Design Experiment vol.10 with Shyama Buttonshaw

RIDEがお送りするショートムービーシリーズ “Design Experiment”

今回はShyamaをフィーチャーしてお送りするvol.10。

彼の地元Bells Beachを中心に撮影された映像では7’0のMini Glider、そして10’のGliderに乗っています。

先日の来日時にも地元のレジェンド、モーリスコールから直々に「彼は私たちの宝だからくれぐれもよろしく」とメールが来ました。それだけ彼の人間性に皆惹かれていますし、将来を期待されてもいます。そのシェイプにも現れている彼の魅力をぜひ映像から感じてください。

 

現在のストックボードは以下のラインナップ。

カスタムオーダーも常時受け付けています。

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Benny現る

Rich Pavelが再び日本に来ているという噂を耳にした。若い弟子を連れてあちこち見て回っていると言う。

その弟子から明日店を見に行きたいと電話がありRichさんと八王子に来てくれた。とても店を気に入ってくれたBennyとRichさんとの話は尽きず、そのままの流れで居酒屋へ行きさらにたくさんのことを話した。BennyはLa Jollaで兄弟でHermosa Surf Shopという店をやっていてHermosa Shapesというレーベルを持ちシェイプをしている。どうやら日本での販売先を探しに来たのが目的のようだった。来る前から私の店が選ぶ板やラミネートのカラーなどに共感していたようで、話はとても弾み、会の後半、Bennyは日本で何本か板を削りたいと言ってきた。実はテンプレートも持ってきていたのだった。

何本かテストボードをシェイプしてもらうことになり翌日から早速ブランクスの調達やら工場の手配と忙しくなってきた。TappyさんにHermosa Shapesのシェイパーがシェイプしたい旨伝えるとTappyさんも彼をチェックしていたようで、快くシェイプルームを使わせてくれ、ラミネートもしてくれることになった。

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準備OK、千葉へ出発。

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二人で車で向かう道、私のプレイリストを聴き、まるで自分のプレイリストをかけているのかと思ったというBenny。趣味が似ていると気を使わずとてもやりやすい。きっと食事も同じようなものが好きなのだろう。

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千葉到着。まずはenthu前で1ラウンド。流石のラホヤローカル。自らシェイプした非対称の板で熱い波乗りを披露してくれた。彼の板はどの板もローロッカーでフラットセクションが長く、よく走るデザインだ。ボリュームを調整すれば日本の波にもマッチするだろう。ボトム、レールなど細部は一見控えめに見えるがかなり凝ったデザインでボトムは他に見ない説明が難しい独特なシェイプ。enthu前のビーチブレイクを疾走し空に舞っていた。この時のショートムービーはインスタグラムでご覧いただけます。

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Tappyさんを紹介しまずはシェイプルームでツールの確認。Bennyは帰りの便をずらし残りの5日間で8本削ると言う。

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まずはブランクスの観察から始まった。これは時間がかかりそうだ。アウトラインを引き、カット。プレーナーとゆったりとしたペースでシェイプが始まった。初日は午後から始まって夜の7時になっても完成しなかった。

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翌日朝。一本目は非対称。昨日Bennyが乗っていた板だ。一本目の完成を見届けて私は一旦八王子へ帰り正太郎にベニーの面倒を見てもらうことにした。

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その後は道具にも慣れなんとか6本目まで来た。7本目は私がオーダーした6’6。店は休みを取り、千葉へ様子を伺いに行った。途中海をチェックすると良い波。2時間ほど遊んでシェイプルームに行くとほぼ完成していた。ウィングスワローのTwin+1だ。

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最後にTappyさんの非対称の板を仕上げ、すべての板にサインしたのは帰国の日の昼。ギリギリまで板を仕上げていた。

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とても熱心でRichさんが可愛がるのも頷ける。ラミネートも最上級を求めカリフォルニアではSuper Wolfに巻いてもらっています。まだ30歳と若くこれからがとても楽しみなシェイパーだ。テストボードが出来上がりましたらインプレッションなどもお伝えしていきます。

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そして今回1本だけ。カリフォルニア製のボードをストックいたしました。

5’3のTwin Keel Fishです。

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少し絞ったテールのアウトライン。ローロッカー、テールエリアのエッジはしっかり立ち、スキップフライのように内側に巻き込んだ位置にエッジがあるタックドインエッジ。フィンはRich Pavelテンプレート。ラミネートはSuper Wolf。ディメンションなどオンラインショップに掲載いたしました。

https://www.ridesurf.net/product/13582

今後近いうちにRIDEから皆様にストックボードやカスタムオーダーのご案内をいたします。楽しみにお待ちください!

