12.16のイメージ

キャンプに着いて荷物を解くともう夜。夕食と晩酌を済ませ眠りに。

IMG_3538

今回も前半はサーフキャンプにステイし、近場のポイントでやり、後半は西に移動して違うポイントをやろうという計画。サーフキャンプはガイド付きで運転もしてくれ、食事も頼めばいつでも食べられる。プールにバーもついて完璧。

しかしながら、ここ数年は地球温暖化の影響か、あまり吹かないはずのオンショアがこのエリアのポイントに頻繁に吹くようになりここでサーフィンできるチャンスが減り、風をかわす2時間ほど走ったポイントへ出かける事が多くなってきたのだった。

初日から数日は片道2時間ほどのドライブを毎日繰り返すことに。それがこのポイント。

IMG_4096

オフショアで胸から頭くらいの波が一日中ブレイクする夢のようなポイント。写真の左端からさらにインサイドに向かって500Mくらい乗れます。トータル800M位。

まずは出発直前にギリギリ出来上がったEllisのRace Kite6’3をテストライド。

スクリーンショット 2023-08-16 12.01.42
IMG_4091スクリーンショット 2023-08-16 12.02.28

Lite Kiteを細身にし良い波用にアレンジしたモデル。テイクオフの滑り出しはLite Kite同様に素晴らしく早く、MAXスピードに乗った状態からでもボトムターンに入れ、その伸び、リッピングのクイックな動きも最高に気持ち良い。カットバックも素晴らしく想像以上の板でした。別次元の体験ができる素晴らしい板です。

IMG_4089

スクリーンショット 2023-08-16 12.05.02

下の写真は旅のメンバーMassa。元々RIDEのチームライダー。若い時には数々の大会で優勝していたほどの腕前。40半ばになる今もスタイリッシュなサーフィンが格好良い。同級生のShinがプロデュースするPlus Alphaサーフボードのテストライダーを勤めるサラリーマンサーファーだ。

IMG_4092IMG_3570

下の写真はShin。彼もまたRIDE Teamで活躍していた。乗っている板は二人ともPlus Alphaのハイパフォーマンスツイン。

スクリーンショット 2023-08-20 9.43.29 スクリーンショット 2023-08-20 9.44.48

若い彼らに刺激を受け、私もShyamaのSB Twin 6’4でリッピング。

スクリーンショット 2023-08-20 9.58.40

長い距離を乗り繋ぐと一度上がって歩いてピークへ戻ります。

DSC00239DSC00222

そしてもう一人のツアーメンバーは唯一のグーフィーフッター。元RIDEのスタッフでスノーのライダーだったKatsu。サーフィンは年に数回ながらいつもこのツアーには参加するムードメーカー。

スクリーンショット 2023-08-04 20.50.17 スクリーンショット 2023-08-04 20.50.57 スクリーンショット 2023-08-04 20.51.26

才能の塊でこれで本当にサーフィンは年に数回。

下の写真ははまた別のポイント。

DSC00225

距離は2〜300M程と短くなりますがまた違った波質で水量の多いパワフルな波が楽しめます。

スクリーンショット 2023-08-01 19.21.38

ここでは私は長めの板でリラックスしたサーフィンでクルーズ。板はDerrick Disneyの7’2 Twinzer Egg。

ガイドは私たちがサーフィンしている間にタープを立てて日陰を作り椅子まで出してくれます。クーラーボックスには冷えたビールが。

IMG_3492

ビールは毎日補充します!

数日間、来る日も来る日もこのルーティーンで様々な板を楽しむ事ができました。

宿へ戻るとシャワーを浴び夕陽を見ながらビールを飲んで体のケア。先日RIDEでも取り扱いを開始したROUNのCBD Body Balmが大活躍。パドル筋や首、腰の疲れを軽減してくれる優れものです。このおかげで2月のスノーボードでの怪我からも早い復帰を果たせました。先日のオーストラリアトリップでもAndrrewがとても気に入り、なんとあのGeorge Greenough氏も使用しもう手放せないと言うことで注文が来たくらい。

