2020/12/11
Miyazaki 4Days
11月半ば。この時期は初めての宮崎。風が会うか心配でしたが結果的にはなんとかなりました。そして、最後にはご褒美も。
初日はウネリは大きいものの風が会う場所を探してひたすら走りました。
かなり北まで走り良さそうな河口を見つけましたがもう一声。
今回は昔からの仲間ShinとO君との3人旅。皆波グルメ。なかなかポイントが定まらず6時間、走りに走って夕方ギリギリに玉石のポイントでクイックサーフ。ワイルドな感じでパワーもありロングライディングできる素晴らしい波でした。
Ryan Lovelaceの7’4 Thick Lizzy。
やっと体を動かせて汗もかいたので、市内をサーチ。
刺身の美味しい店を発見!
名物の釜揚げで初日フィニッシュ。
* * * *
二日目はまずリーフを見て風が合わないことを確認してこの風をかわす安定のビーチブレイクへ。
Good Surf WaxのExtra Softでは柔らかすぎる暖かい気候に水温。
久しぶりの掘れたパワーのある波で楽しめました。二日目は長〜い1ラウンドで終了。
市内へ戻りがてらお世話になっているS&Y Work Shopを訪問。落ち着く店内で美味しいコーヒーをいただきくつろがせていただきながら夜のお誘いを。
先日お届けしたAndrewとJosh。
いつも通り伝説の名店鳥萬へ。
トムカレンも宮崎に来たときには毎晩訪れるという。
がっちり皆で深い時間まで、、
* * * *
3日目、まずは日南方面へ南下するも風が合わず、そこからラウンドハウスカットバックを決めてまたしても北のビーチブレイクへ。
昨日よりサイズを増しかなり良い波!
やたら上手い連中が入っているなと思ったら小林直海君をはじめとする日本のトッププロ達でした。
海の中で見る彼らの凄さにかなり刺激を受けました。
私はEllis Ericsonのエッジボード。Hot Wire Red5’11
Ellisが削るエッジシェイプの中では最も軽快に動くモデル。波乗りが若返った様な気がします。滑り出しはとても早いのでミッドレンジにはまってしまった皆さんにも安心してお勧めできるショートレンジです。エッジの助けにより難しいフルレールでドライブするボトムターンにもトライしやすくスイングウェイトの軽さ、エリスのオリジナルロッカーによりトップアクションも楽しめます。フルハンドシェイプですので超クイックからほどほどの落ち着いた動きまで様々なアレンジも可能です。
昨日今日と手前のスープにしごかれパドル筋は終了気味。連日のロングドライブで腰にも来てます。
最終夜は市内で初日に行った刺身が美味い店から釜揚げうどんというゴールデンルーティーンをリピートしつつオフショアに変わるという風予報を信じ早めに撃沈。
* * * *
最終日。ついに完璧に整いました。
毎日見に来るもののオンショアでまとまりがなかったここのビーチが胸肩、オフショア、ロングウォールと絶好のコンディションに変貌を遂げました。
S&Y安田さんはこの日JoshのLiberator 6’10とAndrewのEdge”Green”6’9を2本一気に筆下ろし。
まずはLiberator6’10single
テイクオフの速さ、ボトムからトップへの加速、ターン性能に驚いていました。
私はまずRyan LovelaceのThick Lizzy 7’6
ローロッカーゆえの7’4とは思えないテイクオフの滑り出しの早さにトライプレーンボトムによる幅の広さを感じない切り返しのスムーズさ。ボトムターンもカットバックも気持ち良く決まります。
これは1日間違いないということで一旦飯。
やっとチキン南蛮にありつけました。
ポイントに戻るとなんと波はさらに良くなっており人影もまばら。昼寝もせず即波乗り。
O君はおニューのJosh 6’10 Liberator Singleが絶好調。
今まで見たこともない様な綺麗なカービングでカットバックを繰り返していました。
6’10のシングルフィンとは思えません。
ShinもEllisの5’11 edge board Hot Wire Redで掘れたセクションを簡単にメイクし、カットバックではエッジ全体を噛ませて板全体からスプレーを噴射。
安田さんはAndrewの6’9のedgeに乗り換え 異常に伸びるターン。
先程おろしたばかりの安田さんのAndrewを借りて ピットイン。
どんどん前に出てくれるAndrewのエッジ。最高な感触です。
力尽きた私たちを他所にパーフェクトブレイクはまだまだ割れ続けていました。
お世話になった皆様、写真を撮ってくれたTetsu & Parisaありがとう!