Big Sky Limited Japan Tour

先日5月末に新作BOOK / DVD “Big Sky Limited”のプロモーションのために来日したAndrew Kidman/Gus Kidman親子。

前回4年前の “On The Edge Of A Dream” ツアーに引き続き私、柴田が二週間にツアーに同行いたしました。その模様が発売されたばかりのBlue.No.99に特集されました。今回もツアーのストーリーを私が書かせていただきました。ぜひ皆様ご一読いただけましたら幸いです。

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雑誌に掲載していただいたこのボトムターンはAndrewシェイプのエッジボード “Green” 6’9 1/2、ライダーは私です。初日の青森。皆で良い波を分かち合った思い出の1枚です。

ツアーを通して波にも恵まれ、各地の皆様と海の中でも上映会でも良いセッションが出来ました。皆様、ありがとうございました。

私がなぜいつもアンドリューのツアーを手伝っているのかと言うと。私たちの店のオープンはショートボードしか日本の市場には存在しなかった30年前。ツインやシングルなど私が波乗りを始めた40数年前には存在していたものが進歩を求め、トライフィン一辺倒に。最新のものが美徳とされた時代背景もあり、サーフィン業界もカスタマーも皆何の疑いもなくコンテストサーフィンを中心に据えていました。そんな中でAndrewのムービー。LitmusやGlass Loveがリリースされたのです。その中に登場するDerek HyndやTom Currenが乗っていたSkip FryeのFishが私にはとても新鮮で気持ち良さそうにに映ったのです。興味を持った私は早速知り合いのシェイパーに同じようにシェイプしてもらいました。試すと、まさに私が求めていたフィーリングがそこにはあったのです。そこから私の店は徐々にそっちの方向に。そして今があります。きっかけを作ってくれたアンドリューにはとても感謝しているのです。それでアンドリューが来る時には手伝いたくなるのです。今では一緒にこの文化を伝える立場となり、手伝えることにとても喜びを感じます。

Blue.Magazineが編集したツアームービーも公開になりました。ぜひご覧ください。

また、同行中に撮った私の写真、Axxe Classicの田中さん、笹尾さんが撮った写真も雑誌に掲載された以外にまだまだ良いものがたくさんあります。ここで少し紹介させていただきます。

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初日の青森。本当に良い波でした。

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5月末とは言えまだまだキンキンに冷えた海水。

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アンドリューがシェイプした”Green” は私のお気に入り。今もカスタムオーダー可能です。

アンドリューが乗るのははMPタイプのシングル。

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下は”Green”に乗る私。

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日が暮れてなお上がってこないAndrew。

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湖畔のステイ先。

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もはやローカル、竹井氏登場。

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三沢のビーチも素晴らしい波に恵まれました。

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60歳を超えてキレキレのリッピングを見せるローカルの佐々木先生。

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Greさんと一緒に1時間ほどで集めたごみ。

仙台も素晴らしい波でした。

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アンドリューの板をテストするローカルの皆さん。ライトはDream Board,、レフトはLong Fish。

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プラスチック以前、漁に使っていた浮。

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enthuもチェック。

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Yuta君の質問はいつも鋭い。

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千葉も良い波でした。

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腕にとうもろこしのタトゥーが入るAbe夫妻による絶品タコスは次回9/22のRIDEでのムービーショーでもご賞味いただけます。

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Andrewの過去の作品にも登場しているGears遠藤氏。

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湘南も台風の余波が。

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Tappyさんのテストボードサイドカットシングル。

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お馴染みのポイントにもこっそり。

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この日はYUが84年位にシェイプした最初の頃のトライフィンを私の店のラックで見つけテストライド。凄いリッピングを繰り返しとても調子が良いとかなり気に入った様子でした。

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次回、また会えるその日まで。

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“Big Sky Limited” BOOK/DVDは素晴らしい内容です。サーフィンの文化、継承と言ったテーマが美しく描かれ、老いも若いも情熱を持ってシェイプし波に乗る。もし、まだご覧になっていないのならぜひご覧いただきたい。

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完売していたBookもオーストラリアから再び取り寄せました。今回20部限定でこちらもアンドリューが手掛けるAcetoneマガジンが付属いたします。実は日本での販売分のみ日本語の字幕を付けたDVDが付属いたします。アンドリューが日本の皆様にみていただきたいと言う気持ちがこもっています。ご注文をお待ちしております。

https://www.ridesurf.net/product/13426

MEXICO TRIP 2

Salina Cruzエリアの風が収まらないので予定より少し早くHuatulcoエリアに移動することに。

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移動中の楽しみはロードサイドにあるレストランでの食事。

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メキシコ料理はとてもヘルシー。あまり油は使わず、豆や肉などが中心でとうもろこしのトルティーヤで巻いて食べます。