IMG_3524IMG_3519

IMG_3517IMG_3547IMG_3529

世界中のサーファーたちと情報交換できるのもサーフキャンプの楽しいところ。日本人は人気です。皆旅行で日本に行くことを考えていて質問攻めに合います。

5日目、全てのポイントがオンショアになる風が吹き、その日はレスト。翌日、予定よりちょっと早めに西のエリアに移動することに決定。

IMG_3556

お世話になったキャンプを後に再び空港近くのHuatlucoエリアへ向かうことになりました。

後編へ続く。

Australia Trip 13 最終話。

Joshの家を出発する朝。日の出と共に起床。

やっとローカルタイムに馴染んできました。

Processed with VSCO with g6 preset

JoshにもAcetoneを渡し、

CB9AC8BD-3601-47E7-B3F2-BB190A1B8173

動物たちにもお別れを告げて出発。

IMG_9861 IMG_9867

波が上がるよと言っていたメインポイントへ。

DSCF0073

パーフェクトなレフトが再びブレイクしていました。

この日JoshはEllisのLite Kite7’2にトライ。

IMG_2609

ナイスライディングを繰り返し、オーダーしたいと言うほど気に入っていました。この素晴らしいテストフィールドを持ち、オープンマインドでサーフボードデザインに対して深い興味と愛情を持つJoshのシェイプが素晴らしい理由がわかりました。

DSCF0041

海から上がるとすぐにシャワーがあり、ポイントを見下ろせるカフェも。

サーフィンスタジアムのようなカフェは美味しいコーヒーとサンドイッチを提供してくれます。素晴らしい環境です。波の良い週末のこの日はとても盛り上がっていました。

IMG_9962

まだまだ良い波がブレイクし続けるポイントにうしろ髪ひかれつつも出発しなくてはいけない時間に。

365BD19D-5C31-4CF5-819F-7342D820764B

帰りの便はGold Coast発。あと数日しかない私たち。この日のうちに頑張って出来るだけ北上したい。

8時間走り、シドニーを超えてなんとか夜のうちにNew Castleまで北上しました。

この夜はビーチのパーキングに停めて車中泊。

IMG_9969

賑やかな日曜日の朝の駐車場。だいぶ早く目が覚めてしまった。大会のホーンも鳴って何やら盛り上がっている。

そんなパーキングを後にして少し街をクルーズ。オーストラリアで初めての都会だ。IMG_9979 IMG_9984

美味しそうなカフェを見つけてブランチタイム。

IMG_9695

 IMG_9978

オーガニックマーケットではお土産を物色。

IMG_2796

ここから今夜の宿、エリスの家まではもう3時間半ほど。もうすぐだ。

夕方、エリスの家に到着すると20本以上のブランクスのカットが終わっていた。なんと私たちがいなくなると波は無くなりしばらくフラットが続いていたそう。仕事が捗ったらしい。

IMG_9743

一本一本、オーダーに合わせて変化をつけてブランクすをカットしているエリス。

IMG_9723

そしてこの日からまたうねりが復活。運転の疲れを癒す大好きな岬でのメローなサンセットサーフィンを楽しみました。

IMG_9707 2

夕食はJoshからお土産にいただいた牡蠣。

IMG_9991

翌朝、日本での再会を約束しエリスとお別れ。

IMG_1945

この夜のステイ先はアンドリューの家。4時間ほどの距離。うねりもあるし、まだ時間に余裕もある。途中にあるエリスと波乗りした岬が気になり立ち寄ってみると。

前回よりもサイズがあり良い波がブレイクしているではないか。

IMG_2797

実はこの週、オーストラリア東海岸全体ではこの秋のベストな波がブレイクし続けたのでした。

明日には日本に向け発たなければいけない。思い残すことのないようしっかり波乗り。

IMG_2791IMG_2795

7’2のLite Kiteはこの日も最高でした。

出かけているので日が暮れたくらいに来てくれとアンドリューに言われ。時間ができたのでスナッパーロックス、グリーンマウントをチェック。初日にほぼ貸切で波乗りした場所だ。しかしこの日はうねりもしっかり入り、海の中は波に乗りたい強い欲望を持ったショートボーダーやプロサーファーまで張り切ってサーフしている。全く隙はなく、しかも油断していると左方面にすぐ流されてしまう。パドルの手を緩めることはできない。