2020/11/23
山陰再訪
11月初旬、最後と思われた台風が発生し西へ向かっていました。
四国の河口の地形もまだ決まっているそうで居ても立ってもいられずに店の連休を使って西へ。夜通し走って河口に着くと綺麗な膝の波がブレイクしていました。もう台風も期待できない感じ。逆に冬型が決まって強いオフショアが、、
路線変更で前回の旅で完全にハマってしまった山陰方面へ。途中、香川でしっかり讃岐うどんだけはメイク。
これで波を外しても大丈夫。
前日の夜出発してひたすら移動して翌日の夕方、サイドオンショアが吹き荒ぶもここが一番風を交わしているであろうレフトのポイントに到着。
誰もいないこのポイントには200Mは乗り繋げるパワフルな波がひたすらブレイクし続けていました。疲労困憊ながら海に浸かれば疲れは吹き飛び、JoshのLiberator7’4で日が暮れるまでの短い時間でしたが、ひたすら乗り続けました。
* * * *
翌日、予報通り風は止み、穏やかな空気の中柔らかい綺麗な波が出現しました。
手前のセクションで一人だけ女性のロガーが入っていました。挨拶して奥のピークへ。胸くらいと小さくともクオリティーの高さを誇るこのレフト。
JoshのLiberator6’10 Twinはテイクオフも素晴らしく早く、動きはまるで6台前半の感じ。7’6とはまた違うボトムデザインで安定感もありながらルースな動きという不思議な感触は他にない感じ。
素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
大阪から来ていた親切な方にアドバイスをいただき東へ向かうことに。
途中いい感じの定食屋さんを見つけてノンアルでプシュッと。
日本海は魚が美味い。脂の乗ったブリが絶品でした。
途中無数にあるポイントをチェックしながら噂に聞くポイントに着くともう夕方。
素晴らしいライトとレフトがブレイクしていました。
先ほどの親切な大阪の方も偶然同じポイントに。ローカルの方をご紹介いただき緊張しながらもご一緒させていただく事が出来ました。
ブレイクした後のスープがパワフルに縦に上がっているのと、全員がショートボードなのを見て尖ったノーズでクリアのNealさんのStinger Fish Duo6’10で入ることに。
私にとってはバックサイドのレフトの波でやりましたが板も調子良く、掘れたバックサイドの波でも安心の早いテイクオフからクイックな切り返しが素晴らしい大人のショートボードといった感じ。TravisさんのWidow Makerと用途が近い感じです。finは従来からあるDUO finより一回り小さいものを試してみましたが、より抵抗が少なくなり速さと軽快な感じが味わえます。軽快とは言えDUOですのでテールにはかなりのグリップ感があります。
皆さん朝はもっと良かったと言っていましたが私にとってはパワーもあるかなりのクオリティーの波でした。
その後温泉までご一緒していただきなんとも最高な2日目となりました。
* * * *
翌朝、3日目。流石に波も小さくなり、うねりに敏感なさらなる東を目指して移動しつつ帰路につこうという目論見。
県境のトンネルに入る直前の川に架かる橋の上から見えるビーチに何やら良さそうな波が、、
Uターンしてそのビーチに行くと
200M程右から左へ崩れ続けて行くロングウォールを発見。
ここも無人、、
腰くらいの癒し系の波には間違いなくThick Lizzyの7’4。
移動疲れも吹き飛ぶ素晴らしい波で最終ラウンドを終える事が出来ました。
3日間に渡り山陰地方の素晴らしい波を堪能できました。
今回は一人旅。サーフトリップはぜひ少人数で。良い出会いと波が待っています。
さー、帰路はここから9時間。頑張りますか、、
2020/10/09
Josh Keogh Fins, Liberator 6’10
オーストラリアの老舗フィンカンパニーのSOAR社製、Joshua Keoghのオリジナルテンプレート、フォイルのツインフィン、キールフィンが入荷いたしました。
下からSmall Twin。前回も入荷したJoshならではのかなり小さいTwin Finです。Channelのようなフィンの代わりにスタビリティーを増すような仕掛けがある板にはフィンは小さくても良いというJoshの考え。より速く、回転性も増します。FISHの場合、5ft代半ばくらいまでは板自体がルースですのでキールの様にスピード、ドライブ重視のFinの方がバランス的には合いますが5ft台後半から6ft台となると一般的なFishはストレートラインが伸びますので曲がりにくくなります。そこで回転性を増すためにはTWINと言われる様なMRタイプのフィンを装着すると良い結果が出ます。さらにこのJoshのSmall Twinを付ければポケットでのタイトな動きもできる様になります。
