2021/03/25
Ellis Edgeの威力
Ellis Ericsonがブランクスから製作しフルハンドシェイプするエッジボード。
今回は長めのサイズの魅力を探ります。
まずは一番人気の8’0 Tri-Plane Glide。
エッジボードの威力はテイクオフの早さから発揮されます。接水面が少ないので抵抗無くスルスルと進んでくれます。
トップスピードに乗るのもあっという間ですのでブレイクが速い波でも他のデザインに比べ有利に働きます。
小さな力のない波からも最大限の推進力を生み出し、
こんなショルダーが逃げていく様な波でもどんどん前に出てくれますので気がつけばとんでもない飛距離を叩き出してくれます。
ノーズ幅はやや狭く、薄くシェイプされています。ややピギーなアウトラインも手伝って頭の動きは軽く8’0には感じません。ターンやストールもイージー。レールは浮上している部分が多いので引っかかりも無くスイングします。
こんな事もやり易い。
下のO君のターンは7’2位に見えますがこれも8’0。
下は7’0のFirst Model。
photo:Kentaro Yokota
初めてエリスのエッジに乗った日です。正直衝撃を受けました。少し掘れたところから行きましたがシングルフィンとは思えない安定のテイクオフはエッジが斜面に噛みトレースしてくれるから。スピードも素晴らしくスープアプローチもご覧の通り、安定したハイスピードで泡を駆け上がり新しいマニューバーも楽しめます。
8’0同様、7’0はスモールから楽しめます。しかし本領を発揮するのは台風などのパワフルな波。
少し厚めなリーフブレイクですが水量がありパワーがありますので一つ上のギアに入りスピードによる浮上感を伴い動きも軽くなりより自由なマニューバーを刻み始めます。バックサイドのリーフブレイクでも驚きの性能を発揮してくれます。フィンは大きな波ではパワーブレイドの8.2や 8.5の硬めなノーマルフレックスもおすすめです。
一本あればかなりの幅を持って楽しめる8’0と7’0。スモール中心に考えれば8’0。大きな波も考慮すれば7’0。どちらも欲しくなってしまいます、、
4月末から5月はじめの次回限定本数シェイプ。7〜8月に出来上がり予定です。夏のトリップ用にぜひ。オーダーをお待ちしております。
2021/03/20
Surfboards Research Session 1.
先日の千葉某所。Medium The Brand の伊藤勝則代表と第一回のテストセッションをこっそり開催。
ショートレングスを試すのには絶好のコンディション。
Ellis Ericson Hotwire Red 5’11 / Katsunori Ito
エッジならではの物凄いスピードから深いボトムターン、リップ、チューブとやり放題です。テール幅が広くEPSの独特の浮力& Edgeでプッシュするのに少しコツがあり慣れるまで少し時間はかかるはずなのにすぐアジャストするあたり流石です。Hotwire Redらしいラディカルな波乗りになっています。
Joshua Keogh Monad 5’11 / Katsunori Ito
最早ロングボードの様な滑り出しからのクイックなファーストターンも決まります。
スナップする様なカットバックで取り回しの良さが確認できます。
早いセクションも高速でマニューバー。
5’11のFishでこの動きは反則です。 FinはキールではなくJoshのレギュラーサイズ。
Andrew Kidman GREEN 6’10 / Koji Shibata
サイズは小さくとも次々と出てくるやや掘れたセクションに置いていかれる事なく波の良いところを走ってくれます。気持ち良いです〜
先日Katsuくんが店に来てくれた時にこの板に興味を持っていただきました。「乗って見たいな〜」と言っていたのがきっかけでこの会を開催。この日、最初にGREENを試乗。私も海に入っていましたので残念ながら写真はありませんが余裕のテイクオフからボトムに降りきり深いボトムターンから走り抜ける様なリッピング、ラウンドハウスカットバックを一つの波で何度も繰り返し遥か彼方まで乗り継いでいく様が脳裏に焼き付いています。本人もストークしきりの模様でした。
Medium RPM 5’6 / Katsunori Ito
陸から見ていて波乗りが豹変したと感じたのがこのRPM。長さの違いもありますが最も軽快に走り生き生きとした波乗りを披露していました。
潮が引いて来てだいぶ波も早くなって来た時間帯を物ともせず超高速アップスーンダウンからリッピング、ラウンドハウスカットバック、スナップと自由度位の高いマニューバーを深いトラックを刻みながら繰り出していました。狭いスペースのポケットの中でもTappyシェイプのツインザーはレールがしっかり入り、ドライブしながらカーブしているのが印象的でした。開発段階でテールエリアのレール、エッジを改良し、特徴を持たせた事で可能になったマニューバーだそう。実は私も少し大きめでオーダーしてしまいました。
研究会、次回はミッドレングスの予定??
