Joshua Keogh 2023

Joshua KeoghのニューモデルAstronaveeが届きました。

アストロナビーと呼びます。スペイン語で宇宙船をAstronaveと書くそうで+Veeでこうなりました。ファーストユーザーのO君が名付け親です。

右は7’1のカスタムオーダー。左は私のテストボードAstronavee Micro6’1です。

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AstronaveeはJoshと私がデザインのやり取りをしている中で産まれました。私が書いた最初のスケッチ。

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これを見たJoshが俺も同じようなことを考えていたと返事が来て具現化されました。最初のやや過激なテストボードは今enthuに置いてありますのでぜひテストライドしてみてください。

Astronaveeは全く新しいコンセプトで新しい感覚が楽しめるミッドレングスサーフボード。ボトムのみならず、デッキにもV。フルエッジと見た目にも新しいデザイン。長さを感じないクイックな切り返し、ピギーなアウトラインも相待って反応の良さ、スィングウェイトの軽さが際立ちます。幅22 1/2もある板のレールをクイックに切り替えす事ができます。テイクオフの速さ、滑走スピードも抜群です。 フィンは2+1です。

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そして先日の旅でオーストラリアのJoshの元に訪れた際に話し合い、産まれたのが写真左の赤いAstronavee Microです。5ft台中盤から6ft中盤くらい。ボトムは大きなシングルコンケーブの中にVダブルコンケーブが入ります。幅は21 1/2、厚みはこのテストボードは8cmあります!フィンはクアッド。どんな波乗りが楽しめるかこれからのテストライドを皆様もお楽しみに。

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さて、今回の入荷では6’10のLiberatorのストックも入荷いたしました。下の画像がその6’10。

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2023年仕様にリニューアルされより美しいスムーズな板にリファインされていました。

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緩めになったノーズロッカーにロールエントリーの代わってパネル Veeに。ノーズ付近のレールは50/50。テールはダブルコンケーブが入ります。

よりスムーズな印象のボトムロッカーを持ち、スピードとナチュラルなターンが楽しめます。

7’0, 7’2, 7’4, 7’6もまもなく入荷予定です。シンプルで飽きの来ない、しかしながら何か特別なフィーリングを求める方におすすめです。

カスタムオーダーも常時承っております。ますます進化して行くJosh。ご相談をお待ちしております。

Australia Trip 13 最終話。

Joshの家を出発する朝。日の出と共に起床。

やっとローカルタイムに馴染んできました。

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JoshにもAcetoneを渡し、

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動物たちにもお別れを告げて出発。

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波が上がるよと言っていたメインポイントへ。

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パーフェクトなレフトが再びブレイクしていました。

この日JoshはEllisのLite Kite7’2にトライ。

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ナイスライディングを繰り返し、オーダーしたいと言うほど気に入っていました。この素晴らしいテストフィールドを持ち、オープンマインドでサーフボードデザインに対して深い興味と愛情を持つJoshのシェイプが素晴らしい理由がわかりました。

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海から上がるとすぐにシャワーがあり、ポイントを見下ろせるカフェも。

サーフィンスタジアムのようなカフェは美味しいコーヒーとサンドイッチを提供してくれます。素晴らしい環境です。波の良い週末のこの日はとても盛り上がっていました。

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まだまだ良い波がブレイクし続けるポイントにうしろ髪ひかれつつも出発しなくてはいけない時間に。

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帰りの便はGold Coast発。あと数日しかない私たち。この日のうちに頑張って出来るだけ北上したい。

8時間走り、シドニーを超えてなんとか夜のうちにNew Castleまで北上しました。

この夜はビーチのパーキングに停めて車中泊。

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賑やかな日曜日の朝の駐車場。だいぶ早く目が覚めてしまった。大会のホーンも鳴って何やら盛り上がっている。

そんなパーキングを後にして少し街をクルーズ。オーストラリアで初めての都会だ。IMG_9979 IMG_9984

美味しそうなカフェを見つけてブランチタイム。

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オーガニックマーケットではお土産を物色。

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ここから今夜の宿、エリスの家まではもう3時間半ほど。もうすぐだ。

夕方、エリスの家に到着すると20本以上のブランクスのカットが終わっていた。なんと私たちがいなくなると波は無くなりしばらくフラットが続いていたそう。仕事が捗ったらしい。

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一本一本、オーダーに合わせて変化をつけてブランクすをカットしているエリス。

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そしてこの日からまたうねりが復活。運転の疲れを癒す大好きな岬でのメローなサンセットサーフィンを楽しみました。