IMG_2794

なんとか数本波に乗る事が出来た。掘れてマックススピードが出せる波はここでしか味わえない素晴らしい波だ。

IMG_0045

Processed with VSCO with g6 preset

日が暮れてアンドリュー宅へ。

シェフ、アンドリューは最終日も手料理で私たちをもてなしてくれた。

旅で起こった素晴らしい出来事を少々のワインをいただきながらゆっくり報告する事が出来た。そしてアンドリューとの新しいサーフボードプロジェクトの話も。皆さんにご報告できるまで楽しみにお待ちください。

IMG_1944

アーティストでもある奥さんMishさんのしつらえた部屋はとても素敵だ。

IMG_0064

しかしながら、パッキングも終えこのベッドで横たわった瞬間にはもう夢の中。

翌朝早く、次回日本でのBig Sky Limited ムービー上映ツアーでの再会を約束し空港へと出発したのでした。

128740C6-98D8-46C6-9EB8-61D5FE1BEC61

無事機上の人となり日本へ。

IMG_0081

24日間にわたるRIDE30周年オーストラリアの旅。私たちにとって忘れることのできない出会い、素晴らしい波、皆の優しさをたくさんいただいた旅となりました。

IMG_0690

我が家ではグリノーさんからいただいたかぼちゃが芽吹きました。

ありがとう!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして最近こんな手紙がNSW州から。

IMG_2452

スピード違反の罰金の請求が、、、

厳しいですね!皆さんも行かれる際には気をつけて。

Australia Trip 12

オーストラリア人は皆早起きだ。6時前には大概の人は起きてコーヒーを飲んでいる。Joshはさらに早起きだ。私たちが7時くらいに車から起きてリビングルームに行くと暇そうに私たちが起きるのを待っている。多分もう朝の用事は全て済んでいるのだろう。何時に起きたの?と聞くと彼女がちょっと恥ずかしそうに4時半と答えてくれた。

この日はマッキーさんが彼の家から一番近いポイントブレイクが良さそうだから来ないかと誘ってくれた。

IMG_2625

Joshの家から1時間半のドライブ。自然豊かなオーストラリアでも珍しいユーカリの原生林の中を縫うように走りポイントを目指す。

IMG_2608

到着するととても良い波がブレイクしていた。

マッキーさんは9ft台のSidecut square tail mini keel thruster。

IMG_9477

キールが3枚は見た事がない。高さが低いキール、しかもかなり小さめで抵抗が少なく速そうだ。

海の中で私の板と交換して乗ってみると、9ftオーバーのグライド感に意外な動きの軽さ。サイドカットデザインのポテンシャルの高さを感じました。

2023-07-02 21.54のイメージ

Joshは昨日私が乗っていた7’7。調子良さそうだ。

Liberatorシングルの7’6に乗る麻子の後ろからその性能をチェックし研究を怠らないJosh。

2023-07-02 21.49のイメージ

このあと大雨が降り、雷も鳴り泣く泣く撤収。

実はマッキーさん、雷が止むまでここに残り、その後サイズアップした良い波で夕方まで楽しんだと、、さすがです。

Joshのシェイプルームへ。

DSCF0031

ドアの上にはこのエリアのベストスポットのクラシックな日の写真が。あのMPもここの波を気に入り住んでいた時代があったそう。

Big WaveもやるJoshの本気のガン。

DSCF0008

先日のパイプラインマスターズで優勝したJustin Quintalが乗っていた板は実はHarry Bryantから借りた8’5のチャンネル入りのクアッドのガンでした。