上の写真は6’4のM2。オンフィンですがSmall Twinと同じテンプレート、サイズです。ご覧の様に良く曲がってくれます。
波が胸オーバーのコンディションで思い切り板を傾けてターンすると抜けるんじゃないかと少し不安になってきます。そんなコンディションの時にはフィンの写真中段の今回新発売のレギュラーサイズのTwinが良いでしょう。
スモールツインの新しい世界は魅力的ですが一つしか持たないならばレギュラーの方が良いと思います。普通のサイズのツインをお持ちでしたらぜひスモールをお試しいただきたいです。またJosh曰く「small twinで不安を感じる様ならもっとレールを使うと良いよ。Believe the rail!」とアドバイスしてくれました。
重ねてみるとだいぶサイズが違います。
同時に届いた私のLiberator 6’10 Twinに付けてみました。バッチリな感じです。
今回入荷の6’10 Liberator。
StockもありましたがSoldとなりました。Liberator 6’10につきましてはテストライド後に改めてレポートいたします。
Logo Teeも入荷いたしました!
2021分のカスタムオーダーも開始いたしました。来年も限定本数での製作となります。オーダーはお早めにどうぞ。
2020/09/19
夏休み。その1
先週は夏休みをいただきました。
いつもの年ならメキシコやどこか波のよいところへ。今年はコロナの影響で海外へは行けませんので、ゆっくりと国内の波を追いかけてひと時のサーフバム。
まずは行き慣れた伊豆へ。なかなかの良い波を少ない人数で楽しくシェア出来ました。
ステイはもちろんVilla Shirahama。
地元の魚屋さんに頼んだお刺身に
BBQと。初日から最高です。
翌朝きっちり日の出に起床。
Ellisの8’0のエッジボード、Tri-plane glide。様々なフィンをテスト中です。フィンはちょっと前のAlkali Ryan Lovelaceですがかなり調子良し。
軽めの1ラウンドを楽しんだ後は本来の目的地、四国へ向け爆走。夜、高知に到着。辛うじて屋台餃子で晩酌にありつけましたが、この小さいサイズの餃子がかなり旨し。
帰りにまた寄る事にしました。
翌朝きっちり夜明け前に起床し河口へ。
やるかかなり悩みましたが前日の大雨で川の流れが入り、これから潮も上げて来るという事で断念。さらに南下する事に。
良い波を見つけてJoshのMonad5’11で1ラウンド。
Monad調子良いですね!最高です。
昨年のOn the edge of a dreamツアーでお世話になったローカルの皆さんと合流するためさらに南下。
夕方、皆でセッション。
宿を手配していなかった私たちの為に素敵な部屋を用意してくださいました。
キッチン付きのこの部屋でその晩は皆さんと地元の美味しい海山の幸をいただきました。楽しすぎて写真が一切ございません、、
翌日から波も徐々に上がり始め。
地形の決まった無人のピークも発見し通い詰める日々がスタート。
Christian BeamishのOld School Twin6’4
Beamishならではの独特の乗り味。スピードと軽い動きが最高!
伝説のHoubai Udonマナブさん。
やりたい放題の上にチューブもメイク!
息子のZenは12歳にしてシングルフィンがお気に入り。
麻子のAlex Lopez5’10をたいそう気にいっておりました。
JoshやBeamishの短い板でやり込んで疲れてきたら余裕のテイクオフのAndrew “Green”。
余裕があるので力が抜けて良い波乗りが出来ます。
連日の波乗りで疲れた体には風呂に限ります。
風呂上がりには炭酸とタンパク質注入。
そしてまた翌朝、、
もはやサーフボード研究所と化したここ。
日々波は良くなって行き、ローカルの皆さんと板を取り替えてはサーフィンの日々。
麻子さんも大満足。
ベストな波が来た日の夕方、Zen君がエッジに乗ってみたいと。
波のパワーを感じてとても良いラインで気持ち良さそうに何本も、何本も乗っていました。
素晴らしい1日でした。
四国5日目。そろそろ次の場所へ?