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夕食はJoshからお土産にいただいた牡蠣。

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翌朝、日本での再会を約束しエリスとお別れ。

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この夜のステイ先はアンドリューの家。4時間ほどの距離。うねりもあるし、まだ時間に余裕もある。途中にあるエリスと波乗りした岬が気になり立ち寄ってみると。

前回よりもサイズがあり良い波がブレイクしているではないか。

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実はこの週、オーストラリア東海岸全体ではこの秋のベストな波がブレイクし続けたのでした。

明日には日本に向け発たなければいけない。思い残すことのないようしっかり波乗り。

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7’2のLite Kiteはこの日も最高でした。

出かけているので日が暮れたくらいに来てくれとアンドリューに言われ。時間ができたのでスナッパーロックス、グリーンマウントをチェック。初日にほぼ貸切で波乗りした場所だ。しかしこの日はうねりもしっかり入り、海の中は波に乗りたい強い欲望を持ったショートボーダーやプロサーファーまで張り切ってサーフしている。全く隙はなく、しかも油断していると左方面にすぐ流されてしまう。パドルの手を緩めることはできない。

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なんとか数本波に乗る事が出来た。掘れてマックススピードが出せる波はここでしか味わえない素晴らしい波だ。

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日が暮れてアンドリュー宅へ。

シェフ、アンドリューは最終日も手料理で私たちをもてなしてくれた。

旅で起こった素晴らしい出来事を少々のワインをいただきながらゆっくり報告する事が出来た。そしてアンドリューとの新しいサーフボードプロジェクトの話も。皆さんにご報告できるまで楽しみにお待ちください。

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アーティストでもある奥さんMishさんのしつらえた部屋はとても素敵だ。

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しかしながら、パッキングも終えこのベッドで横たわった瞬間にはもう夢の中。

翌朝早く、次回日本でのBig Sky Limited ムービー上映ツアーでの再会を約束し空港へと出発したのでした。

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無事機上の人となり日本へ。

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24日間にわたるRIDE30周年オーストラリアの旅。私たちにとって忘れることのできない出会い、素晴らしい波、皆の優しさをたくさんいただいた旅となりました。

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我が家ではグリノーさんからいただいたかぼちゃが芽吹きました。

ありがとう!

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そして最近こんな手紙がNSW州から。

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スピード違反の罰金の請求が、、、

厳しいですね!皆さんも行かれる際には気をつけて。

Australia Trip 12

オーストラリア人は皆早起きだ。6時前には大概の人は起きてコーヒーを飲んでいる。Joshはさらに早起きだ。私たちが7時くらいに車から起きてリビングルームに行くと暇そうに私たちが起きるのを待っている。多分もう朝の用事は全て済んでいるのだろう。何時に起きたの?と聞くと彼女がちょっと恥ずかしそうに4時半と答えてくれた。

この日はマッキーさんが彼の家から一番近いポイントブレイクが良さそうだから来ないかと誘ってくれた。

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Joshの家から1時間半のドライブ。自然豊かなオーストラリアでも珍しいユーカリの原生林の中を縫うように走りポイントを目指す。

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到着するととても良い波がブレイクしていた。

マッキーさんは9ft台のSidecut square tail mini keel thruster。

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キールが3枚は見た事がない。高さが低いキール、しかもかなり小さめで抵抗が少なく速そうだ。

海の中で私の板と交換して乗ってみると、9ftオーバーのグライド感に意外な動きの軽さ。サイドカットデザインのポテンシャルの高さを感じました。

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Joshは昨日私が乗っていた7’7。調子良さそうだ。

Liberatorシングルの7’6に乗る麻子の後ろからその性能をチェックし研究を怠らないJosh。

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このあと大雨が降り、雷も鳴り泣く泣く撤収。

実はマッキーさん、雷が止むまでここに残り、その後サイズアップした良い波で夕方まで楽しんだと、、さすがです。

Joshのシェイプルームへ。

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ドアの上にはこのエリアのベストスポットのクラシックな日の写真が。あのMPもここの波を気に入り住んでいた時代があったそう。

Big WaveもやるJoshの本気のガン。

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先日のパイプラインマスターズで優勝したJustin Quintalが乗っていた板は実はHarry Bryantから借りた8’5のチャンネル入りのクアッドのガンでした。

Josh、どんどん活躍の場を広げ凄いシェイパーへと成長を遂げています。

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こちらはかなり実験的デザイン。

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ガンデザインから日本用のスモールウェイブデザインに至るまで泉の様に湧き出るアイデアは尽きません。