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薪で調理するのも美味しさの秘訣。

Huatulcoではこのエリアを得意とするToroにガイドを頼みました。彼が用意してくれた宿がまた素晴らしい。

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シーズンオフのVillaを安く借りることができました。

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大きな別荘でプール付き、2ベッドルームで一人$50。オーナーはなんとシェイパーのJoshのお友達。

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このエリアは掘れたパワーのある波質のポイントが多数。その中の一つがRancho。

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私有地を通らねばならず、門があり鍵がかかっています。なんとToroはその鍵を持っているのです。完全プライベートスポット。

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パワーのある波ではShyamaのSB Twinが調子良いです。

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Toro

このエリアのローカルで街の誰もが知るToroは波乗りの腕前もご覧の通り。掘れたチューブになる波が得意でTom Curren, Tyler Warren, Alex Knostも彼がガイドしています。

ちょうどAlexから私に「Toroといるなら俺の板が置いてあるから乗ってみて欲しい」と連絡が入り乗ってみることに。

IMG_3705歩長さは6’4くらいだったでしょうか。滑り出しもとても早く、見た目と違いとても乗り易い板でした。安心して大きなセットにも臨めます。

数日間Huatulcoをベースにして波乗りしましたが最後の数日はToroの提案で別のスポットに移動することに。

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何やら船で島に渡るとの事。果たしてどんな場所が待っているのか。

最終回へ続く。

Big Sky Limited x Simon Anderson Single Fin Project

先日、Simon Anderson Shapeのシングルフィンが届きました。

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長さは6’6と7’0。

この板の製作にはとても深いストーリーが詰まっています。10代後半、ナラビーンをホームとしていたアンドリュー・キッドマン。当時憧れだったサイモンのテストライダーを務めるにまでになった時代、サイモンは自ら発明したスラスターの開発に深く入り込み、様々なトライアンドエラーを繰り返していた。その後アンドリューはサーフィンジャーナリストとしての道に入りまたシェイプにも携わりデイブ・パーメンターらとあらゆるデザインを研究していた。ちなみに初シェイプはサイモンのシェイプルームを借りたそうだ。とりわけデイブと共にシングルフィンデザインを深く研究していた様だ。そして、そんな旧知の仲であるサイモンに彼らの研究の成果を手渡し、あらためてシェイプしてもらったのがこのBig Sky x Simonのシングルフィンなのだ。

アンドリューはその出来上がりをとても気に入り、1年以上に亘りテストしたのだった。フッテージは最新作Big Sky Limitedに付属するDVDに収められている。

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先日のオーストラリア訪問時も熱くその良さを語っていたアンドリュー。

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以下はこの板の製作に関するアンドリューの書いたストーリーの一部。Big Sky Limited Bookからの抜粋、翻訳になります。

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私はデイブ・パーメンターに電話し、私のアイデアを提案した。

私たちが収集した情報をすべてサイモンに手渡して、彼がシングル・フィンの制作をやめた頃の板を更に発展させてもらったらどうだろう?偉大な人物の一人と仕事をすることで、本当に面白いものができると思う」

デイヴも同意した。彼のサイモンに対する尊敬の念は誰にも負けない。そこで、私は少し不安ながらも、スラスターの発明者に電話をし、シングルフィンを作ることを提案した。会話の最初の瞬間にこう伝えた。

「短くてパンチのあるビーチブレイクではスラスターに乗るのが楽しいが、ノースコーストやクイーンズランドのポイントブレイクで経験するようなダウンラインの波では、シングルフィンに乗る方がスピードもあり良いラインに乗れる」

彼の反応 「アンドリュー、これは有意義なな実験のようだね。これは追求する価値があると思う。実は当時の私はシングルフィンにとても満足していたんだ」

そこで私は、デイブと私がベストだと思うロッカー、幅、厚さを測り、サイモンに送った。彼は、私たちが当時のものよりも少し強めのロッカーを使っていることに気づいた。彼は考慮しながら、これらの寸法とロッカーを1980年当時の6’6 “フライヤーラウンドテールのプランシェイプと1980年当時の7 “ラウンドピンテールのプランシェイプに適用した。彼は完成したシェイプドブランクスを私に送り、私はサイモンのオリジナル・エアブラシ・アーティストであるピーター・スタントンにサイモン/ピーターのシグネチャーであるフェード・パネルをエアブラシしてもらった。