その2へ続く。
2020/07/29
M2
昨日は鹿島へ。コンパクトながらなかなか良い波に出会いました。Joshua Keoghの6’4 M2をじっくり乗り込んでみました。
小さいながらも掘れた速い波。
パドルスピードが速くテイクオフの滑り出しがミッドレンジ並みに早いので掘れる前に立てます。
無駄なことをせずにしゃがめばすぐスピードに乗ります。
思い切りスピードに乗せてからのボトムターンは後ろ足を少し後方にずらすだけ。
自分の板は6’4, 21, 2 5/8ですが実寸はもう少し厚みがあります。巻きも6+6, 6で樹脂もたっぷりでしっかりと巻いてあり重量もあります。軽いアップアンドダウンはあまり得意ではありませんがしっかり踏み込んで大きなラインを意識すればスピードがぐんぐん増していきます。
スピードに乗った状態でテールにステップバックすると6’4と言う長さを感じない動きが楽しめます。
回転半径も後ろ足の位置と踏み込み具合で自由にコントロール出来ます。
そしてスモールウェーブにも最高です。
この板にはかなり小さいサイズのプライウッドのツインフィンがグラスオンされています。大きな波ではさらにスピードが出ますのでコントロールしやすいように少し大き目のフィンをつけたいところです。Futureのボックスにすれば同じJoshのテンプレートのフィンも、もう少し大きめなフィンも選べます。
先日入荷したM2のストックは完売してしまいましたが今月7月末まで、次回9月末入荷予定分のオーダーが可能です。
ぜひみなさまからのご相談をお待ちしております。
柴田
2020/07/25
Josh Keogh Liberator 6’10
Joshの板が出ています。
Salsa Twin 5’9とLiberator6’10です。日本の波に良く合うLiberatorは6’10と7’6の2サイズのみオーダー可能です。7’6の方は幅23近いビッグボードで頭以下のスモール用。このムービーに登場する6’10もアウトラインなど同様な感じですがオールラウンドな波質に対応してくれるロッカーが付きます。ムービーでは5分過ぎくらいのシークエンスでの余裕の滑り出しとターンの際の回転性の良さが際立ちます。Sデッキ気味な浮力バランス、ワイデストポイントが後方に下がったアウトライン、テールより薄いノーズ、フィン以降の強いロッカーと言った要素がクリッと曲がるあのターンにあらわれています。Twinも可能です。Josh曰く「日本の波にはTwinも良いかも」との事です。
今回私もオーダーいたします。皆様もご一緒にいかがですか?
2020/07/21
Joshua Keogh Surfboards in stock!
大変お待たせいたしました。コロナの影響により色々と遅れてしまいましたがカスタムオーダー、ストック合わせ一気に15本、入荷いたしました。
若干29歳のJoshua。シェイプ歴も10年を超え様々な経験を経ていよいよ磨きがかかってきました。
彼がシェイプする板の魅力はテイクオフの早さとルースさのバランス。シドニーから南へ7時間も下ったサーファーの少ない美しいエリアで伸び伸びとサーフィンを楽しみながら仲間のアーティスト達と芸術的な取り組み方でシェイピングを深めています。ラスタやアリ・ブラウン他、彼にシェイプを依頼する顧客リストには様々な板を楽しんできた違いのわかる連中が名を連ねます。
俺が削る板をRIDEで売って欲しい。ある時から熱烈なメールが来るようになりました。名前は聞いたことはありましたが正直あまり興味は無く、うまくかわしていたのですがそれでも頻繁に「その後どうだ?」と連絡が来るので「じゃあ何本か買うからそれでよければやろう」と話すとあっという間にシェイプし1っヶ月ほどで何本か届きました。
その板が下のM2の6’5とInfinite Jest6’4でした。普段の湘南や千葉、茨城の波で試すと、あまりの調子良さにに驚きそして戸惑ってしましました。こいつは凄い、、
テイクオフは簡単で波乗りは20歳くらい若返りました。
下はQuadのInfinite Jest6’4
モモしかない超小波のビーチブレイクでも最高でした。
当時は彼の中でもショートボードシェイパーとして行くかもう少し大人な感じで行くのか迷いがあったようですが日本にも来日してくれ色々と話を重ね、今の形に落ち着いたのでした。機能優先。全ては良い波乗りのための要素の集合体。そして長持ちする板。なおかつおしゃれ。そんな家宝のように永く愛される事でゴミにならず地球の環境にも優しいサーフボードを削るシェイパーを彼は目指しています。