この日の夜はJoshが街一番のレストランに招待してくれました。オーナーがJoshの同級生のサーファーで一番良い席に案内してくれました。

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魚料理がとても美味しいレストランで久しぶりの刺身もいただけ、この旅一番の食事でした。

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ワインが豊富なオーストラリアですが、オーナーの素晴らしいセレクトで過去一番のナチュールの赤ワインもいただく事ができました。

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この晩もJosh邸の庭に停めたバンの中ぐっすりと眠り5時には起床。

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徐々にオーストラリア時間に慣れて来ました。それにしても皆朝が早い。

ゆっくりと朝時間を楽しみ海へ。

この日は様々なポイントをチェック。

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トレッキングルートの先端まで15分ほど歩くと。

ピークは棚にヒットし四角く掘れる大きなチューブになるそう。

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ここも良さそうですが無人!

下のスポットは河口の中に中洲のように砂が溜まっていてライト、レフトとも川を遡るように1キロ近く乗れます。

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この日の夕方は潮が乗る時間に合わせ、マッキーさん夫妻も合流してここで皆で貸切りセッションとなりました。

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マッキーさんもジョシュもこの日は12ftのグライダー。とてつもなく長いライディングを繰り返しました。Joshは1kmほどレフトを乗り継ぎ対岸の国立公園に上陸!

Far South Coastエリア。冷たい水の中で大きな波を攻めるハードコアなエリアかと思っていましたが実は様々なタイプのブレイクを持ち、皆いろんな板で楽しんでいました。メインポイント以外の場所はどこもほぼ無人。友人だけで波をシェアできる素晴らしいエリアです。秋の始まりの4月の水温はまだ暖かく、2ミリのフルスーツで十分でした。

一週間近く過ごしたこのエリアもラストナイト。

この晩はマッキーさん夫妻が食事に誘ってくれました。

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高級なレストランは俺は行かないと、昨夜はディナーに来なかったマッキーさん。今夜はオーストラリアンカントリースタイルをコージに味わって欲しいとパブへ。パブはバーとレストランがミックスされた様な感じ。スタイルこそ違え日本の居酒屋的な感じで盛り上がっていました。ビールはバーカウンターに自分で買いに行くスタイル。しかもパブは宿泊機能も備え泊まることも出来ます。サーフトリップにはうってつけかも。伝統的なパブを楽しみながらFar South Coastのラストナイトを締めくくる事ができました。

外でもほぼ芋というこだわりのマッキーさん。フライドポテトをおかわり!

続く。

Australia Trip 11

第11話

昨夜ロングドライブを経てMackieさんが住むBegaに到着。

車を庭に留めさえてもらいシャワー、トイレを使わせてもらいつつ就寝はクルマのベットという、思う存分いびきをかいて爆睡できる今回の旅で定番となってきた快適なスタイルで過ごし、すっかり回復した朝。

ダウンジャケットが必要なくらい朝は冷え込みむこのエリア。ピリッと引き締まる冬の空気の中少し周囲を散歩。

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ここが敷地の丘の上に立つマッキーさんのシェイプルーム。

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美しい朝靄の中、コーヒーをいただきながら潮の時間を調べ良いタイミングで海へ。

南に向いているこのエリアは先日の大きなうねりは入らなかっようで。このエリアにはこの日から南うねりが入り始めるよと。行く先々でKojiが来たらうねりが入り始めたと言われるようになって来ました。これも30年の行いが良かったのか?いやそんなことは無いはず。いずれにせよ今回の旅はかなり波運が良い。

30分ほどローリングヒルをドライブすると

海に到着!

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地形が常に良いと噂に聞いていた素晴らしい河口のレフトがブレイクしていた。

コロナ禍で4年会えなかったJoshにやっと会えました。普段から毎日のようにメールや電話では会話していますが、感激の再会!

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波が上がるとの情報でローカルの皆さんも集合。Joshは皆を紹介してくれました。

はやる気持ちの私をよそに皆板談義。

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サイドカットをマッキーさんに教えてもらいシェイプしたJosh。

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皆それぞれのフィーリングで板を選び川を渡りパドルアウト。

私はJoshから7’7の長さのセブンセブンというモデルを借りました。Tom CurrenのBlack Beautyを大きくした感じ。Twin+ Oneで乗ると調子良いです。このモデル実はここのローカル達に一番人気だそうです。

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滑り出しも早く、バックサイドでも乗りやすく最高です!