2021/03/12
Andrew Kidman Shape
Andrewへカスタムオーダーしていた板が先日届きました。
一番左が “Pink”。右三本が ”Green”。どの板もオーダー主のご要望に合わせてそれぞれカスタマイズされ、フルハンドシェイプされます。先日ご紹介したムービー “What asr you shaping for”でもマシンシェイプ、大量生産されるサーフボードについてのアンチな姿勢を暗に訴えているアンドリュー。LitmusやGlass Loveを見て育った私には実にしっくりくる感じです。今頃この板達を手にされた皆さんもストークの雄叫びを上げて楽しんでいるのではと想像してしまいます。
アンドリューの板が私の波乗り人生に欠かせなくなってしまったのはOn The Edge Of a Dream Japan Tour以来。それ以前も彼が削ったサーフボードは試したことはあったのですがそのボリュームに負けて楽しめなかったのが正直なところ。このツアーに彼が持ち込んだオリジナルのGreenやPinkに乗りストークし、感銘を受けたのが始まり。ツアー中は最初の2日間の四国を除けば普段のスモールサイズ。その中でも特に”Green”はエッジボード特有の快感を伴ってその威力を発揮し続けました。
四国初日、陽が暮れた後のチューブセッション。
二日目の素晴らしい波。
2週間のツアー中に日本各地の様々なポイントでテストライドを繰り返し相談しながら私の板をオーダーすることが出来ました。体格もアンドリューとほぼ同じ私にはこの6’10のファーストシェイプと全く同じ板が良いという結論になりました。
数ヶ月後、届いた板を各地でテストライド。
四国の海にも里帰り。テイクオフが非常に早いので余裕を持った波乗りが楽しめます。
湘南某所でもものすごいスピードを記録。
やや大きな波でもコントロール性能に長けたピンテールに二枚のGephart Finが最高です。
スモールサイズやバックサイドも最高です。
ついつい車に積んでしまう一本。
板にはシェイプサインの他に、聞きながら削ったミュージシャンとアルバムのタイトルを書き込んでくれます。
実は私、先日Long Fishをオーダーしました。どうやらNeal Young / After The Gold Rushを聞きながらシェイプしたようです。
日本ツアー中、常に助手席に座ってくれたアンドリューに様々な板やフィンについての意見を聞きながら旅をして回ったのでした。
その時によく話になったのがFishについて。Skip Fryeとも交流が深く、何本もSkipの板を試してきたAndrew。LitmusやGlass Loveの制作過程でDerek HyndやTom Curren達と共にFishについて研究を重ねていた時の話を遠い目をしながら語ってくれました。
現在もエッジボードの進化は止まりませんが、Ellisと共にある一定の成果は上がっています。そんなタイミングで先日AndrewにFishを削ってくれるか?と頼んだのです。今回お願いしたのは6’10のLong Fish。
ツアー中にもよく話題にしたのが長めのフィッシュのターンの難しさについて。「テールを絞ったのは良いがトライフィンはいただけない。3枚のフィンを取ってツインをあらためてグラスオンしたよ。その板を見てSkipはオーマイゴッ◯と嘆いていたけどね」と語っていたアンドリュー、、
今回の私のリクエストはナチュラルなコントロール性能も備えた速いFish。アンドリューは数日考えて返事をくれました。「よし。スキップの調子良い板があるからそのテンプレート、フォイルで行こう。でフィンをFutureにして色々試してみよう。」
Futureは少し寂しいけどまー俺のリクエストが機能寄りだからしょうがないか。とOKをだした数日後。「本当にFutureで良いか?Gephartで回転性が上がる良いテンプレートのプライウッドのフィンがあるからそれにしないか?」と。何かを察したAndrewから救いのメールが。「Sure!」という事で下の画像のようになりました。