下の板はJoshの考えるツインキールフィッシュ、Monad。
出世作とも言えるこの1本はシェイプ中にプレーナーを持つ手が滑ったことから生まれたモデル。テールのロッカーがイメージしたより強くなってしまい、しょうがなくそのままグラスし、オーダー主のJason Salisburyに手渡すとそのあまりの調子良さにモデル化されたのでした。フィン以降強くなるロッカー、絞り込まれるアウトライン。フィンを支点として全てが劇的に変化するそのデザインはFishの可能性をさらに高めました。アップデートを繰り返し至った今回のシェイプ。前方から入るコンケーブデッキは前半の重量を軽減し、スイングウェイトが軽くなります。波乗り若返りの秘密はこの辺りに。全体のボリュームはたっぷりありますのでグライドする感じも強く、テイクオフは謎の早さです。やや小さめな片面フォイルのキールフィンがさらに性能を高めます。主に5ft台。
6ft台になると下の大人気モデルMonad2(M2)となります。
動力性能は前半でご紹介した柴田のライディング写真でご確認いただけるかと思いますが6’5とは思えない動きの軽さ、回転半径の鋭さ。そしてテイクオフの早さは大げさでなくミッドレンジクラスです。
コンケーブデッキにするとボリュームが出すぎて重い感じになってしまいますのでそこはMonadとシェイプを変えてコンベックスにしていますがよりテイクオフの早さ、グライド感を重視する方にはコンケーブデッキもお選びいただけます。私も2本目でコンケーブテイクデッキのM2をテストしましたが恐ろしいまでのテイクオフの早さに驚きました。やや大きな波になって来るとコンベックスデッキが良いです。またショートボードのメモリーがある方はコンベックス、長い板から短くしてきている方はコンケーブが良いかもです。
そんな小波が得意なM2の6’4コンケーブデッキバージョンでやや大きめな波をテストライドした時の様子です。いやはや十分以上に楽しいです。カットバックの際の回転弧の小ささは6’4とは思えません。
下の波もM2コンケーブデッキの6’4。
店で貸し出しいているのですが、借りた方でオーダーしていない方はいないほど。マジックボードです。
フィンも特徴的で彼の理論が詰まっています。オーダーではFutureかウッドのグラスオンか選べます。
左はMonad用のKeel。右はM2用のTwin。Twinはかなり小さめです。Twinにはインサイドフォイルが入ります。ウッドも同じテンプレートのものが付きます。初めはこんなに小さくて良いのかと心配になりましたが小さめなTwinは素晴らしく速く、このフィンにより6’5や6’4という長さでも素晴らしいピボットの回転性、カービングの回転孤の小ささも実現しています。スモールウェーブでは最強です。M2で大きめな波もやるようでしたらFutureにしてフィンをやや大きめなものに変えて使うのが良いでしょう。
ミッドレンジにも独特のデザインを持つJosh。代表モデルのLiberatorです。Liberatorは二つのサイズしか削りません。下の7’6と画像にはない6’10。
6’10はホローな波を対象とした良い波用。まだ未入荷ですのでこの7’6についてお話しいたします。幅は22インチ以上あり、ボリュームもすごいのでテイクオフは鬼早。ロングボードコンディションでも問題ありません。が、ワイデストポイントを後方に下げ、もっとも厚みのある部分も後方にあるため、ノーズが比較的薄く、スイングウェイトが軽くなり波に合わせたトリムやライン修正、方向転換がクイックに行えます。ポケットを探しながら小波やパワーレスな波をのりつなぐ、マッシーも最高。風波のちぎれた力のない波でも良いポシションを探しながら長く乗り繋ぐ、、どこまでも飛距離の伸びる素晴らしい1本です。この板も試すと癖になる、乗りやすいのに味がある。Joshらしい1本です。
7’6とは思えない思い切ったマニューバーも楽しめこれまた最高なマジックボードです。
だいぶ説明が長くなってしまいました、、他にも魅力的な板があるのですが今回入荷した特に日本の波に向いている、そしてすでにご好評をいただいている板を中心に説明いたしました。
今回はストックも5本入荷しています。