Josh、どんどん活躍の場を広げ凄いシェイパーへと成長を遂げています。

DSCF0013

こちらはかなり実験的デザイン。

DSCF0018 DSCF0023

ガンデザインから日本用のスモールウェイブデザインに至るまで泉の様に湧き出るアイデアは尽きません。

この日の夜はJoshが街一番のレストランに招待してくれました。オーナーがJoshの同級生のサーファーで一番良い席に案内してくれました。

IMG_9932

魚料理がとても美味しいレストランで久しぶりの刺身もいただけ、この旅一番の食事でした。

IMG_9931IMG_9934 IMG_9935

ワインが豊富なオーストラリアですが、オーナーの素晴らしいセレクトで過去一番のナチュールの赤ワインもいただく事ができました。

IMG_9937

この晩もJosh邸の庭に停めたバンの中ぐっすりと眠り5時には起床。

IMG_9494

徐々にオーストラリア時間に慣れて来ました。それにしても皆朝が早い。

ゆっくりと朝時間を楽しみ海へ。

この日は様々なポイントをチェック。

Processed with VSCO with j6 preset

トレッキングルートの先端まで15分ほど歩くと。

ピークは棚にヒットし四角く掘れる大きなチューブになるそう。

DSCF0050

DSCF0039

ここも良さそうですが無人!

下のスポットは河口の中に中洲のように砂が溜まっていてライト、レフトとも川を遡るように1キロ近く乗れます。

DSCF0035

この日の夕方は潮が乗る時間に合わせ、マッキーさん夫妻も合流してここで皆で貸切りセッションとなりました。

IMG_9928

マッキーさんもジョシュもこの日は12ftのグライダー。とてつもなく長いライディングを繰り返しました。Joshは1kmほどレフトを乗り継ぎ対岸の国立公園に上陸!

Far South Coastエリア。冷たい水の中で大きな波を攻めるハードコアなエリアかと思っていましたが実は様々なタイプのブレイクを持ち、皆いろんな板で楽しんでいました。メインポイント以外の場所はどこもほぼ無人。友人だけで波をシェアできる素晴らしいエリアです。秋の始まりの4月の水温はまだ暖かく、2ミリのフルスーツで十分でした。

一週間近く過ごしたこのエリアもラストナイト。

この晩はマッキーさん夫妻が食事に誘ってくれました。

IMG_9883

高級なレストランは俺は行かないと、昨夜はディナーに来なかったマッキーさん。今夜はオーストラリアンカントリースタイルをコージに味わって欲しいとパブへ。パブはバーとレストランがミックスされた様な感じ。スタイルこそ違え日本の居酒屋的な感じで盛り上がっていました。ビールはバーカウンターに自分で買いに行くスタイル。しかもパブは宿泊機能も備え泊まることも出来ます。サーフトリップにはうってつけかも。伝統的なパブを楽しみながらFar South Coastのラストナイトを締めくくる事ができました。

外でもほぼ芋というこだわりのマッキーさん。フライドポテトをおかわり!

続く。

Australia Trip 11

第11話

昨夜ロングドライブを経てMackieさんが住むBegaに到着。

車を庭に留めさえてもらいシャワー、トイレを使わせてもらいつつ就寝はクルマのベットという、思う存分いびきをかいて爆睡できる今回の旅で定番となってきた快適なスタイルで過ごし、すっかり回復した朝。

ダウンジャケットが必要なくらい朝は冷え込みむこのエリア。ピリッと引き締まる冬の空気の中少し周囲を散歩。

DSCF0043

ここが敷地の丘の上に立つマッキーさんのシェイプルーム。

IMG_2607

美しい朝靄の中、コーヒーをいただきながら潮の時間を調べ良いタイミングで海へ。

南に向いているこのエリアは先日の大きなうねりは入らなかっようで。このエリアにはこの日から南うねりが入り始めるよと。行く先々でKojiが来たらうねりが入り始めたと言われるようになって来ました。これも30年の行いが良かったのか?いやそんなことは無いはず。いずれにせよ今回の旅はかなり波運が良い。

30分ほどローリングヒルをドライブすると

海に到着!

IMG_9404

 

地形が常に良いと噂に聞いていた素晴らしい河口のレフトがブレイクしていた。

コロナ禍で4年会えなかったJoshにやっと会えました。普段から毎日のようにメールや電話では会話していますが、感激の再会!

DSCF0054

波が上がるとの情報でローカルの皆さんも集合。Joshは皆を紹介してくれました。

はやる気持ちの私をよそに皆板談義。

IMG_9399

DSCF0058

サイドカットをマッキーさんに教えてもらいシェイプしたJosh。

15DA5AF4-645E-454A-8A03-A58D25F82911

皆それぞれのフィーリングで板を選び川を渡りパドルアウト。

私はJoshから7’7の長さのセブンセブンというモデルを借りました。Tom CurrenのBlack Beautyを大きくした感じ。Twin+ Oneで乗ると調子良いです。このモデル実はここのローカル達に一番人気だそうです。

2023-04-21 14.36のイメージ

滑り出しも早く、バックサイドでも乗りやすく最高です!