ピーターは7’に淡いグレーからブラックのスプレーをかけた。このカラーは当時使わなかったカラーだ。これらのボードには、ヒュー・マクラウドが担当した有名なファイヤーボール・エナジーのディケールを模倣したビッグスカイのディケールを使った。子供の頃、あのデカールが大好きだったんだ。当時エナジーファクトリーで行われていたすべてのマジックに敬意を表して、ビッグスカイのバージョンを作ったんだ。サイモン、フランク、ピーター、スティーブ、そしてヒュー。

サイモンが作った新しいシングルフィンは素晴らしい。サイモンのクラシックなレールとプランシェイプにアップデートされたロッカーが特徴で、完璧なシングルフィンだと思う。繊細でとても速い。

パドリングは美しいと呼べるほどだ。1年ほど乗ってから、サイモンにこのボードを褒めながら話した。彼は嬉しそうに、”これは内緒だけど、プランシェイプがもう少し長くなって、テールが絞られれば、シングルフィンの方がマルチフィンボードよりうまくいくと思うよ “と言った。彼は笑いながらこう言った、

「アンドリュー、有意義な取り組みだったよ。」

私もそう思う。やってみなければわからない!

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そして板に付属するフィンがまた凄い。

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Big Sky Limited Hook Fin。世界で8本のみの限定制作。1978-80年のGeoff McCoy/Cheyne Horanにソースを持つこのフィンはDave Parmenter/Andrew Kidmanによるデザイン。Toby Pratleyによりハンドフォイルされました。

高さ6.5インチ、短めのパフォーマンスシングルにマッチするフィンでBeyond Litmusではトム・カレンが自らのシェイプしたMPタイプの板に同様のフィンを付け素晴らしく伸びのあるターンを披露しています。しっかりグリップしますのでノーズのスィングウェイトが軽くなります。良くドライブしシングルフィンとは思えないパフォーマンス性能を発揮します。

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RIDEではこの歴史的に見ても価値のあるそして最新の機能を持つサイモンシェイプのシングルフィンとHook Finセットを6’6二本、7’0二本限定4本の販売を開始いたしました。

https://www.ridesurf.net/product-list/566

またBig Sky LimitedのサブスクライブコンテンツBlack Hole TransmissionsにてAndrewによるSimon Anderson 6’6 シングルのライディングムービー、Tom CurrenによるHook Finを使ったライディングムービーも紹介しています。Black Hokle Transmissionsではリーズナブルな料金でアンドリューらによる素晴らしいコンテンツが楽しめます。皆様にお勧めいたします。

MEXICO TRIP 1

もう何回目になるだろうか。

前回はコロナ禍の真っ只中。2年前。メキシコは当時ワクチン無しでも自由に入国できた国だったのだ。とにかく波が良く、滑走距離も長い。ライトのポイントブレイクが20ヶ所くらいあるのだ。短いポイントで200M。長いポイントは1km。10日間のサーフィンでは一体どれだけの距離を滑っているのだろうか?

今年も昔からの仲間達4人でのメキシコトリップが始まった。

第一関門は成田空港のチェックインだ。7ftのケースまで持ち込めるという事前情報をもとに7ftジャストのケースを新調したのだがチェックインの係の方は204cmまでとの事できっちりメジャーで測られた。測ると220cmあるという、、中には7’2のデリック・ディズニーが入っている。204cmまで縮めるのは到底無理な話だが、誠意を見せてガムテープでできるだけ短くしてみた。メジヤーを借りて私達自ら計り200cmと自己申告したらここをクリア出来た。

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少し汗をかいたがなんとか無事に機上の人となる事が出来一安心。

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ここからメキシコシティまで13時間。そこで国内線に乗り換えだ。

初めて来た時には入国審査が激混み、乗り換え時に一度荷物が出てきてしまい再度荷物を預け入れなければとなり、時刻がもうあと5分と迫った中ギリギリチェックイン。空港の標高が2000M近くあり、世界でも何番目かに大きな空港で喉の奥に血の味がするほど猛ダッシュで走り回り国内線に駆け込んで同乗者からYou Made It!と拍手をいただいた事もあった。(その度の様子はRIDEのインスタグラムのプロフィールリンクの中のOld Blogから探してみてください)

初めて麻子と来た時はサリナクルスの街の中のサーフキャンプに泊まり、来る日も来る日も周辺のポイントブレイクを1日何ラウンドも楽しんだ。お忍びで来ていたタイラー・ウォーレンやハリソン・ローチともセッションした。その後はこのビーチで知り合い意気投合したサーフボードコレクターでポイントに一番近いサーフキャンプのオーナー、バグスさんの所に何度も泊まりに来た。そこにはいつもトムカレンも来ていたのだった。

さて、今回は無事にメキシコシティーに到着し3時間の余裕もあり何事もなく国内線に乗り換えHuatulcoに着いた。

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ここからタクシーで3時間ほどでサリナクルスにあるサーフキャンプだ。