実は私も日本ではこっそりよく乗っています。ビーチでもリーフでも最高。

Josh本人も愛用しています。

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延々と続くレフトを楽しんでポイントから20分ほど内陸に入ったJoshの家へ。

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ここがまたとんでもなく大きな敷地。ゴルフ場か、、

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ミーティングもしました。

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互いに温めてきたアイデアを披露しあうと形になっていきます。

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ここからテストボードを作り改良していきます。好評のAstronaveeのショートバージョンをデザイン中です。

体と頭を使えば腹も空きます。

ランチはJoshおすすめの牡蠣。この辺りは牡蠣の養殖がとても盛んだそう。

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うまし!

ランチを終えて近くに住むお父さんの家に誘われ訪れてみると、お父さん自ら建てたサウナが。

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温まると近くに流れるキンキンに冷えた小川にダイブ。

とても良い暮らしを楽しんでいます。

たっぷりもてなしていただいたこの日も暮れ、美しい星空が。オーストラリアは全てが美しい。

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続く。

Australia Trip 10

次の目的地はMackieさん、Josh達の住むSouth Coast。

休みなく運転したとしても10時間以上かかる距離。

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出発の朝は快晴。ここまで乾くことの無かったウェットスーツを少しでも干したい、、

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しかしまたしても乾ききる前にもう出発しないといけない時間。

また帰り道に寄るとエリス達に告げて出発。長いドライブが再び始まった。

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エリスたちと過ごした素晴らしい一週間を思い出しながら3〜4時間ほど走るといよいよシドニーに。流石に都会の雰囲気だ。しかしここは地下のバイパスを使いスルー。先を急いだ。

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明るいうちに中間地点のWoollongongまで到着したい。

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シドニーを脱出し、もうすぐ目的の場所というところでビュースポットを発見。

ちょうど日が暮れたところで美しい景色を見る事が出来た。

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Wollongongのローカルから事前に情報をもらっていた車中泊出来るビーチのパーキングに到着したのはすっかり暗くなってから。シャワーも浴びずにビール1本飲んで撃沈。

夜明け前、あまりの波の音に眠れなくなり起きてみると前日の倍くらいはあろうかという大きな波が打ち寄せていた。

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朝のコーヒーを淹れながらぼーっと巨大な波を眺める。

そういえば朝は大分寒くなってきた。南下して来たせいか、秋が深まっているのか。

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コーヒーで目も覚めたのでこの辺りのメインスポットを見に行くことに。

そこにはこの旅一番の大きな波がブレイクしていた。

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6ftから8ft位のセットがそれほど間隔を置かずに入るコンディション。

たまに入るセットは10ftはあろうか?

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アウトに出るには右の岩場の切れ目からからスープの中を左に突っ切ってチャンネルまで出るしかない。見ていると左手前への流れが半端でなく、チャンネルの安全地帯に到着する前にセットを食らってしまい遙か1kmほど左のビーチ方面から上がって歩いて戻ってくる人も。パドルアウトは諦めました。

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やや落ち着いて来た時のインサイドのクリーンな波はとても良い波でしたがここもセットが来てしまったら食らってしまうゾーン。

タフなオージーたち。強者揃いでした。

サーフィンは諦めいろいろ教えてくれたショップFinboxにお礼に。

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JoshやEllis、Mackieさんの板もストックしているナイスなお店でした。

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お礼にAcetoneをひと束。

さてここからまた5〜6時間。麻子が運転してくれると言うのでお任せして助手席でナビ係。

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途中スポットチェックしながら

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麻子はゾーンに入りそのまま運転し続け、気がつけばもうすぐのところまで。

教えられたマッキーさんの住所は海沿いから内陸に30分ほど入ったBegaというところ。うねる丘に牧草地。美しいところです。

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なんとか日暮前ギリギリに到着。

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海まで40分、スノーサーフィンができる山まで2時間という八王子の私たちが住む家と同じような環境。そして丘の上に立つ家、シェイプ小屋はシンプルでマッキーさんらしい住まいです。