実は私も日本ではこっそりよく乗っています。ビーチでもリーフでも最高。

Josh本人も愛用しています。

DSCF0044

延々と続くレフトを楽しんでポイントから20分ほど内陸に入ったJoshの家へ。

IMG_9875

ここがまたとんでもなく大きな敷地。ゴルフ場か、、

IMG_9854

ミーティングもしました。

IMG_9849

互いに温めてきたアイデアを披露しあうと形になっていきます。

IMG_9465

ここからテストボードを作り改良していきます。好評のAstronaveeのショートバージョンをデザイン中です。

体と頭を使えば腹も空きます。

ランチはJoshおすすめの牡蠣。この辺りは牡蠣の養殖がとても盛んだそう。

IMG_9876

うまし!

ランチを終えて近くに住むお父さんの家に誘われ訪れてみると、お父さん自ら建てたサウナが。

DSCF0072 DSCF0078

温まると近くに流れるキンキンに冷えた小川にダイブ。

とても良い暮らしを楽しんでいます。

たっぷりもてなしていただいたこの日も暮れ、美しい星空が。オーストラリアは全てが美しい。

IMG_9632

続く。

Australia Trip 10

次の目的地はMackieさん、Josh達の住むSouth Coast。

休みなく運転したとしても10時間以上かかる距離。

IMG_9281 2

出発の朝は快晴。ここまで乾くことの無かったウェットスーツを少しでも干したい、、

IMG_2535

しかしまたしても乾ききる前にもう出発しないといけない時間。

また帰り道に寄るとエリス達に告げて出発。長いドライブが再び始まった。

DSCF0078

エリスたちと過ごした素晴らしい一週間を思い出しながら3〜4時間ほど走るといよいよシドニーに。流石に都会の雰囲気だ。しかしここは地下のバイパスを使いスルー。先を急いだ。

2023-07-01 9.26のイメージ

明るいうちに中間地点のWoollongongまで到着したい。

DSCF0004

シドニーを脱出し、もうすぐ目的の場所というところでビュースポットを発見。

ちょうど日が暮れたところで美しい景色を見る事が出来た。

DSCF0005

Wollongongのローカルから事前に情報をもらっていた車中泊出来るビーチのパーキングに到着したのはすっかり暗くなってから。シャワーも浴びずにビール1本飲んで撃沈。

夜明け前、あまりの波の音に眠れなくなり起きてみると前日の倍くらいはあろうかという大きな波が打ち寄せていた。

DSCF0024

朝のコーヒーを淹れながらぼーっと巨大な波を眺める。

そういえば朝は大分寒くなってきた。南下して来たせいか、秋が深まっているのか。

IMG_9746

コーヒーで目も覚めたのでこの辺りのメインスポットを見に行くことに。

そこにはこの旅一番の大きな波がブレイクしていた。

DSCF0049

6ftから8ft位のセットがそれほど間隔を置かずに入るコンディション。

たまに入るセットは10ftはあろうか?

DSCF0031

アウトに出るには右の岩場の切れ目からからスープの中を左に突っ切ってチャンネルまで出るしかない。見ていると左手前への流れが半端でなく、チャンネルの安全地帯に到着する前にセットを食らってしまい遙か1kmほど左のビーチ方面から上がって歩いて戻ってくる人も。パドルアウトは諦めました。