後ろに立てかけてあるグリーンのFrye Fishが元ネタ。
これからMishさんのArtを入れてもらい、偉大なるMoさんがグラスして完成します。届いて海に浮かべるのが楽しみでしょうがありません。
サーフィンのヒストリーとアンドリューの経験が詰まった大切な一本を当店を通じて皆様にご紹介できることを誇りに思います。アンドリューは今年は35本しか削らないと言っています。ぜひお早めにご相談ください。
Always Off Shoreヘアのアンドリューと。
2021/03/11
Liberator 7’6
先日の湘南某所。Joshua KeoghのLiberator7’6 Singleに久々乗車。
photo @kazusolt
モモ腰のいつもの波を素晴らしい波に変えてくれる魔法の板です。ロングボードの皆さんと同じ位置で待つことが出来てなおかつ動きはご覧の通り。
photo @glide_ stories
テイクオフからトップスピードまであっという間に加速してくれて動きもクイック。一般的なシングルフィンミッドレングスより最大幅が後方に下げられ、ノーズは薄く削られ、ボリュームもスタンス間にありますので回頭性が高く、テールに付いた比較的強いロッカーでコントロールがとてもイージーなんです。
6’10は7’6に比べてテールのボリュームも少なめになり、ロッカーもやや足され、より水量の多いパワーのある波でもコントロールしやすくなっています。
先日入荷したカスタムの4本。左から5’7monad, 6’10, 7’3, 7’6 Liberatorです。Liberatorは今回入荷した2021シェイプからレールにファインチューンが施され微妙にシャープな感じに仕上がっています。
Liberatorは基本的に7’6と6’10がバランスの良いオススメのサイズとなりますが下の画像のような7’3もカスタムでオーダー可能です。ご相談ください。
Liberatorはシングル、2+1、Twinがオーダー可能です。
2021オススメカラーはこちら。
オーダーの納期は只今5ヶ月ほど。皆様からのオーダーをお待ちしております!
2020/12/11
Miyazaki 4Days
11月半ば。この時期は初めての宮崎。風が会うか心配でしたが結果的にはなんとかなりました。そして、最後にはご褒美も。
初日はウネリは大きいものの風が会う場所を探してひたすら走りました。
かなり北まで走り良さそうな河口を見つけましたがもう一声。
今回は昔からの仲間ShinとO君との3人旅。皆波グルメ。なかなかポイントが定まらず6時間、走りに走って夕方ギリギリに玉石のポイントでクイックサーフ。ワイルドな感じでパワーもありロングライディングできる素晴らしい波でした。
Ryan Lovelaceの7’4 Thick Lizzy。
やっと体を動かせて汗もかいたので、市内をサーチ。
刺身の美味しい店を発見!
名物の釜揚げで初日フィニッシュ。
* * * *
二日目はまずリーフを見て風が合わないことを確認してこの風をかわす安定のビーチブレイクへ。
Good Surf WaxのExtra Softでは柔らかすぎる暖かい気候に水温。
久しぶりの掘れたパワーのある波で楽しめました。二日目は長〜い1ラウンドで終了。
市内へ戻りがてらお世話になっているS&Y Work Shopを訪問。落ち着く店内で美味しいコーヒーをいただきくつろがせていただきながら夜のお誘いを。
先日お届けしたAndrewとJosh。
いつも通り伝説の名店鳥萬へ。
トムカレンも宮崎に来たときには毎晩訪れるという。
がっちり皆で深い時間まで、、
* * * *
3日目、まずは日南方面へ南下するも風が合わず、そこからラウンドハウスカットバックを決めてまたしても北のビーチブレイクへ。
昨日よりサイズを増しかなり良い波!