ドライバーと話も弾み、美味しいメスカルを売ってる店があるけど寄る?というので寄ってみると屋台で少年が売っている店だった。試飲し、寝酒用に薬草入りの美味しいメスカルを入手した。

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キャンプに着いて荷物を解くともう夜。夕食と晩酌を済ませ眠りに。

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今回も前半はサーフキャンプにステイし、近場のポイントでやり、後半は西に移動して違うポイントをやろうという計画。サーフキャンプはガイド付きで運転もしてくれ、食事も頼めばいつでも食べられる。プールにバーもついて完璧。

しかしながら、ここ数年は地球温暖化の影響か、あまり吹かないはずのオンショアがこのエリアのポイントに頻繁に吹くようになりここでサーフィンできるチャンスが減り、風をかわす2時間ほど走ったポイントへ出かける事が多くなってきたのだった。

初日から数日は片道2時間ほどのドライブを毎日繰り返すことに。それがこのポイント。

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オフショアで胸から頭くらいの波が一日中ブレイクする夢のようなポイント。写真の左端からさらにインサイドに向かって500Mくらい乗れます。トータル800M位。

まずは出発直前にギリギリ出来上がったEllisのRace Kite6’3をテストライド。

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Lite Kiteを細身にし良い波用にアレンジしたモデル。テイクオフの滑り出しはLite Kite同様に素晴らしく早く、MAXスピードに乗った状態からでもボトムターンに入れ、その伸び、リッピングのクイックな動きも最高に気持ち良い。カットバックも素晴らしく想像以上の板でした。別次元の体験ができる素晴らしい板です。

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下の写真は旅のメンバーMassa。元々RIDEのチームライダー。若い時には数々の大会で優勝していたほどの腕前。40半ばになる今もスタイリッシュなサーフィンが格好良い。同級生のShinがプロデュースするPlus Alphaサーフボードのテストライダーを勤めるサラリーマンサーファーだ。

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下の写真はShin。彼もまたRIDE Teamで活躍していた。乗っている板は二人ともPlus Alphaのハイパフォーマンスツイン。

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若い彼らに刺激を受け、私もShyamaのSB Twin 6’4でリッピング。

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長い距離を乗り繋ぐと一度上がって歩いてピークへ戻ります。

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そしてもう一人のツアーメンバーは唯一のグーフィーフッター。元RIDEのスタッフでスノーのライダーだったKatsu。サーフィンは年に数回ながらいつもこのツアーには参加するムードメーカー。

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才能の塊でこれで本当にサーフィンは年に数回。

下の写真ははまた別のポイント。

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距離は2〜300M程と短くなりますがまた違った波質で水量の多いパワフルな波が楽しめます。

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ここでは私は長めの板でリラックスしたサーフィンでクルーズ。板はDerrick Disneyの7’2 Twinzer Egg。

ガイドは私たちがサーフィンしている間にタープを立てて日陰を作り椅子まで出してくれます。クーラーボックスには冷えたビールが。

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ビールは毎日補充します!

数日間、来る日も来る日もこのルーティーンで様々な板を楽しむ事ができました。

宿へ戻るとシャワーを浴び夕陽を見ながらビールを飲んで体のケア。先日RIDEでも取り扱いを開始したROUNのCBD Body Balmが大活躍。パドル筋や首、腰の疲れを軽減してくれる優れものです。このおかげで2月のスノーボードでの怪我からも早い復帰を果たせました。先日のオーストラリアトリップでもAndrrewがとても気に入り、なんとあのGeorge Greenough氏も使用しもう手放せないと言うことで注文が来たくらい。

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世界中のサーファーたちと情報交換できるのもサーフキャンプの楽しいところ。日本人は人気です。皆旅行で日本に行くことを考えていて質問攻めに合います。

5日目、全てのポイントがオンショアになる風が吹き、その日はレスト。翌日、予定よりちょっと早めに西のエリアに移動することに決定。

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お世話になったキャンプを後に再び空港近くのHuatlucoエリアへ向かうことになりました。

後編へ続く。

Joshua Keogh 2023

Joshua KeoghのニューモデルAstronaveeが届きました。

アストロナビーと呼びます。スペイン語で宇宙船をAstronaveと書くそうで+Veeでこうなりました。ファーストユーザーのO君が名付け親です。

右は7’1のカスタムオーダー。左は私のテストボードAstronavee Micro6’1です。

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AstronaveeはJoshと私がデザインのやり取りをしている中で産まれました。私が書いた最初のスケッチ。