2023-04-11 16.00のイメージ

2023-07-01 9.36のイメージ

やや落ち着いて来た時のインサイドのクリーンな波はとても良い波でしたがここもセットが来てしまったら食らってしまうゾーン。

タフなオージーたち。強者揃いでした。

サーフィンは諦めいろいろ教えてくれたショップFinboxにお礼に。

IMG_9357

JoshやEllis、Mackieさんの板もストックしているナイスなお店でした。

IMG_9758

お礼にAcetoneをひと束。

さてここからまた5〜6時間。麻子が運転してくれると言うのでお任せして助手席でナビ係。

IMG_9326

途中スポットチェックしながら

DSCF0008  DSCF0020

麻子はゾーンに入りそのまま運転し続け、気がつけばもうすぐのところまで。

教えられたマッキーさんの住所は海沿いから内陸に30分ほど入ったBegaというところ。うねる丘に牧草地。美しいところです。

2023-07-01 19.21のイメージ

なんとか日暮前ギリギリに到着。

DSCF0046

海まで40分、スノーサーフィンができる山まで2時間という八王子の私たちが住む家と同じような環境。そして丘の上に立つ家、シェイプ小屋はシンプルでマッキーさんらしい住まいです。

IMG_9393

マッキー家でウェルカムディナーをご馳走になりました。

ほぼ芋しか食べない、正直私たちから見れば偏食なマッキーさんですが、数種類の芋を使い自分で別メニューを作っていました。誰にも合わせる事なく自分の趣味趣向を貫く姿勢はシェイプにも通じます。影響を受けたとしても変わらず自分がこれが一番というところを追求する姿勢は正直かっこいいなと思いますし見習いこそすれなかなか実現するには勇気がいる事だと感じます。ワイルドな自然の中での暮らしが基本にあるオーストラリアで尚且つ自分を貫き、誰のシェイプとも違う板を長年削り続け生き抜いている彼のような存在がアンドリューのような本質を常に探し求めている本物からの支持を集め、今 若手のシェイパーたちからもレジェンドとして尊敬を集めている理由なのかもしれません。ちなみに彼はこの家を建てるまで自分のシェイプルームを持った事がなく常に誰かの工場を間借りしここまでやってきての今があるとアンドリューから聞きました。私と同い年の今年58歳。先日の来日、我が家でのステイ〜そして今回。何かとても心熱くなる訪問でした。

奥さんんのポーリーさんが作ってくれたミートパイ、マッキーさんの芋料理で感激した私たち。ビールもいただき長旅も相まって朦朧としている私に見せたいものがたくさんあるよう。もちろんそれを期待してここまで来たのですから。

敷地内のシェイプルームに行こうと。そこはまるでショールームのように美しいシェイプルームでした。

最初に見せてくれたのはWinterstick。

DSCF0005

彼のサイドカットデザインはここから始まりました。

DSCF0016

ボトムを見れば当時の製作技術やデザインセンスの高さがよくわかります。

センターにはコンケーブが入りエッジぎわにビベルが入るトライプレーン形状。まるでエリスのLite Kiteのようなボトム。今これをスノーボード工場で作ってくれと言っても作る事ができないばかりか話も聞いてくれないでしょう。

DSCF0008

今私たちがRideオリジナルボードでまさに取り組んでいる新しい自由なデザインのスノーボード作りはスノーボードが最初にデザインされた当時すでにあったというかそこから始まっていたのでした。

サーフボードから影響を受け始まった初期のスノーボードデザイン。逆にそこから影響を受けたサーフボードをデザインしたマッキーさん。Ryan Burch, Ryan Lovelaceなどサイドカットをシェイプに取り入れたシェイパーは皆一様にマッキーさんの功績に言及します。

そして貴重なTracks Magazine。

先日バッタリお会いしたMorning Of The EarthのAlby Falzon氏がエディターとして1970に創刊した雑誌です。

DSCF0023 DSCF0024DSCF0025

よく見ればすでにサイドカットデザインや

DSCF0026

持続可能な自給自足のやり方などなど

DSCF0027

当時のカウンターカルチャー的情報が盛りだくさん。50年以上の時を経て再びその価値を感じる内容でした。経済に魂を抜かれてしまったその後の私達が再びお手本とするべき内容が詰まった貴重な内容の雑誌でした。

そんな世界を理想と考えるマッキーさんのシェイプにはなんの遠慮も経済的な欲求も感じさせない世界があります。

DSCF0040

シェイプルームには皆趣味が現れます。

DSCF0035

下の板はアンドリューのGlass Loveでガース・ディッキンソンが乗っていたあのサイドカットフィッシュ。当時の赤いレールはなぜかグリーンに塗り替えられていましたが。