やたら上手い連中が入っているなと思ったら小林直海君をはじめとする日本のトッププロ達でした。
海の中で見る彼らの凄さにかなり刺激を受けました。
私はEllis Ericsonのエッジボード。Hot Wire Red5’11
Ellisが削るエッジシェイプの中では最も軽快に動くモデル。波乗りが若返った様な気がします。滑り出しはとても早いのでミッドレンジにはまってしまった皆さんにも安心してお勧めできるショートレンジです。エッジの助けにより難しいフルレールでドライブするボトムターンにもトライしやすくスイングウェイトの軽さ、エリスのオリジナルロッカーによりトップアクションも楽しめます。フルハンドシェイプですので超クイックからほどほどの落ち着いた動きまで様々なアレンジも可能です。
昨日今日と手前のスープにしごかれパドル筋は終了気味。連日のロングドライブで腰にも来てます。
最終夜は市内で初日に行った刺身が美味い店から釜揚げうどんというゴールデンルーティーンをリピートしつつオフショアに変わるという風予報を信じ早めに撃沈。
* * * *
最終日。ついに完璧に整いました。
毎日見に来るもののオンショアでまとまりがなかったここのビーチが胸肩、オフショア、ロングウォールと絶好のコンディションに変貌を遂げました。
S&Y安田さんはこの日JoshのLiberator 6’10とAndrewのEdge”Green”6’9を2本一気に筆下ろし。
まずはLiberator6’10single
テイクオフの速さ、ボトムからトップへの加速、ターン性能に驚いていました。
私はまずRyan LovelaceのThick Lizzy 7’6
ローロッカーゆえの7’4とは思えないテイクオフの滑り出しの早さにトライプレーンボトムによる幅の広さを感じない切り返しのスムーズさ。ボトムターンもカットバックも気持ち良く決まります。
これは1日間違いないということで一旦飯。
やっとチキン南蛮にありつけました。
ポイントに戻るとなんと波はさらに良くなっており人影もまばら。昼寝もせず即波乗り。
O君はおニューのJosh 6’10 Liberator Singleが絶好調。
今まで見たこともない様な綺麗なカービングでカットバックを繰り返していました。
6’10のシングルフィンとは思えません。
ShinもEllisの5’11 edge board Hot Wire Redで掘れたセクションを簡単にメイクし、カットバックではエッジ全体を噛ませて板全体からスプレーを噴射。
安田さんはAndrewの6’9のedgeに乗り換え 異常に伸びるターン。
先程おろしたばかりの安田さんのAndrewを借りて ピットイン。
どんどん前に出てくれるAndrewのエッジ。最高な感触です。
力尽きた私たちを他所にパーフェクトブレイクはまだまだ割れ続けていました。
お世話になった皆様、写真を撮ってくれたTetsu & Parisaありがとう!
2020/11/23
北陸へ
山陰へ行った翌週。
またしても冬型が決まり、RIDEのスタッフ亮太の故郷である北陸に向かう事に。6時間はもはや近く感じてしまうと言う恐ろしい状態。
夜明け前には現地に着き、風も合い良さそうなポイントをすぐに発見できましたが他も気になり、地図を頼りにサーフィンできそうな場所を片っ端からチェック。初めての土地でのサーチはなかなか楽しいものです。サーフトリップの醍醐味の一つ。
午前中を費やして走ったものの結局一番初めに見たポイントに逆戻り。よくあるパターンです。
波はご覧の通りで先週に引き続き無人のブレイクを堪能。今回はかみさんも一緒。素晴らしい時間をシェアできるのは最高です。水温はまだかなり暖かいものの、気温は冬型によりかなり低く、海から湯気が上がる幻想的な光景の中の波乗りでした。
初日は1ラウンドのみで近くの温泉へ。冷えた体には最高です。
夜は宿をとった金沢市内へ。Good Surf Waxを扱っているCajon To Seedさんで楽しい時間を過ごす事が出来ました。
美しい金沢の街並。
タイミングよく蟹も解禁!
海の幸も最高でしたが2軒目で行ったこちらはもう、、
みなさんも金沢に行かれる際は是非!
* * * *
翌朝、前日見て気になっていた比較的メジャーなポイントへ。
と、その奥の方にカリフォルニアのマリブのような光景が遠目に見えたのでした。
近くへ行くと目を疑うような光景が、、
スモールながら、来る波来る波規則正しく200Mに渡りブレイクして行く。
しかもまた無人。
速攻で着替え前日の夜から合流した亮太と3人でパドルアウト。
亮太は大のお気に入り、Travis ReynoldsのVaqueros 7’6
私はRyan LovelaceのThick Lizzy 7’4
それにしてもまるでスコーピオンベイのような光景です。
麻子も得意の繋ぎのテクニックでロングライドを連発。Thick Lizzy 7’4
皆で取っ替え引っ替え、ランチを挟み夕方も。
MSのTatsuモデルでノーズを伺う亮太。
Asako Vaqueros7’6
このようなスモールでも綺麗にブレイクする波はロッカーを抑えたスピード重視のミッドレンジやハルなら最高です。きっとこのような無人の波にも出会い、波乗りを始めた頃の気分にもう一度戻る事でしょう。持っていれば波乗り出来ない日もほぼ無くなり、トリムで繋ぐ新たな世界も見えて来ます。
時節柄、国内を旅する事が多い昨今、是非1本。
自然が豊富に残り、食文化も素晴らしい北陸。今回もまた素晴らしい旅となりました。日本は素晴らしい!