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これを見たJoshが俺も同じようなことを考えていたと返事が来て具現化されました。最初のやや過激なテストボードは今enthuに置いてありますのでぜひテストライドしてみてください。

Astronaveeは全く新しいコンセプトで新しい感覚が楽しめるミッドレングスサーフボード。ボトムのみならず、デッキにもV。フルエッジと見た目にも新しいデザイン。長さを感じないクイックな切り返し、ピギーなアウトラインも相待って反応の良さ、スィングウェイトの軽さが際立ちます。幅22 1/2もある板のレールをクイックに切り替えす事ができます。テイクオフの速さ、滑走スピードも抜群です。 フィンは2+1です。

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そして先日の旅でオーストラリアのJoshの元に訪れた際に話し合い、産まれたのが写真左の赤いAstronavee Microです。5ft台中盤から6ft中盤くらい。ボトムは大きなシングルコンケーブの中にVダブルコンケーブが入ります。幅は21 1/2、厚みはこのテストボードは8cmあります!フィンはクアッド。どんな波乗りが楽しめるかこれからのテストライドを皆様もお楽しみに。

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さて、今回の入荷では6’10のLiberatorのストックも入荷いたしました。下の画像がその6’10。

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2023年仕様にリニューアルされより美しいスムーズな板にリファインされていました。

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緩めになったノーズロッカーにロールエントリーの代わってパネル Veeに。ノーズ付近のレールは50/50。テールはダブルコンケーブが入ります。

よりスムーズな印象のボトムロッカーを持ち、スピードとナチュラルなターンが楽しめます。

7’0, 7’2, 7’4, 7’6もまもなく入荷予定です。シンプルで飽きの来ない、しかしながら何か特別なフィーリングを求める方におすすめです。

カスタムオーダーも常時承っております。ますます進化して行くJosh。ご相談をお待ちしております。

Australia Trip 13 最終話。

Joshの家を出発する朝。日の出と共に起床。

やっとローカルタイムに馴染んできました。

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JoshにもAcetoneを渡し、

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動物たちにもお別れを告げて出発。

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波が上がるよと言っていたメインポイントへ。

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パーフェクトなレフトが再びブレイクしていました。

この日JoshはEllisのLite Kite7’2にトライ。

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ナイスライディングを繰り返し、オーダーしたいと言うほど気に入っていました。この素晴らしいテストフィールドを持ち、オープンマインドでサーフボードデザインに対して深い興味と愛情を持つJoshのシェイプが素晴らしい理由がわかりました。

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海から上がるとすぐにシャワーがあり、ポイントを見下ろせるカフェも。

サーフィンスタジアムのようなカフェは美味しいコーヒーとサンドイッチを提供してくれます。素晴らしい環境です。波の良い週末のこの日はとても盛り上がっていました。

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まだまだ良い波がブレイクし続けるポイントにうしろ髪ひかれつつも出発しなくてはいけない時間に。

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帰りの便はGold Coast発。あと数日しかない私たち。この日のうちに頑張って出来るだけ北上したい。

8時間走り、シドニーを超えてなんとか夜のうちにNew Castleまで北上しました。

この夜はビーチのパーキングに停めて車中泊。

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賑やかな日曜日の朝の駐車場。だいぶ早く目が覚めてしまった。大会のホーンも鳴って何やら盛り上がっている。

そんなパーキングを後にして少し街をクルーズ。オーストラリアで初めての都会だ。IMG_9979 IMG_9984

美味しそうなカフェを見つけてブランチタイム。

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オーガニックマーケットではお土産を物色。

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ここから今夜の宿、エリスの家まではもう3時間半ほど。もうすぐだ。

夕方、エリスの家に到着すると20本以上のブランクスのカットが終わっていた。なんと私たちがいなくなると波は無くなりしばらくフラットが続いていたそう。仕事が捗ったらしい。

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一本一本、オーダーに合わせて変化をつけてブランクすをカットしているエリス。

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そしてこの日からまたうねりが復活。運転の疲れを癒す大好きな岬でのメローなサンセットサーフィンを楽しみました。

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夕食はJoshからお土産にいただいた牡蠣。

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翌朝、日本での再会を約束しエリスとお別れ。

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この夜のステイ先はアンドリューの家。4時間ほどの距離。うねりもあるし、まだ時間に余裕もある。途中にあるエリスと波乗りした岬が気になり立ち寄ってみると。

前回よりもサイズがあり良い波がブレイクしているではないか。

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実はこの週、オーストラリア東海岸全体ではこの秋のベストな波がブレイクし続けたのでした。