オンラインショップにディメンション、価格をアップいたしました。https://www.ridesurf.net/product-list/495
また、さらなる説明は柴田まで。
次回入荷は9月中の予定です。7月末までにオーダーいただければ9月には出来上がる予定です。Joshのヨーロッパ、イギリス、USA出張シェイプがCovidの影響で無くなりましたので日本向けのシェイプ枠が広がりました。ぜひみなさまからのオーダーをお待ちしております。
連休期間中は柴田も休みなく店におりますのでぜひご覧になりにいらしてください。営業時間は平日は13時から19時。祝日。土日は12時から18時までとなります。
2020/01/11
Joshua Keogh Surfboards
Joshua Keogh からの2020年のサーフボード製作についてのお知らせです。
Joshは2019年には200本以上削ったそうですが、2020年には環境に与える影響を考えて125本を上限とし製作数を削減いたします。
そのうち私達日本向けには25本を削ってくれます。
サーフボードの製作や発送などにはかなりの二酸化炭素の排出を伴います。ジョシュはシェィプを始めた頃から自然の中で遊ぶサーフィンとサーフボード製作が地球環境に与える悪影響の事について考えていたようで、今回の本数削減に至りました。また、今までよりも材料や製作のクオリティを上げ、決して使い捨てされない、より長持ちする、家宝になるような板を作る事を目標に掲げています。
本人によるメッセージはJoshのwebsite にも掲載されております。Joshのwebsiteでは板のデザインやターゲットレングスなどについてとても分かりやすく解説してくれています。ぜひ一度ご覧ください。
Joshはウェブサイトの中でオーダーについてはしっかりとミーティングをされた上でのオーダーをお勧めしています。せっかく作る1本が素晴らしいものになるように、、日本では当店ライドが窓口となっており、名古屋の 3939surf snow さんでもオーダー可能となっております。
日本からは1月、4月、7月、10月の年4回オーダーをまとめてJoshへ注文いたします。出来上がりまでは2-3ヶ月いただきます。今回1月は26日に締め切ってオーダー致します。ぜひ皆様からのご相談、オーダーをお待ちしております。
以下にいくつかのモデルを私のフィルターを通してご紹介したいと思います。
左の2本がM2 BRAT、右はInfinite Jestです。
M2はMonad2という意味でスモールから頭くらいまで中心に楽しむ長めのFishです。
FinはプライウッドのTwinかFutureが選べます。私にとってJoshの板は全てマジックボードに感じますが中でもとてもお気に入りです。6’3から7’3までオーダー可能で以下の写真で1.2枚目は6’4。3-6枚目は6’5に乗っています。シングルディープコンケーブのセンターライン上のロッカーはフラットでとても速く驚くべきテイクオフ性能ですが、後ろ足以降のアウトラインの絞り込み、ロッカーの急激な変化に伴い後ろ足を支点とした回転性能が素晴らしいです。グラスオンされるプライウッドフィンと別売りのSoar社製オリジナルFutureフィンは同じテンプレートでサイズが特に小さいのが特徴で、ルースでドリフトを伴うこともありますがコントロールは失いません。ボトムターンでは簡単にリップに向かい、カットバックではスープの上部に戻ることが出来ます。この速さと回転製の良さが人気の秘密で日本の波に幅広くマッチする現在人気No.1モデルとなっています。
オーストラリアではM2のショートバージョンMonadが一番の人気モデルだそうです。
サイズレンジが5’0から5’10と短めになります。フィンはSOAR社製のオリジナルのキールがオススメです。Future、プライウッドのオンフィン、グラスのオンフィンが選べます。フィン以降の絞り込みが強まる場所と、シェイプの間違いから生まれたと言うフィン以降強めにボトムロッカーが変化する場所が支点となりルースに動くというところはM2も一緒です。深いシングルコンケーブでセンターラインロッカーが緩く、スピード性能、テイクオフの早さも抜群。私も長めのサイズ、5’10くらいでオーダーしようかと考えています。
下は5’5から6’5がオススメのInfinite Jest Quadで画像は6’4。