トリップ3連チャン。次回宮崎編に続く。
2020/11/23
山陰再訪
11月初旬、最後と思われた台風が発生し西へ向かっていました。
四国の河口の地形もまだ決まっているそうで居ても立ってもいられずに店の連休を使って西へ。夜通し走って河口に着くと綺麗な膝の波がブレイクしていました。もう台風も期待できない感じ。逆に冬型が決まって強いオフショアが、、
路線変更で前回の旅で完全にハマってしまった山陰方面へ。途中、香川でしっかり讃岐うどんだけはメイク。
これで波を外しても大丈夫。
前日の夜出発してひたすら移動して翌日の夕方、サイドオンショアが吹き荒ぶもここが一番風を交わしているであろうレフトのポイントに到着。
誰もいないこのポイントには200Mは乗り繋げるパワフルな波がひたすらブレイクし続けていました。疲労困憊ながら海に浸かれば疲れは吹き飛び、JoshのLiberator7’4で日が暮れるまでの短い時間でしたが、ひたすら乗り続けました。
* * * *
翌日、予報通り風は止み、穏やかな空気の中柔らかい綺麗な波が出現しました。
手前のセクションで一人だけ女性のロガーが入っていました。挨拶して奥のピークへ。胸くらいと小さくともクオリティーの高さを誇るこのレフト。
JoshのLiberator6’10 Twinはテイクオフも素晴らしく早く、動きはまるで6台前半の感じ。7’6とはまた違うボトムデザインで安定感もありながらルースな動きという不思議な感触は他にない感じ。
素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
大阪から来ていた親切な方にアドバイスをいただき東へ向かうことに。
途中いい感じの定食屋さんを見つけてノンアルでプシュッと。
日本海は魚が美味い。脂の乗ったブリが絶品でした。
途中無数にあるポイントをチェックしながら噂に聞くポイントに着くともう夕方。
素晴らしいライトとレフトがブレイクしていました。
先ほどの親切な大阪の方も偶然同じポイントに。ローカルの方をご紹介いただき緊張しながらもご一緒させていただく事が出来ました。
ブレイクした後のスープがパワフルに縦に上がっているのと、全員がショートボードなのを見て尖ったノーズでクリアのNealさんのStinger Fish Duo6’10で入ることに。
私にとってはバックサイドのレフトの波でやりましたが板も調子良く、掘れたバックサイドの波でも安心の早いテイクオフからクイックな切り返しが素晴らしい大人のショートボードといった感じ。TravisさんのWidow Makerと用途が近い感じです。finは従来からあるDUO finより一回り小さいものを試してみましたが、より抵抗が少なくなり速さと軽快な感じが味わえます。軽快とは言えDUOですのでテールにはかなりのグリップ感があります。
皆さん朝はもっと良かったと言っていましたが私にとってはパワーもあるかなりのクオリティーの波でした。
その後温泉までご一緒していただきなんとも最高な2日目となりました。
* * * *
翌朝、3日目。流石に波も小さくなり、うねりに敏感なさらなる東を目指して移動しつつ帰路につこうという目論見。
県境のトンネルに入る直前の川に架かる橋の上から見えるビーチに何やら良さそうな波が、、
Uターンしてそのビーチに行くと
200M程右から左へ崩れ続けて行くロングウォールを発見。
ここも無人、、
腰くらいの癒し系の波には間違いなくThick Lizzyの7’4。
移動疲れも吹き飛ぶ素晴らしい波で最終ラウンドを終える事が出来ました。
3日間に渡り山陰地方の素晴らしい波を堪能できました。
今回は一人旅。サーフトリップはぜひ少人数で。良い出会いと波が待っています。
さー、帰路はここから9時間。頑張りますか、、
2020/10/04
Ryan Lovelace Test Session
先日入荷したカスタムオーダーのRyan Lovelace。
初上陸のFM、定番のThick LizzyとV.bowlsが入荷。
私がオーダーしたThick Lizzyの7’4とFM 6’10も届き、波に恵まれた先日の湘南。3日間乗り倒してきました。
フィンセッティングはこんな感じ。
初日、水曜日の波は最高!まずは麻子がThick Lizzy、私がFMにトライ。
