California Trip 4
カリフォルニアトリップ5日目。
二日間滞在したベンチュラからサンタクルーズへ向け北上。
サンタクルーズへは二つのルートがあり、内陸を通れば5時間ほど。海沿いは絶景の連続で有名な観光地Big Sirを通るルートで8時間はかかる。
いくつかサーフポイントもあるようだし、なかなか機会もないので海沿いから行く事に。
まずはかつて行ったことがあるMorro Bayまで北上。

Morro Rockを遠く眺めながら波チェック。
かなりワイルドな波が浅い岩棚にヒットしています。遠くから波乗りを終えた人が歩いて帰って来るところでした。「風が吹く前は潮も良く良い波だったよ」と。


あまりのワイルドさにやる気は起きず、、
それにしてもこのエリアは本当に手つかずの自然の中での波乗り。私たちの普段の遊び方とは全く異なる世界。
ここから先、給油できる場所も少なくなり、水や食料なども確保しておいた方が良さそうな雰囲気だったのでCambriaという西部劇にでも出てきそうな、いや間違いなく出ているであろう町に立ち寄り給油。

この人間界の終わり的な町から先はいよいよ大自然の中。


途中パーキングに人だかりが。つられて車を停めてみると、、

大量のゾウアザラシが!


そして波がブレイクしていれば気になります。

他にもいくつもポイントがあり、屋根に板を積んだ車や明らかにサーファーであろうキャンパーなども走っています。情報をもらってチェックするもなかなか良い波に出会えずノーサーフ。

それでもこのエリアをドライブする価値は十分にありました。
アメリカの海岸線にある山としては最高峰の山も間近にそびえ立ち、人を寄せ付けない地形で今だにこの広大なエリアの住人は1000人ほど。その孤立した立地と自然で野生なままの景観により芸術家や作家などの創作活動の場ともなっているようです。開発に適さない環境により今だに汚されず、孤立したフロンティアの神秘的な雰囲気が漂っていました。
次回はしっかりキャンプ道具を揃え、セコイアの森の中のキャンプ場で過ごすのも悪くないなと感じました。

そして昨年の四国トリップ以来のゾーンに入ってしまった私は途中で予約していた宿もキャンセルし、海岸沿いのくねくね道をひたすら北上。
8時間運転しっぱなしで気がつくと夕方5時過ぎにサンタクルーズのメインスポット、Pleasure Pointに到着していました。

大きくはないが、南うねりによるクリーンな波が出迎えてくれました。


海岸線沿いにチェックして行くと名前もわからないいくつものピークが崖の下に点在。その中でも良さそうなポイントを見つけて、運転で固まった体をほぐすためにも軽くやる事に。水温が心配でしたが皆ブーツを履いていないようなので私も習ってAXXEの2mm起毛のフルスーツでノーブーツでやる事にしました。

どこまでも続くライトの波。
Ryan Lovelaceから借りたThick Lizzyが素晴らしく調子良い。海の中でも板何だ?と尋ねられRyan LovelaceだというとV-Bowlか?とこちらでもV-Bowlは知られているようでした。
少し強面のボス格と思われた地元の方に恐る恐るポイント名を尋ねるとHOOKというらしい。
岬を回り込むようにインサイドまでついつい乗りつないでしまうと200Mほどはあろうか?崖の上から観戦していた麻子の視界からは完全に見えなくなる。

なんだかんだで日が暮れる8時くらいまでやってしまった。そう言えば水も暖かく、水温について心配していたことも忘れてしまうほどでした。

新たに探してチェックインした宿に到着してModeloを一本飲み干した瞬間に完全にダウン。
深い深い眠りにつきました。
その5に続く。
California Trip 3
Tyler Warrenに会い、マリブでサーフという幸運にも恵まれ旅のひと段落がついた前日。
ベンチュラのモーテルの泊まりゆっくり起き出してきた4日目。
波は一旦小さくなり、私は休憩。