このように膝の波からでもパワーを引き出し軽快なリッピングサーフィンが楽しめます。厚みのピークはスタンス間にあり、ノーズのスイングウェイトを軽く感じさせてくれます。コナミでも短いレングスで乗りたい方には最適で、パンチの効いたリッピングを好むかつてのショートボーダーやオルタナティブな板を経験した後に改めてオフザリップしたい方々にもオススメです。M2に比べグライド感は減りますが動きの軽さは増します。6’5でさえ軽い動きが楽しめます。
ミッドレングスはLiberatorと7’7。画像左がLibelatorで長さは7’6か6’10の2サイズのみという思い切ったシェイパーからの提案です。ボリュームは調整いたします。7’6は幅、厚みもたっぷりとした頭以下の小さい波中心に楽しむ為にデザインされ、6’10は幅、テール幅、レールのボリュームなどを抑え、大きめの波や押しのある波で使うようデザインされました。
右はその名も7’7。7’7以外の長さもオーダー可能です。
まずはLiberator。私もはまっています。7’6は基本的には頭以下の波で使うイメージでロングにしようかというようなモモくらいの波でも楽しい板です。
photo : Junior
ボリュームタップリのダウンレール。コンケーブはシングルがノーズから深めに入り、ダブルからスパイラルVeeへ。センターラインロッカーが深く入りローロッカーでとても速いデザインはInfinite Jestと同じです。Infinite Jestを長くした感じです。ノーズの厚みよりテールの厚みが厚く、ボリュームポイントがセンターより後方に下がりS Deckを形成しています。おかげでスイングウェイトが軽く短かめに感じます。速くてよく動くという最高な板です。
昨日の小さい波でもご覧の通り。7’6とは思えません。
7’7はプランシェイプが7’7だったのでそのまま名前にしました。
Fin BoxはFutureのトライですがオススメはTwin+1。Joshのオリジナルツインに小さいトレイラーを付けると効果抜群。トライだと回転半径がかなり大きくなってしまいますがこのセッティングはかなり小回りが効き思ったラインが描けます。
テイクオフも速いしこれ1本で全ての波に対応できます。何より気持ち良い!
バックサイドも最高。
Joshは先日ハワイのノースにも7’2の7’7を持参し
こんなの決めております。この時もTwin+1のセッティング。
下のシークエンスですが上の4枚はトライフィン。下の4枚はTwin+1。
他にもラスタビッチをも虜にしたチャンネルツインピンやチャンネルツインフィッシュのモデルなどもありますが日本の普段の波では今回ご紹介したモデルがオススメとなります。
常識にとらわれず、本質を追求し素晴らしいシェイパーに成長したJoshua Keogh。
皆様からのオーダー、ご相談をお待ちしております。
2019/11/16
Josh Keogh入荷
Josh Keogh Surfboardsが届きました。
先日の来日時にミーティングを重ね出来上がってきた板。どのモデルも前回よりも進化し、グラスやフィンに至るまでも全てに磨きがかかりました。
左の二本はR19 Channel Twin。右はJubilee Twin。全てカスタムオーダーです。
R19は6’0から7’0くらい。Jubileeは6中盤から7’6くらいがおすすめ。
左の2本はM2 Brat。ユーティリティーに優れたオールラウンドなツイン。余裕のテイクオフから自由度の高いマニューバーが気持ちいい、一番人気のモデルです。今回はプライウッドのオンフィンにしましたがFutureも旅には良いです。ウッドは浮力がありますのでテールにさらなるフローテーションが追加され、よりテイクオフの滑り出しが早くなります。マニューバー重視ならグラスも良いです。テールを沈めやすくなりますので縦へのアプローチがイージーになります。フィン周り強化の為のボランの小さいパッチもおしゃれ。しかもテールのねじれを邪魔しません。カットラップもノーズは幅広めでテールへかけて細く、フレックス、トーションをコントロールしています。見た目だけでない、機能性の追求が現れています。
右のクアッドはInfinite Jest。M2と似ていますがテールをスカッシュにしてより爆発的なパンチを効かせた動きが楽しめ、波がテールを押す感じをより味わえます。
一番左は柴田の6’4、真ん中がストックの6’3、右はストックの6’2。ぜひ!