麻子はもの凄いスピードでセクションを走破していました。そのスピードとフィーリングの素晴らしさに感動していました。写真はありませんが潮が引いて波が掘れていた時間帯にはハイラインを疾走していた姿が目に焼き付いています。
FMは写真はありませんがインスタに動画をアップいたしました。ぜひご覧ください。少し厚めな胸くらいの波でしたがカットバックでよく板が回ってくれて気持ちよく乗れました。
FMはワイデストポイントがやや前方にあり少し絞ったテールは美しいシングルフィンのようなアウトライン。ナチュラルなロッカーはパドルスピードも早く、巻きもやや重く仕上げられていますので一度ついたスピードがキープされ、動きもクイック過ぎる事も無く、やや薄めのレールが波のフィーリングを最大限に伝えてくれます。テールに仕掛けられたボトムデザインとフィンシステムによりパワーのある波でもグライドする気持ち良さを保ちながらしっかりマニューバーを刻めます。
Ryanは「FMは波が良い時にオススメでパワーがある波の時にはどれだけハードにレールをプッシュしても板が答えてくれてその素晴らしさにきっと驚くよ」と教えてくれました。他にはなかなかないタイプの板でグライドとマニューバーのバランスが素晴らしい1本です。6 ft台後半ではTappyさんのMOD ThrusterやTravisのWidow Makerなど良い板がたくさんあります。動きの軽さはそれらに譲りますが、グライドする感覚ならFMといえば伝わりやすいかと思います。早く大きな波で試してみたいです。
さて再びThick Lizzy 7’4。波が少し下がった木曜日。
FMよりさらにロッカーがフラットでテイクオフがとても早く、Tri Plane形状のボトムとVの組み合わせで抜群のスピードを誇りつつ、ワイデストポイントがセンターにある事とVによりレールからレールへの切り返しもクイックでノーズの動きが軽い。ナチュラルにコントロールできるミニグライダー。ひたすら気持ち良い板です。余裕があって力が抜けたリラックスした状態で楽しめるのでさらにライディングが良くなります。
レールはRyanらしく薄めでこの板もやはり波のFeelingを存分に伝えてくれます。
翌水曜日はさらにサイズダウン。それでも楽しめるThick Lizzy。もう1本7’8とか7’10位も欲しくなってしまいます。
ハンドシェイプにこだわり多くのバックオーダーを抱えているため1年ほどかかる納期、一旦追いつくため10/9から春までオーダーをストップするとの連絡がRyanから届きました。RIDEでも10/9までオーダーを受け付けます。ぜひご相談ください。
参考に動画もご紹介いたします。ぜひご覧ください。
FM
Thick Lizzy
VIDEO
2020/09/20
夏休み。その2。
さて、お世話になった四国は四万十を後にし、波が上がるという予報が出ている日本海を目指す事に。
まずは高知まで移動し、例の餃子を再び堪能し一泊。
翌朝は、仁淀の上流へ。
昨年もお邪魔したこの場所。美しい仁淀ブルーは本当に素晴らしい。
香川丸亀のうどんやさんを経由しながら北上開始。
釜玉、、美味しかったな〜
香川から雄大な大山を眺めながら3時間ほどで日本海に到着。
太平洋に比べ日が沈むのが遅い日本海。まだ日没まで時間に余裕があったので入念にポイントをチェック。この辺りは本当に素晴らしい!リーフブレイクの宝庫。ローカルオンリーのブレイクもあります。
国道から長年の勘を頼りに海の方に向かい、何度か角を曲がるとややメローに綺麗に長い距離に渡ってブレイクしている波が見えた。
もちろん初めての場所。何台か停まっている車のナンバーを見るとビジターも大丈夫なポイントのよう。
恐る恐る車を停めて静かに着替えて護岸にかかったハシゴを頼りに海に降りる。ザクザクとしたリーフの上を少し歩き水深を確保したところでパドル開始。
私は少し掘れているレフトのインサイドにたどり着いた。しばらくセットを待った。ほどなくしてアウトがモリモリと盛り上がり素晴らしい波が目の前でブレイクしていった。レフトには他に一人入っており、その彼が乗るまで少し離れて待つ事に。セットの良い波をつかんで遥か彼方まで走っていったのを確認して次のセットにテイクオフ。それはそれは素晴らしい波でした。