明日には日本に向け発たなければいけない。思い残すことのないようしっかり波乗り。

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7’2のLite Kiteはこの日も最高でした。

出かけているので日が暮れたくらいに来てくれとアンドリューに言われ。時間ができたのでスナッパーロックス、グリーンマウントをチェック。初日にほぼ貸切で波乗りした場所だ。しかしこの日はうねりもしっかり入り、海の中は波に乗りたい強い欲望を持ったショートボーダーやプロサーファーまで張り切ってサーフしている。全く隙はなく、しかも油断していると左方面にすぐ流されてしまう。パドルの手を緩めることはできない。

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なんとか数本波に乗る事が出来た。掘れてマックススピードが出せる波はここでしか味わえない素晴らしい波だ。

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日が暮れてアンドリュー宅へ。

シェフ、アンドリューは最終日も手料理で私たちをもてなしてくれた。

旅で起こった素晴らしい出来事を少々のワインをいただきながらゆっくり報告する事が出来た。そしてアンドリューとの新しいサーフボードプロジェクトの話も。皆さんにご報告できるまで楽しみにお待ちください。

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アーティストでもある奥さんMishさんのしつらえた部屋はとても素敵だ。

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しかしながら、パッキングも終えこのベッドで横たわった瞬間にはもう夢の中。

翌朝早く、次回日本でのBig Sky Limited ムービー上映ツアーでの再会を約束し空港へと出発したのでした。

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無事機上の人となり日本へ。

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24日間にわたるRIDE30周年オーストラリアの旅。私たちにとって忘れることのできない出会い、素晴らしい波、皆の優しさをたくさんいただいた旅となりました。

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我が家ではグリノーさんからいただいたかぼちゃが芽吹きました。

ありがとう!

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そして最近こんな手紙がNSW州から。

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スピード違反の罰金の請求が、、、

厳しいですね!皆さんも行かれる際には気をつけて。

Australia Trip 12

オーストラリア人は皆早起きだ。6時前には大概の人は起きてコーヒーを飲んでいる。Joshはさらに早起きだ。私たちが7時くらいに車から起きてリビングルームに行くと暇そうに私たちが起きるのを待っている。多分もう朝の用事は全て済んでいるのだろう。何時に起きたの?と聞くと彼女がちょっと恥ずかしそうに4時半と答えてくれた。

この日はマッキーさんが彼の家から一番近いポイントブレイクが良さそうだから来ないかと誘ってくれた。

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Joshの家から1時間半のドライブ。自然豊かなオーストラリアでも珍しいユーカリの原生林の中を縫うように走りポイントを目指す。

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到着するととても良い波がブレイクしていた。

マッキーさんは9ft台のSidecut square tail mini keel thruster。

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キールが3枚は見た事がない。高さが低いキール、しかもかなり小さめで抵抗が少なく速そうだ。

海の中で私の板と交換して乗ってみると、9ftオーバーのグライド感に意外な動きの軽さ。サイドカットデザインのポテンシャルの高さを感じました。

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Joshは昨日私が乗っていた7’7。調子良さそうだ。

Liberatorシングルの7’6に乗る麻子の後ろからその性能をチェックし研究を怠らないJosh。

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このあと大雨が降り、雷も鳴り泣く泣く撤収。

実はマッキーさん、雷が止むまでここに残り、その後サイズアップした良い波で夕方まで楽しんだと、、さすがです。

Joshのシェイプルームへ。

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ドアの上にはこのエリアのベストスポットのクラシックな日の写真が。あのMPもここの波を気に入り住んでいた時代があったそう。

Big WaveもやるJoshの本気のガン。

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先日のパイプラインマスターズで優勝したJustin Quintalが乗っていた板は実はHarry Bryantから借りた8’5のチャンネル入りのクアッドのガンでした。

Josh、どんどん活躍の場を広げ凄いシェイパーへと成長を遂げています。

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こちらはかなり実験的デザイン。

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ガンデザインから日本用のスモールウェイブデザインに至るまで泉の様に湧き出るアイデアは尽きません。

この日の夜はJoshが街一番のレストランに招待してくれました。オーナーがJoshの同級生のサーファーで一番良い席に案内してくれました。

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魚料理がとても美味しいレストランで久しぶりの刺身もいただけ、この旅一番の食事でした。

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ワインが豊富なオーストラリアですが、オーナーの素晴らしいセレクトで過去一番のナチュールの赤ワインもいただく事ができました。

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この晩もJosh邸の庭に停めたバンの中ぐっすりと眠り5時には起床。

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徐々にオーストラリア時間に慣れて来ました。それにしても皆朝が早い。

ゆっくりと朝時間を楽しみ海へ。

この日は様々なポイントをチェック。

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トレッキングルートの先端まで15分ほど歩くと。

ピークは棚にヒットし四角く掘れる大きなチューブになるそう。

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ここも良さそうですが無人!