左のInfinite Jestをストレッチしたニューモデルシングルフィンミッドレンジ、Liberator。かなりボリュームがありますが実はかなり操作性に優れた板です。この板は7’6ありますが回転半径の小さいターンも可能でリップも出来ます。ワイデストポイントの位置やボリューム配分、ボトムのデザインなどによりその素晴らしい操作性を実現しています。
下にライディング映像をアップしました。ぜひご覧ください。その動きに驚かれるはずです。
フィンにも独自のイメージを持つJoshuaはSoar Fin社にお願いし、オリジナルのテンプレートのツインを作ってしまいました。驚くのはそのサイズ。どのフィンよりも小さく、インサイドにフォイルも入ります。グラスの積層ですがかなり軽量で軽快なライディングが楽しめます。小さい分抵抗が少なくスピードも出ますし、彼板特有のエッジの効かせ方やチャンネルで全く問題ないどころか今までにないスピードと回転性能とドライブが両立されています。「フィンに頼ってコントロールするのでは無く、もっとレールを信じてターンして見てください」と彼は言います。
フィンはオンラインストアでも販売していますのでぜひお試しください。
Josh Keogh(ジョシュ・ケオと読みます)。オーストラリアFar South Coastというシドニーから7時間くらい南に下ったカントリーフィーリング溢れるところで人知れずR&Dを繰り返す若干28歳。
素晴らしい感性と優しい人柄が板にとてもよく現れています。ぜひ一度試していただきたいshaperです。カスタムオーダーのご相談は柴田まで。
2019/06/18
Joshua Keogh来日シェイプのお知らせ
先日より取り扱いを開始したオーストラリアFar South Coast出身のシェイパーJoshua Keogh。以前から来日の話を進めておりましたが、いよいよ7月16日に来日が決定いたしました。
10本限定でカスタムオーダーを6/30まで受付いたします。
まだ若いJoshですが、ラウンドテールとフィッシュのチャンネルツインのクイバーをHarrison Roachにシェイプしたり、BanksのJason ‘Salsa’ SalisburyのシグネイチャーモデルSalsa Twinをリリースしたり、最近ではあのラスタビッチも愛用し、渋いところではW.AのNathan ‘noodle’ Websterに削ったり、Ari BrownにはMoroccoトリップの際にフィンレスのクイバーまでシェイプするなど、かなりの経験を積み、メキメキとシェイプのスキルを上げ続けています。
こちらがSalsa Twin。5ft代後半がgoodなハイパフォーマンスツインピン。
こちらがラスタのお気に入りR19 channel twin pin。黒レールはラスタのパーソナル。あまりの調子良さに気に入ったラスタから2回目のオーダーが来たそうです。6ft中盤から後半が良いです。
このハワイで使ったダークグリーンは6’10。
実はこれは私がオーダーしていた板。一目見て気に入ってしまった彼が持って言ってしまったそうです。ボトムにはfor Kojiと書いてあるそうです、、
Ari Brownのフィンレス。
左は日本仕様のJubilie。テイクオフは異常に早く動きも軽いです。Joshはアレンジも得意で、本来良い波用のモデルであるChannel Mid FishのJubilieを日本向けにと頼んだところロッカーを緩めに、ノーズ、テールをやや広めに削ってくれました。
右のクアッドはJoshが日本の波に向いている多太鼓判を押すQuad。6’4です。
下の板は7’7。ツインにセンターに小さめのトレーラーフィンをつけて楽しみます。Josh本人が1〜6ftまで一番使う板だそうです。
7’7と思えない取り回しの良さ。スピードとともに癖になる1本です。
一番左は彼の出世作であるTwin Fish Monad。絞り込んだテールが生み出すハイパフォーマンス性能を持つ反面、深いシングルコンケーブにより速さを犠牲にすることはありません。短めのレングスで是非。
そのMonadをよりイージーに、リラックスして楽しめるようにボリュームをつけたのが新作のM2 BRAT。
これは6’5。素晴らしいテイクオフの早さで余裕を持ったライディングが楽しめますが驚くのはその動き。
ほとんどのモデルが日本の波にもあうメローなロッカーを持ちスピード性は抜群。そのスピードを活かしながら高いパフォーマンス性能を誇るモデルが多数ラインナップしています。日々改善を続ける彼の最新モデルなどはインスタグラム @ joshua_keogh_でご覧ください。
また今回の来日シェイプでは人気モデルのR19 Channel Twin Pinのワイデストポイントをやや前方に、ノーズには厚みを持たせビーク考え気味にしたJapan Modelを考えているようです。
どの板も調子が良く悩んでしまいますが、そんな時はぜひ柴田までご相談ください!