DSCF0033

RIDEではマッキーさんとこの板の復刻版の製作を考えています。

まだまだ皆様にお伝えしたいことはたくさんありますがあとは店で。

明日は波も上がるようでJoshとも合流してサーフしようと。

翌日に続く。

Australia Trip 9

明日には南へ向けて出発しないと。

最終的にはベルズまで行く予定でしたが、行く先々で良い波に遭遇し既に2週間近く経ってしまいました。今回はベルズは諦めることに。

朝起きてとりあえず近くのビーチブレイクをチェック。

 DSCF0018

今日はゆっくり過ごそうと思っていましたが、無人のこのブレイクを見てしまい、これは入るしかないということになり早速1ラウンド。

IMG_9161 3

ランチにポイントブレイク近くの商店に買い出しに行ってみると。

ポイントブレイクも潮が引き始めてブレイクし始めたのを見てしまい、、

IMG_9210

一旦家に帰って昼寝したものの、今日で最後だから夕日をみるだけでも良いから一番好きな岬に行こうという事になり再び海へ戻って来たのでした。

IMG_2325

まだ良い感じで波もブレイクしていたので日が沈み空いてくるタイミングをのんびり待っていると、隣の青年がAre you Koji ?と話しかけててくれた。びっくりしてYes。と答えるとMorning Of The EarthのムービーをリマスターしたJustinだと!しかも隣にはオリジナルムービーの製作者Alby Falzonがいたのだった!

IMG_9224 2

JustinとはMorning Of The Earthのリマスターバージョンが完成した時に、八王子と宮崎で上映会を開催するにあたって色々と連絡を取リあっていたのだがまだ面識はなく、インスタグラムで私の顔を知ってくれていたようで。嬉しい出会いでした。

そしてAlbyさんに会うのももちろん初めて。私にとってはバイブルのような映画の製作者と話ができるとは思っても見ませんでした。彼らも日が沈む頃に入ろうと考えていたようで一緒にやろうという事になりました。

Albyさんは海パンにタッパで78歳とは思えない若々しさでMorning Of The Earth SurfboardsのMassive7’4を脇に抱えてパドルアウト。

一番沖まで漕いで行くとじっと瞑想するかのようにセットを待ちその中でも特に大きな波だけにテイクオフし、大きなラインを描きながらインサイドにいる私たちの横を走り抜けて行ったのでした。最後の最後、岸まで乗り継ぐとゆっくりとしかし休む事なくまた一番沖まで戻り、3本乗ると上がって行きました。

IMG_9229 2

着替え終わるともう真っ暗。

そんな中で私を見つけてくれると映画にまつわるたくさんのストーリーを披露してくれました。

IMG_9235 2

 別れ際にAlbyさんは「波に乗り続けなさい。感謝の気持ちと優しさを持って。そうすれば世界が変わっていくから」と教えてくれました。

・・・・・・・・・

家に戻るとエリスがブランクスをカットしようと。

そう、エリスのシェイプはフルハンドシェイプ。まずはEPSのブロックから一枚一枚切り出すところからシェイプが始まるのです。

ステイ中その工程を見せてくれる事になっていたのですが波が良くて出来ずに最後の最後になってしまったのです。

DSCF0004 2 DSCF0015 2

使う道具、やり方はGeorge Greenoughさんに教わり、エリス自身のアレンジを加えたもの。

IMG_9241 2IMG_9251DSCF0019 2

グリノーさん譲りのエリスの特別なロッカーは一般的にはブランクスとして存在せずこうしてカットする方が効率的でゴミも少なく、またできる限り自分の手でハンドメイドで作るグリノーさんのやり方を忠実に守る事がエリスにとってはとても大切な事でもあるのです。

DSCF0070 2

この日は皆様から頂いたオーダーの中から数本のブランクスをカットしました。

こうした先人たちの知恵、そして50年以上にわたる膨大なテストライド、トライアンドエラーが積み重ねられた上でエリスが製作している現場を目の当たりにして、彼のシェイプする板に乗れる喜びをあらためて感じる事ができました。

長い一日、そして充実したエリスハウスでの1週間の滞在でした。素晴らしい経験をありがとう!