ライトまでパドルしていった麻子が先に入っていた数人のロングボードの方達と楽しそうに話しているのが遠くから見えたので私もライトに近ずいていった。すると彼らは私も良く知る大阪の波乗り一家だった。聞くとこのポイントに惚れ込み波が上がればいつも飛んでくるそう。ローカルの方もこの素晴らしい波でいつもやっているだけあり、とても波乗りが上手く、惚れ惚れするようなラインを描いていました。
翌日もまだウネリは続き、二日間たっぷりと楽しむ事が出来ました。
Alex Lopez 5’10のシングルが絶好調の麻子。
私もEllisのエッジとJoshのMonadを堪能いたしました。
Power Bladeも良いけど少し厚めの波ではこんな感じのフィンも乗りやすく、楽しいです。
ランチには出雲そばを。
夕方、波は落ち着いて来ました。
波が小さくなって来たところを見計らってEllisのTri-plane glide 8’0を出動させました。
最後は麻子と二人きり。
ありがとうございました、、
その晩は帰りに備えて大阪まで移動。翌朝、たこ焼きと豚まんを食べて
ちょっと京都に寄り道して
このご時世。観光客が少なくゆっくりと鑑賞させていただく事が出来ました。
日本の波の良さ、自然の美しさ。人の素晴らしさを再確認できたこの旅。
旅先でお世話になった皆様、ありがとうございました!
2020/09/19
夏休み。その1
先週は夏休みをいただきました。
いつもの年ならメキシコやどこか波のよいところへ。今年はコロナの影響で海外へは行けませんので、ゆっくりと国内の波を追いかけてひと時のサーフバム。
まずは行き慣れた伊豆へ。なかなかの良い波を少ない人数で楽しくシェア出来ました。
ステイはもちろんVilla Shirahama。
地元の魚屋さんに頼んだお刺身に
BBQと。初日から最高です。
翌朝きっちり日の出に起床。
Ellisの8’0のエッジボード、Tri-plane glide。様々なフィンをテスト中です。フィンはちょっと前のAlkali Ryan Lovelaceですがかなり調子良し。
軽めの1ラウンドを楽しんだ後は本来の目的地、四国へ向け爆走。夜、高知に到着。辛うじて屋台餃子で晩酌にありつけましたが、この小さいサイズの餃子がかなり旨し。
帰りにまた寄る事にしました。
翌朝きっちり夜明け前に起床し河口へ。
やるかかなり悩みましたが前日の大雨で川の流れが入り、これから潮も上げて来るという事で断念。さらに南下する事に。
良い波を見つけてJoshのMonad5’11で1ラウンド。
Monad調子良いですね!最高です。
昨年のOn the edge of a dreamツアーでお世話になったローカルの皆さんと合流するためさらに南下。
夕方、皆でセッション。
宿を手配していなかった私たちの為に素敵な部屋を用意してくださいました。
キッチン付きのこの部屋でその晩は皆さんと地元の美味しい海山の幸をいただきました。楽しすぎて写真が一切ございません、、
翌日から波も徐々に上がり始め。
地形の決まった無人のピークも発見し通い詰める日々がスタート。
Christian BeamishのOld School Twin6’4
Beamishならではの独特の乗り味。スピードと軽い動きが最高!
伝説のHoubai Udonマナブさん。
やりたい放題の上にチューブもメイク!
息子のZenは12歳にしてシングルフィンがお気に入り。
麻子のAlex Lopez5’10をたいそう気にいっておりました。
JoshやBeamishの短い板でやり込んで疲れてきたら余裕のテイクオフのAndrew “Green”。
余裕があるので力が抜けて良い波乗りが出来ます。
連日の波乗りで疲れた体には風呂に限ります。
風呂上がりには炭酸とタンパク質注入。
そしてまた翌朝、、
もはやサーフボード研究所と化したここ。
日々波は良くなって行き、ローカルの皆さんと板を取り替えてはサーフィンの日々。
麻子さんも大満足。
ベストな波が来た日の夕方、Zen君がエッジに乗ってみたいと。
波のパワーを感じてとても良いラインで気持ち良さそうに何本も、何本も乗っていました。
素晴らしい1日でした。
四国5日目。そろそろ次の場所へ?
その2へ続く。