下のスポットは河口の中に中洲のように砂が溜まっていてライト、レフトとも川を遡るように1キロ近く乗れます。

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この日の夕方は潮が乗る時間に合わせ、マッキーさん夫妻も合流してここで皆で貸切りセッションとなりました。

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マッキーさんもジョシュもこの日は12ftのグライダー。とてつもなく長いライディングを繰り返しました。Joshは1kmほどレフトを乗り継ぎ対岸の国立公園に上陸!

Far South Coastエリア。冷たい水の中で大きな波を攻めるハードコアなエリアかと思っていましたが実は様々なタイプのブレイクを持ち、皆いろんな板で楽しんでいました。メインポイント以外の場所はどこもほぼ無人。友人だけで波をシェアできる素晴らしいエリアです。秋の始まりの4月の水温はまだ暖かく、2ミリのフルスーツで十分でした。

一週間近く過ごしたこのエリアもラストナイト。

この晩はマッキーさん夫妻が食事に誘ってくれました。

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高級なレストランは俺は行かないと、昨夜はディナーに来なかったマッキーさん。今夜はオーストラリアンカントリースタイルをコージに味わって欲しいとパブへ。パブはバーとレストランがミックスされた様な感じ。スタイルこそ違え日本の居酒屋的な感じで盛り上がっていました。ビールはバーカウンターに自分で買いに行くスタイル。しかもパブは宿泊機能も備え泊まることも出来ます。サーフトリップにはうってつけかも。伝統的なパブを楽しみながらFar South Coastのラストナイトを締めくくる事ができました。

外でもほぼ芋というこだわりのマッキーさん。フライドポテトをおかわり!

続く。

Australia Trip 11

第11話

昨夜ロングドライブを経てMackieさんが住むBegaに到着。

車を庭に留めさえてもらいシャワー、トイレを使わせてもらいつつ就寝はクルマのベットという、思う存分いびきをかいて爆睡できる今回の旅で定番となってきた快適なスタイルで過ごし、すっかり回復した朝。

ダウンジャケットが必要なくらい朝は冷え込みむこのエリア。ピリッと引き締まる冬の空気の中少し周囲を散歩。

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ここが敷地の丘の上に立つマッキーさんのシェイプルーム。

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美しい朝靄の中、コーヒーをいただきながら潮の時間を調べ良いタイミングで海へ。

南に向いているこのエリアは先日の大きなうねりは入らなかっようで。このエリアにはこの日から南うねりが入り始めるよと。行く先々でKojiが来たらうねりが入り始めたと言われるようになって来ました。これも30年の行いが良かったのか?いやそんなことは無いはず。いずれにせよ今回の旅はかなり波運が良い。

30分ほどローリングヒルをドライブすると

海に到着!

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地形が常に良いと噂に聞いていた素晴らしい河口のレフトがブレイクしていた。

コロナ禍で4年会えなかったJoshにやっと会えました。普段から毎日のようにメールや電話では会話していますが、感激の再会!

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波が上がるとの情報でローカルの皆さんも集合。Joshは皆を紹介してくれました。

はやる気持ちの私をよそに皆板談義。

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サイドカットをマッキーさんに教えてもらいシェイプしたJosh。

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皆それぞれのフィーリングで板を選び川を渡りパドルアウト。

私はJoshから7’7の長さのセブンセブンというモデルを借りました。Tom CurrenのBlack Beautyを大きくした感じ。Twin+ Oneで乗ると調子良いです。このモデル実はここのローカル達に一番人気だそうです。

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滑り出しも早く、バックサイドでも乗りやすく最高です!

実は私も日本ではこっそりよく乗っています。ビーチでもリーフでも最高。

Josh本人も愛用しています。

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延々と続くレフトを楽しんでポイントから20分ほど内陸に入ったJoshの家へ。

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ここがまたとんでもなく大きな敷地。ゴルフ場か、、

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ミーティングもしました。

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互いに温めてきたアイデアを披露しあうと形になっていきます。

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ここからテストボードを作り改良していきます。好評のAstronaveeのショートバージョンをデザイン中です。

体と頭を使えば腹も空きます。

ランチはJoshおすすめの牡蠣。この辺りは牡蠣の養殖がとても盛んだそう。

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うまし!

ランチを終えて近くに住むお父さんの家に誘われ訪れてみると、お父さん自ら建てたサウナが。

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温まると近くに流れるキンキンに冷えた小川にダイブ。

とても良い暮らしを楽しんでいます。

たっぷりもてなしていただいたこの日も暮れ、美しい星空が。オーストラリアは全てが美しい。

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続く。