IMG_9716

そして旅は後半へ。

続く。

Australia Trip 8

毎日初めて訪れるスポットで新しい体験をし、伝統的なオーストラリアのサーファー達のライフスタイルを受け継ぎ実践している皆と生活を共にできる機会に恵まれ、ライド30周年の旅は今後の私たちの行き先をナビゲーションしてくれるような素晴らしい旅となって来ました。

IMG_9198 2

今日も朝のルーティーンをこなし

新たなスポットへ。

IMG_9088 3

滅多にできないというポイントをチェックしてみると。

 岬沿いに素晴らしい波がブレイクしていました。

Ellisは5’10のLite Kite

2023-06-26 10.15のイメージ

私は7’2のLite Kite

2023-06-26 10.26のイメージ2023-06-26 10.27のイメージ

波と板がマッチし最高に気持ち良い。

じっくり腰を据えて一日楽しみました。

IMG_9095 3

ランチはエリスが作る絶品アボカドロール。

IMG_9526 3

午後、さらに波は良くなり

2023-06-20 0.11のイメージ 2 2023-06-20 0.20のイメージ 22023-06-21 16.46のイメージ

この日は何本もバレルをメイクしていたエリス。

またまた日が暮れるまで、、

2023-06-26 10.34のイメージ

夜はこうなります、、

IMG_9708 2

翌日

やっとサイズダウンして来ましたがビーチブレイクに行くと!まだまだ

3859D84F-113D-425B-AC37-F326840C74E4 3

この日はエリスのお父さんも合流しファミリーセッション。

元々シェイパーでもあるお父さん。69才になる今でもショートボードに乗ります。エリスの5’3のLite Kiteでリッピング!

2023-06-26 10.39のイメージ

エリスも自ら削った7’2のLite Kiteの仕上がりに大満足。

2023-06-20 0.38のイメージ

皆で板をシェアし楽しみました。

Ellis 5’102023-06-26 10.47のイメージ

Asako 5’102023-06-26 10.43のイメージ

2023-06-26 10.41のイメージ

永遠にこのエリアにいたいと感じていましたがそろそろ南へ行かないと。

明日はこのエリアの最終日。

続く。

オーストラリアトリップ7

翌日、うねりがかなり大きくなって昨日のポイントには大きすぎるかもとの事で1時間半くらい北へ走ったところにあるポイントへ向かいました。

IMG_9164 2

ビールと食材を仕入れ満タンで出発。エリスはアルコールを控えているのでノンアルビール。

IMG_2269 2

おー!!

ここはインサイドセクションでアウトサイドはさらに右奥にあり岬の影で見えません。ピークはかなり大きそうですが斜面の緩い波だから長い板の方が良いよとエリス。

いよいよ7’2のLite Kiteを下ろす日が来ました。

DSCF9783 DSCF9787DSCF9592 DSCF9613

テイクオフも素晴らしく早く、コントロールもイージーで最高のミッドレングスです。レールは前半シャープでハルのような雰囲気ですが一歩ステップバックすればいきなりショートレングスの様な反応の良さでタイトにターン可能です。

IMG_9481

エリスは午前は8’0のTPG

DSCF9923 DSCF9929

IMG_8967

今日も私はビール1本でシエスタ。至福のとき。これをやりに来てるんです!

エリスは午後、短めの7’10のTPGで一番沖から岸まで600Mくらいをメイクしていました。

DSCF0045 DSCF0049 DSCF0053 DSCF0066 DSCF0077

麻子は午後の平和なインサイドをLite Kite 7’2でクルーズ。

IMG_2270 2

DSCF0099

皆満足して帰途へ。

オーストラリアはどの街にも必ずと言って良いほどパブがあります。食事も出来てお酒も飲め、なんなら宿泊もできるという。レストランが閉まってしまった夜とか、スーパーマーケットも閉店で何かと困ったら使える施設。メニューはだいたいチキンとかフィッシュアンドチップス、ステーキにフライドポテトという感じですがこの日寄ったパブはメニューも豊富でイカフライやラクサなんかもあってかなりイケてるパブでした。

IMG_9614 2

流石に体やばいです、、

IMG_9707 2

明日はいかに、、