麻子の出番です。遠くチャンネルアイランドを眺めながらゆっくりパドルアウト。
麻子らしくピークへは行かず少しショルダーに来る良い波を見つけ一人クルーズ。

このサイズでも100Mくらい乗れるのがT Street。

そんな麻子を見てみんな端っこに集まってきちゃいました。

良い波です。


トラビス・レイノルズシェイプVaquero7’6が調子良く、ご満悦な麻子氏。

この日はSanta BarbaraでRyan Lovelaceと午後に約束していたのでランチはSanta BarbaraのCafeへ。

人気のベーカリー。中にはワインセラーもあり、昼からとても盛り上がっています。
私はHuevos Rancheros風のこちら。


麻子はアボカドトースト。どちらも最高でした!
Ryan Lovelaceに会うのは2年ぶり。

ワンちゃんがお出迎え。


貴重なコレクションを解説付きで見せていただきました。


ヤバイですね〜
Gerryさん直筆のライトニングボルトのディケールテンプレート。

ボードルームショーのシェイプコンペティションでロペスガンを削り優勝した事でこのディケールを入れる事を許されたそうです。
フルハンドシェイプにこだわるRyan Lovelaceは一日に多くて2本ペースでのシェイプ。オーダーカードは250から300は溜まっているそう。催促したわけではないが、昨年オーダーした私たちのストックボードのシェイプはいつ頃上がる予定か確認したところ、次がちょうどRIDEの番だと言うや否や、「ちょうどここにKOJI用のブランクスが用意してある」と、、「今から削るけど見ていくか?」と。

Why not!という事で素晴らしい職人技をじっくり拝見させていただきました。

私がオーダーしていたのは十八番のV-bowl。
彼独自の超立体的な造形を間違い一つ許されない手の込んだ緻密な作業で作り上げていく様にはとても感銘を受けました。

その後ストックボードも仕上げたようで、V-bowl, Thick Lizzyがもうすぐグラスも終了し近日中に入荷予定です!
これからサンタクルーズまで旅すると言うとこれから波が良くなってくるだろうからこれを試してくれとThick Lizzyベースのテストボードを授かりました。

波乗り、サーフボードの歴史をリスペクトし、ハンドシェイプにこだわる熱い男Ryan Lovelace。出来上がりまで正直1年ほどかかってはしまいますがカスタムオーダーも受け付けます。待てない方はストックをお楽しみに!

その4に続く、、
California Trip 2
3日目の朝
今回の旅は現在取扱いしているシェイパー達に会い、あわよくば良い波にも、、というツアー。

予定ではサンディエゴから北上し順にシェイパー達に会いつつサンタクルーズまで行こうという計画。直接話を聞くことで彼らが削るサーフボードについての理解もより深まり、深くコミニュケーションを取ることで今後のオーダー時に話が通じやすくもなります。カスタムオーダーの際、既存のモデルをアレンジすることを積極的に受け入れてくれるシェイパーも少なくありません。体格や好みに合わせてどこまでアレンジできるのか、その辺りの共通の理解が皆様とシェイパーの間に入り、オーダーを預かる者としてとても大事な事かと感じています。
この日はサンディエゴエリアから北上を開始する日ですが、まずは波チェックから。

SwamisからSeasideの間をチェックして一番良さそうなCardiffで軽く1ラウンド。
徐々に南うねりが届きつつありなかなかパワーのある良い波でしたが天気が悪いせいかなぜかほぼ無人。ラッキーでした。

実は今回は初の試みで持参の板は1本のみ。Travis Reynoldsが削ったVaquero 7’6にしました。

時差ボケバリバリですが海に入ってリズムを作ればなんとかなります。
この日の午後、約束していたのはTyler Warren。
Dana Pointから少し内陸に入った自宅に招いてくれました。

Salina Cruzで遭遇以来3年振り位でしたが覚えていてくれました。
家は1940年代の古い家をリノベーションしたそう。その中にシェイプルームやサーフボード専用のガレージがあります。

シェイプが完了しグラス待ちのブランクス達。バリエーションかなり豊富です。同じものは二つとない感じ。


彼の考える理想のFishについてインタビューする事ができました。素晴らしかったDream Fishの乗り味をTylerに報告するとO.G Fishも気にいると思うよと。シェイプがよりSandiego Fiahに近いという事でOriginal Fish=O.G Fishとしたそうです。
友人のためにシェイプしたハイパフォーマンスなFish。Epoxy巻きです。
こちらはBulletのFish バージョン。

一通りシェイプを見せてもらいStudioに戻りラインナップを復習。私たちがいつも楽しんでいる波の説明とそこで機能しそうなモデル探しと、、楽しい時間でした。

少し前のムービーでTylerが乗っていたミッドレンジのトライフィン。個人的にそのムービーでのライディングがとても好きでしたので入念にチェックさせていただきました。やや後方にあるワイデストポイントとダウンレール、トライフィンの組み合わせはとても興味深いデザインでした。

ムービー後半にこの板が出てきます。
とても有意義だったTyler Warrenとのミーティングを終えてさらに北上。
Venturaに宿をおさえつつその道すがら南うねりが入りつつあったMalibuで1ラウンド。

いやー、最高でした!
運転で固まった体をほぐすには十分すぎる良い波でした。

混雑は否めないもののMalibuの波はやはりBEST。
やっとの事でVenturaの安モーテルに到着し、近くにWhole Foodsを見つけ、ヘルシーなデリにご褒美のModelo黒。

ミーティング、波乗りと日々どんどん内容が濃くなっていくような気がします。
その3に続く。