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マッキー家でウェルカムディナーをご馳走になりました。

ほぼ芋しか食べない、正直私たちから見れば偏食なマッキーさんですが、数種類の芋を使い自分で別メニューを作っていました。誰にも合わせる事なく自分の趣味趣向を貫く姿勢はシェイプにも通じます。影響を受けたとしても変わらず自分がこれが一番というところを追求する姿勢は正直かっこいいなと思いますし見習いこそすれなかなか実現するには勇気がいる事だと感じます。ワイルドな自然の中での暮らしが基本にあるオーストラリアで尚且つ自分を貫き、誰のシェイプとも違う板を長年削り続け生き抜いている彼のような存在がアンドリューのような本質を常に探し求めている本物からの支持を集め、今 若手のシェイパーたちからもレジェンドとして尊敬を集めている理由なのかもしれません。ちなみに彼はこの家を建てるまで自分のシェイプルームを持った事がなく常に誰かの工場を間借りしここまでやってきての今があるとアンドリューから聞きました。私と同い年の今年58歳。先日の来日、我が家でのステイ〜そして今回。何かとても心熱くなる訪問でした。

奥さんんのポーリーさんが作ってくれたミートパイ、マッキーさんの芋料理で感激した私たち。ビールもいただき長旅も相まって朦朧としている私に見せたいものがたくさんあるよう。もちろんそれを期待してここまで来たのですから。

敷地内のシェイプルームに行こうと。そこはまるでショールームのように美しいシェイプルームでした。

最初に見せてくれたのはWinterstick。

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彼のサイドカットデザインはここから始まりました。

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ボトムを見れば当時の製作技術やデザインセンスの高さがよくわかります。

センターにはコンケーブが入りエッジぎわにビベルが入るトライプレーン形状。まるでエリスのLite Kiteのようなボトム。今これをスノーボード工場で作ってくれと言っても作る事ができないばかりか話も聞いてくれないでしょう。

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今私たちがRideオリジナルボードでまさに取り組んでいる新しい自由なデザインのスノーボード作りはスノーボードが最初にデザインされた当時すでにあったというかそこから始まっていたのでした。

サーフボードから影響を受け始まった初期のスノーボードデザイン。逆にそこから影響を受けたサーフボードをデザインしたマッキーさん。Ryan Burch, Ryan Lovelaceなどサイドカットをシェイプに取り入れたシェイパーは皆一様にマッキーさんの功績に言及します。

そして貴重なTracks Magazine。

先日バッタリお会いしたMorning Of The EarthのAlby Falzon氏がエディターとして1970に創刊した雑誌です。

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よく見ればすでにサイドカットデザインや

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持続可能な自給自足のやり方などなど

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当時のカウンターカルチャー的情報が盛りだくさん。50年以上の時を経て再びその価値を感じる内容でした。経済に魂を抜かれてしまったその後の私達が再びお手本とするべき内容が詰まった貴重な内容の雑誌でした。

そんな世界を理想と考えるマッキーさんのシェイプにはなんの遠慮も経済的な欲求も感じさせない世界があります。

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シェイプルームには皆趣味が現れます。

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下の板はアンドリューのGlass Loveでガース・ディッキンソンが乗っていたあのサイドカットフィッシュ。当時の赤いレールはなぜかグリーンに塗り替えられていましたが。

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RIDEではマッキーさんとこの板の復刻版の製作を考えています。

まだまだ皆様にお伝えしたいことはたくさんありますがあとは店で。

明日は波も上がるようでJoshとも合流してサーフしようと。

翌日に続く。

Shyama Buttonshaw x Blue.

このところRIDEでもお問い合わせが増えているShyama Buttonshaw。

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シェイプ、ラミネート、テストライドと全て自らの手により完成させている貴重な若手シェイパー/アーティストです。そんな彼のフラッグシップモデルでもあるSB Twinを高貫佑麻プロがBlue. の1ミニッツインプレッションでテストライド。コンディション的にはこの板の性能が十分に発揮されるものではありませんでしたがその片鱗は十分感じれるムービーとなっています。

BlueのWebページでの詳細記事と合わせぜひご覧ください。

 

ちなみに私は6’4を愛用しています。

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このモデルはFishとは言えテールの切れ込みが非常に浅いのがみそ。波が板を押し上げてくれますのでテイクオフはこのようなパフォーマンスショートボードよりなデザインにしては異例なテイクオフの速さです。レールロッカーは強いので普段メローなロッカーに乗り慣れている私にはとても新鮮でカーブしながらトップへ上がっていく感じは堪りません。コンケーブがかなり深いのでストリンガー沿いのロッカーは緩いので安心です。もちろんある程度の波のパワーはあった方が楽しいてすが、普段ボリュームのある板やミッドレングスなども楽しまれている方にもお勧め出来ます。

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現在ストックは短めのみですが6代の中盤レングスをストックとして頼んでありますので入荷をお楽しみに!